母乳育児を支える

お薬と母乳育児

2017年07月26日

7月も終わりに近づき、毎日蒸し暑い日が続いてますね。
しっかり水分補給をして、脱水症を予防しましょう。

さて、本日は「お薬と母乳育児」についてお話します。

当クリニックには、出産後のお母さんから、
「風邪をひいて病院でお薬をだしてもらったのですが、母乳は止めた方がいいと言われました。やっぱり止めた方がいいのでしょうか・・・」
というようなお電話がかかってくることがあります。

「母乳育児をする=薬を飲んではいけない」と思っている方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
また、大抵のお薬には妊娠中の方や授乳中の方は内服しないでくださいというように説明書きがされている場合があります。

しかし、「母乳育児をする=薬を飲んではいけない」は間違いです。(但し、お薬の種類や量によります)

母乳育児を続けることはお子さんにとって、とても良い事で、母乳による恩恵は他には変えられないものです。
その母乳の恩恵を中断することと、お薬の影響を考えた時、殆どの場合は、母乳の恩恵が勝ります。

多くの風邪薬は、母乳にはほとんど影響しないといわれています。それに、風邪の症状が出ているお母さんの身体には、その風邪に対する抗体が作られています。
その抗体を母乳からお子さんにあげることができるので、その風邪にはお子さんはかかりにくくなると言われています。
しかし、風邪は接触・空気感染するものですので、お子さんのお世話をするお母さんはマスクや、手洗い、うがいはするべきです。

「母乳をやめましょう」といわれ、悩んだ時は、まずはクリニックへご連絡ください。
大抵のお薬は飲んでも大丈夫なお薬かを調べることができます。

ご自身でお調べになりたい場合、以下のHPをご覧になるとよいです。
◇母乳とくすりハンドブック:大分県「母乳と薬剤」研究会
◇国立成育医療研究センター 妊娠と薬情報センター
◇米国小児科学会(American Academy of Pediarrics) など

母乳育児は2歳かそれ以上まで続けることで、お子さんにたくさんの恩恵を与えることができる(UNICEF/WHO)と言われています。
できるだけ長く続けられるように、みなさまを支援していきたいと考えております。


『ちょっと理系な育児』のご紹介

2017年06月17日

こんにちは!暑い日が続いていますねsun
みなさま体調はいかがでしょうか?

今回は母乳育児に関する本のご紹介ですbook
『ちょっと理系な育児ー母乳育児編ー』 牧野すみれ著 京阪神エルマガジン社

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母乳育児に関することで困った事、知りたい事がある場合、
どのように調べますか?ご家族やご友人など母乳育児に関する経験のある方に聞いてみたり、
母乳外来で相談したり、インターネットで調べたり・・・などでしょうか?

調べる項目によっては、いろいろな意見があり、何が正しいのかわからず混乱してしまう!wobbly
なんて経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
こちらの本は母乳育児に関する正しい情報が知りたい!という方にお勧めの1冊です。
著者は科学者でもあり、母乳育児を経験したママでもある方です。
科学的な根拠に基づいた情報にあわせてママの視点での母乳育児の情報が書かれています。

『母乳が足りないのは体質?』
『お風呂上りに白湯はいる?』
『ケーキのせいで乳腺炎?』
『母乳が虫歯の原因に?』
・・・ってよく聞くけど真実かな?!


興味深い内容ですね。
絵もたくさん入っていて、全体的に読みやすくなっています。
もし母乳育児に関する本をお探しでしたらぜひご覧になってみてくださいbook

当院ではIBCLC(国際ラクテーションコンサルタント)を中心に根拠に基づいた情報・ケアを提供しております!
お困りのことがありましたら、ぜひ母乳外来でもご相談くださいね。
みなさんの不安・悩み事が少しでも解消できるようにお手伝いさせていただきます。






