2020年12月14日
『お産は無痛分娩で痛くないから怖くないけど、背中の麻酔が怖い』
『入院して一番注射が緊張する』
これらのような意見は少なくないと思います。実際に硬膜外鎮痛のための管を入れる処置の際にお話を知っていると多くの方がこの背中の麻酔に関して不安、恐怖感、緊張感を持たれていますし、血圧や心拍数の上昇もあります。
この硬膜外鎮痛の処置は注射をしますので、『痛みゼロ』とは言えませんが慣れている医師が行いますので、それほどつらい経験となることはないと思います。
実際に終わった後に話を聞いてみると
『思ったほど痛くなかった』
『もう終わったんですか?』
と言ってくださる方もかなりいらっしゃいます。
『予想と同じくらい痛かった』と思う方よりも『予想より痛くなかった』とおっしゃる方のほうが多く感じます。気を使っていってくださっているのかもしれませんが、幸い『予想よりも痛かった』という感想は今のところないと思います。
あとは針を刺す痛み以外に、カテーテル(細い管)を入れるときに、強い違和感が出ることがあり、その違和感が嫌だったということは聞いたことがあります。硬膜外腔という狭い空間に管を入れる際に神経へ圧迫症状で出るのですが、症状はその時だけで、処置が終わればなくなります。
出産だけでなく、無痛分娩のための処置も痛くないように日々考えながら行って参りますので、あまり緊張なさらずにいらっしゃってください。