2021年07月12日
前回は点滴の痛みについてお話ししました。
今回は背中の麻酔の痛みへの対策をご紹介します。
まず、硬膜外カテーテルを入れるための針(硬膜外麻酔針)を刺す前に、この針のための麻酔をします。この麻酔の針は直径約0.5mmの非常に細い針です。点滴の針は約0.9mm、採血の針は約0.8mmなので、非常に細い針です。この針から局所麻酔を入れながら針を進めて、この後に刺す硬膜外麻酔針が入る範囲に十分局所麻酔薬を散布します。すると、そのあとの硬膜外麻酔針は押されたり、少し鈍痛は感じますが、針が刺されたような感覚はなくなります。
背中に針を刺すというと、『痛そう』、『怖い』と考えてしまいますが、十分に配慮し、できるだけ痛くないようにしますのでご安心ください。
次回に診察の痛みへの対策についてお話します。