出産当日の授乳

2017年05月24日

暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

本日のテーマは、「出産当日の授乳」です。

お産が終わった後、「当日くらい、お休みしたい!」という方、「みなさんどうしているんですか?」、「赤ちゃんと一緒にいたいです」と、みなさん様々です。

もちろんお休みすることはとても大事なことです。

しかし、「母乳育児の良いスタートを切りたい!」 とお考えの方は、ぜひ当日から最低3時間に1回の授乳をおすすめします。
お産後24時間以内に3時間毎の授乳を行った方と全くしなかった方を比べると退院する頃に、少し差がついていることが多いです。
(ただし、この差は産後2週間がんばることで埋めることはできます。)

初めてのお産の方は、特にどのように赤ちゃんとすごしたらいいのか・・・と悩まれる方もいらっしゃるかと思いますが、
そこは、安心してください!スタッフが一緒に行い、赤ちゃんとの過ごし方をお伝えしていきます。

「思ってたより、授乳って難しい・・・」と思われる方も少なくはありません。
一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、赤ちゃんのことがよくわかるようになりますし、授乳も回数を重ねることで、慣れていきますよ。

赤ちゃんを夜間新生児室で預からせていただいても、3時間に1回授乳のためにお部屋にお連れすることもできますよ!

出産すると、思っているよりも忙しい日々が続きます。
ほとんどの赤ちゃんが、夜ずっと起きています。
お昼間赤ちゃんと一緒に寝て、夜、赤ちゃんが起きたら一緒に起きて・・・
今までの生活は忘れて、赤ちゃんのリズムに合わせることができると、スムーズな産後の生活を送れる人が多いです。

母乳育児の良いスタートがきれるように、スタッフ一同全力でサポートさせていただきます。


汚れたミルクご覧になりましたか?

2017年04月06日

こんにちは!
暖かく過ごしやすい日が多くなりましたsun

前回お知らせした映画『汚れたミルク』を同僚と一緒に見に行ってきました!!!
とても考えさせられる内容でした。

母乳育児支援に関わっている医療者からみると
粉ミルクが赤ちゃんの命よりも企業の利益のために売り続けられていた現状は
見ていて切なくなりました。
そして作品中に2013年にパキスタンの病院で撮影された栄養状態のよくない赤ちゃんの
映像もでてきます。
現在もなお解決されずに問題となっていることを痛感しましたweep

どんな環境であっても、赤ちゃん健康な発育のためには母乳が大切です。
母乳には、粉ミルクには含まれていない、赤ちゃんの成長発達に必要な栄養素がたくさん含まれているからです。
しかし赤ちゃんにとって粉ミルクも必要な場合もありますので、
粉ミルクもなくてはならないものです。
必要な時にすぐに粉ミルクが手に入り、
安全な水で調乳できる、日本の環境に感謝しないといけないと改めて感じましたshine

そして主人公の男性がたくさんの赤ちゃんの命を守るために起こした勇気ある行動に感動しました。
彼の意思や行動が無駄にならないように、
わたしがIBCLCとして赤ちゃんとお母さんを守るためにできること…
考えていきたいと思いましたshine








映画『汚れたミルク』

2017年03月08日

こんにちは!最近は暖かい日も増えてきて外に出るのも楽しい季節になってきましたねsun
花粉症が辛い季節でしょうか…?cherryblossom

前回の液体ミルクに続き、今回もミルクのお話です!
映画『汚れたミルク』の紹介ですmovie

汚れたミルクポスタ.JPGのサムネイル画像



-1997年。ある大手グローバル企業が、パキスタンで粉ミルクを強引に販売したことによって、不衛生な水で溶かしたミルクを飲んだ乳幼児が死亡する事件が発生。
セールスマンのアヤンは、自ら販売した商品が子どもたちの命を奪っていることに気づき、世界最大の企業を訴えようとする-

実際に起きた出来事をもとに作られた映画です。
日本の公開が世界初となり話題の作品ですが、大手企業を題材としていためスポンサー問題を理由に映画の紹介がNGとなっていることが多く、ご存知の方は少ないかもしれません。

新宿シネマカリテ、横浜シネマ・ジャック&ベティなどで3/4より公開されています。
興味のある方はぜひ見てみてください!

胎児ドック専用回線

TEL:03-5450-3216

〒158-0098 東京都世田谷区上用賀4-5-1
東急田園都市線用賀駅よりタクシー 約5分、徒歩約13分