院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

麻酔についての記事一覧

出産後の頭痛について(後編)

2021年11月01日

治療は最初は内服薬になります。鎮痛薬や、頭痛薬、漢方薬などが処方されます。軽症であれば、これらでも改善されます。
飲水を促す施設もあります。髄液の産生を促すためです。
症状が強い場合は自己血パッチ(ブラッドパッチ)を行うことがあります。硬膜外に自分の血液で蓋をするという方法です。他の治療方法に比べて改善率も高く、効果もすぐ現れます。
もし無痛分娩後や帝王切開のあとに頭痛が起こった場合は硬膜穿刺後頭痛を鑑別する必要があります。その他の原因であることもあるので、気軽にご相談ください。

出産後の頭痛について(前編)

2021年10月25日

出産後に頭痛が起こることがあります。原因は様々で、中には大きな疾患が隠れていることもあるので、もし痛みを感じたら、我慢せずにスタッフに話してください。
無痛分娩の麻酔が原因で頭痛が起こる場合があります。硬膜穿刺後頭痛と呼ばれ、針がくも膜、硬膜を穿刺した場合に起こります。
特徴として頭を起こすと頭痛が起こり、横になると頭痛が軽減するというものです。
麻酔が原因でない場合は低髄液圧症候群とも呼ばれます。
穿刺により髄液が漏出し、圧力が低下することで頭痛が起こります。
髄液は毎日産生されるので、カラカラになることはありません。しかし、頭を起こせないということは生活に支障があるため、症状がある場合は治療が必要となります。

硬膜外カテーテル挿入後は背中をベッドにつけても大丈夫

2021年10月18日

当院での無痛分娩は硬膜外無痛分娩というもので、腰の真ん中あたりに注射をしてカテーテルという細い管を入れます。この細い管は直径1mmほどで、柔らかくしなりがあり、釣り糸のように強固です。イメージだと太い釣り糸のような感じでとらえてください。
中が空洞になっており、薬が流れるようになっています。
背中に管が入った状態で、ベッドに背中を付けても問題ありません。管がつぶれることもありませんし、管がどんどん入ってしまうこともありません。普通に過ごしていただいて大丈夫です。しっかり固定しておりますので、よほどのことがなければ抜けることもありません。
最初は管が入っていることが怖いかもしれませんが、すぐに慣れますので、何も心配なく出産に臨めます。

全脊椎麻酔の初期症状

2021年09月13日

全脊椎麻酔は本来硬膜外に入る薬剤が、神経により近い脊髄液に注入されることで、硬膜外投与よりも早く、強く麻酔が作用します。
具体的には脚が重くほとんど動かなくなり、強いしびれ感が出ます。この症状が脚→身体→腕と広がっていきます。この症状は薬剤投与後1分以内に起こることが多いです。通常の無痛分娩でも足がポカポカする感じや多少重い感じ、少ししびれる感じは出てきますが、ほとんど動かないということはあまりないことなので、もし全く動かないような場合はすぐにお伝えください。
全脊椎麻酔は早期に発見し、しっかり対応すれば、命に関わることはありませんので、ご安心下さい。

アナフィラキシーショックの初期症状

2021年09月06日

アナフィラキシーショックは体に入った薬剤に対して免疫の過剰反応により様々な症状が起こります。アナフィラキシーショックの症状として、皮膚症状(発赤)、呼吸症状(息が苦しい、低酸素血症、ヒューヒューする)、血圧低下(耳鳴り、めまい、気分不快、頭がくらくらする、ぼーっとする、あくび)、消化器症状(下痢、嘔吐)があります。これもすべて認められることはめったにないため、一つでも該当する症状があった場合はスタッフに伝えましょう。
新型コロナワクチンでもアナフィラキシーショックの問題が心配されています。無痛分娩だけでなく、アナフィラキシーショックは食物や薬剤を接種すれば起こる可能性はあるため、知っていて損はありません。

局所麻酔中毒の初期症状

2021年08月30日

局所麻酔中毒は硬膜外に投与される薬剤が血管の中に直接入って起こる、または大量に硬膜外に投与された薬剤が血管内に吸収されて起こるものです。血中の局所麻酔薬濃度が高まることで、脳に様々な影響を与えます。前者の場合は、症状は急激に起こりやすいですが、後者の場合は何回かにかけて薬剤が投与されているので、徐々に徐々に血液中の濃度が上昇するため自覚症状も段階的に悪化します。
局所麻酔中毒の初期症状は、めまい、ふらつき、耳鳴り、味覚異常、口や舌のしびれ、ろれつが回らない、多弁、興奮といったものが認められます。これらの症状はすべて満たすことはまれで、いくつかの症状のみが出ることのほうが多いです。
多弁や興奮は他覚症状(他人が気づく症状)なので、それ以外の症状が一つでも認められた場合はスタッフにすぐに伝えましょう。
早期発見早期治療が何よりも重要です。

