院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

無痛分娩を行っているときに、帝王切開になったらどうなる?

2020年06月26日

無痛分娩を行うことで帝王切開になる割合は変わりませんが、言い換えれば無痛分娩を行っても普通分娩と同じように帝王切開になることはあります。無痛分娩は硬膜外カテーテルを挿入し痛みを取っているため、このまま帝王切開の麻酔にも利用します。無痛分娩の時は『陣痛、分娩の痛みを取り、足はある程度動く麻酔』を目指しますが、帝王切開はより強い麻酔薬を使用するため、手術中痛みを取りますが、麻酔薬が強力なため、足の動きづらさは強くなります。
 
帝王切開用の麻酔薬が投与され、十分麻酔が効いていることを確認してから手術が開始されるため、触っている感覚は残っていますが、手術中に痛みを伴うことはほとんどありません。もし、痛みを感じた場合はすぐにスタッフに伝えてください。麻酔薬を追加するか、状況に応じて点滴から痛み止めを追加し、全身麻酔に切り替えることもあります。
 
状況によっては帝王切開を行う前に麻酔をやり直すこともあります。無痛分娩で使用していた硬膜外カテーテルが帝王切開の痛みを取るために不十分と医師が判断した場合、麻酔をやり直します。方法として2通りの方法があり、再度硬膜外カテーテルを挿入するか、定時帝王切開と同じようにくも膜下麻酔を行うことがあります。
 
無痛分娩から硬膜外カテーテルを用いて帝王切開を行う方法は麻酔薬を投与するだけで帝王切開手術を行うことができるため、1秒でも早く赤ちゃんを出してあげたい超緊急帝王切開などでは非常に有用です。普通分娩(無痛分娩を行わなかった場合)で超緊急帝王切開を行う際はそこから麻酔をしなければならないため、貴重な時間を失ってしまいます。緊急帝王切開に対応できるということは無痛分娩の最大のメリットと言っていいかもしれません。
 
最後に、もし帝王切開になった場合でも痛みを取り除き、安全に手術を受けていただくことが可能ですのでご安心ください。

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