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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

無痛分娩のトレンド

2021年03月15日

現在、日本でも世界でも最も一般的な無痛分娩といえば硬膜外無痛分娩をさします。しかし、時代時代で無痛分娩の方法にはトレンドが存在し、今後も硬膜外無痛分娩が最も一般的となっているかはわかりません。無痛分娩のトレンドについてお話します。
無痛分娩が世界で初めて行われたときは吸入麻酔による無痛分娩でした。当時はクロロホルムやエーテルといった麻酔薬が存在し、痛みを取り除く役割を果たしました。吸入麻酔の良い点は簡便で、点滴などを必要とせず、すぐに痛みを取り除ける点です。その後、静脈麻酔による無痛分娩も登場します。静脈麻酔の場合、吸入麻酔とは異なり、点滴があれば、吸入麻酔用の器具を必要としないメリットがあります。
しかし吸入麻酔も、静脈麻酔も誤嚥性肺炎というデメリットのため、その後に登場する硬膜外鎮痛(麻酔)の登場により、首位の座を奪われます。誤嚥性肺炎は吸入麻酔や静脈麻酔などで意識を失った際に、嘔吐し、吐物が肺に入り、肺炎になってしまう病名です。硬膜外鎮痛では、意識があるため、誤嚥性肺炎は起こりづらくなります。
最近のトレンドは脊髄くも膜下鎮痛を行うCSEA、くも膜に小さい穴をあけるDPEなど様々な方法があり、施設によって行う場合と、そうでない場合があります。また、吸入麻酔や静脈麻酔が無痛分娩からなくなったわけではなく、和痛分娩という形で行われているところもあります。
産痛緩和の方法にもいろいろあるため、無痛分娩を受ける皆様にも色々な方法があるということを知っておく必要があると思います。

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