院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

11月30日に当院の麻酔科医、柏木邦友が本を出版しました(後編)

2023年01月05日

今回は11月30日に発売となった『とれない痛みはない』の中から、出産の痛みに関する、薬剤を用いない痛み緩和法を取り上げたいと思います。
自然分娩で陣痛で苦しんでいるときに、腰をさすることがあります。腰をさすることで陣痛の痛みが緩和されるからですが、これは『気のせい』や『気持ちの問題』などではなく、実際に痛みが減る現象で、なぜ痛みが減るのかについてご紹介します。
子宮収縮による痛みの信号は、子宮から脊髄を通り、脳に信号が届き痛みと感じますが、実は脊髄には痛みの信号が通る道に門があり、ある条件を満たすとこの門が閉じることで、痛みの信号が通りにくくなる現象が起きます。この現象を『ゲートコントロール理論』と呼び、ある条件とはさするなどの刺激です。例えば、肩や胸をさすってもダメで、腰をさすることが重要になります。至急の痛みの信号が通る神経と同じ走行なのが腰の神経だからです。
昔から『手当て』というように傷を治す意味のこの言葉にも手を当てるという表現が使われますし、日常でもお腹が痛くなれば、お腹に手を当てますし、痛み場所に手を置く行為は我々が知らないうちに身につけた習慣と言っていいでしょう。
『とれない痛みはない』にはこのような痛みに関する知識が数多く収録してありますので、現時点で痛みがある方だけでなく、将来に対する痛みの不安解消にも役立ちますし、日本人の2人に1人はかかるというがんの痛みについても記載してあります。
是非、読んでいただけると嬉しいです。

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