産前も痛くないように~その3~

2021年07月19日

前々回、前回と点滴の痛み、背中の麻酔の痛みへの対応をお話ししました。今回は診察の痛みの対策をご紹介します。
外来では実はこの痛みを心配される方が結構いらっしゃいます。
診察の痛みは診察以外にも頸管が開いていない場合などに翌朝までに頸管が開くように風船を入れる処置を行うことがあります。頸管が開くということは赤ちゃんが通る産道の入り口が開くということなので、順調な出産経過を行う上で必要不可欠な処置となります。
処置自体は1分もかからずに終わることがほとんどであるため、通常特別な対応(麻酔)は致しません。しかし、どうしても受けることが怖い場合や強い不安がある場合は産婦人科医にご相談ください。必要に応じて適宜対応いたします。


産前も痛くないように~その2~

2021年07月12日

前回は点滴の痛みについてお話ししました。
今回は背中の麻酔の痛みへの対策をご紹介します。
まず、硬膜外カテーテルを入れるための針(硬膜外麻酔針)を刺す前に、この針のための麻酔をします。この麻酔の針は直径約0.5mmの非常に細い針です。点滴の針は約0.9mm、採血の針は約0.8mmなので、非常に細い針です。この針から局所麻酔を入れながら針を進めて、この後に刺す硬膜外麻酔針が入る範囲に十分局所麻酔薬を散布します。すると、そのあとの硬膜外麻酔針は押されたり、少し鈍痛は感じますが、針が刺されたような感覚はなくなります。
背中に針を刺すというと、『痛そう』、『怖い』と考えてしまいますが、十分に配慮し、できるだけ痛くないようにしますのでご安心ください。
次回に診察の痛みへの対策についてお話します。

産前も痛くないように~その1~

2021年07月05日

前回は産後の痛みを取り除くお話をしました。今回は出産前の痛みを取り除く方法についてお話します。今回のお話は計画分娩を想定してお話しします。
入院してから陣痛が起こるまでの間に起こる痛みとしては点滴の痛み、背中の麻酔の痛み、診察の痛みが考えられます。どれも出産の痛みに比べれば軽微なものですが、外来でお話を伺うとこれらの痛みに関しても不安な妊婦さんもいらっしゃるので、どのような対応をするかについて解説します。
まず点滴の痛みに関してはペンレステープというシールを張ることで、皮膚の痛みを取り除くことができます。多くの場合、これで痛みを和らげることができます。陣痛や破水入院などでシールを張る時間がない場合などはシールを張らずに点滴を行う場合がございますのでご了承ください。
私も注射は大の苦手で、注射の時は必ずと言っていいほどこのシールを使います。効果はかなりあると感じています。
次回以降で残りの背中の麻酔の痛み、診察の痛みの対策をご紹介します。

予定帝王切開の術前診察について

2021年02月15日

当院では予定帝王切開を行う妊婦様を対象として、外来で帝王切開の麻酔方法についてのご説明をさせていただいております。
帝王切開の麻酔方法をご説明すると同時に問診や、診察を行い、事前に何かリスクがあるかどうかを評価させていただきます。ほとんどのかたは問題なく帝王切開を受けられますので、ご心配なさらないでください。
例えば以前に脊椎の手術や病気がある場合、予定している麻酔方法を変更する必要があるかもしれません。
薬剤にアレルギー反応がある場合は、その薬剤の使用を避ける必要があります。
帝王切開中は不安や緊張が強く、どうしても寝ていたいというご希望があればその内容に沿えるようにいたします。
帝王切開や麻酔方法に関して、何かご不明な点や不安なことがありましたらお申し付けください。

『お酒が強い人は麻酔が効かない』は嘘

2021年01月11日

妊婦さんから『私お酒が強いので、麻酔が効きにくいんじゃないですか?』と聞かれることがあります。ご安心ください。お酒が強かろうが弱かろうが無痛分娩は効きます。
どうしてお酒が強い人は麻酔が効かないという考えが出てきたのでしょうか?
恐らくアルコールに対して耐性ができるから麻酔も効かなくなると考えるようになったのではないかと思います。アルコールを分解する過程と麻酔薬を分解する過程で共通する酵素(チトクロームP450)があり、アルコールを常飲してその酵素が増えることで、麻酔薬も代謝されやすくなると予想されます。しかし、アルコールを常飲する人は麻酔が効きやすい可能性があります。アルコールを長期間、ある程度飲んでいる場合、肝臓に障害が起こっている可能性があります。肝臓は薬物を代謝する場所なので、肝臓に障害が残っていると麻酔薬が残存することがあります。一部の薬剤は肝臓の悪い人では目が覚めるまでに時間を要することがあります。
これらのことは全身麻酔の場合の話であり、無痛分娩にはは当てはまりませんのでご安心下さい。いくつか理由を挙げてご説明します。
①妊娠中は飲酒を控える
まず妊娠中はほとんどの方がアルコールを飲まれていないので、酵素は麻酔薬をしっかり分解してくれます。
②硬膜外無痛分娩は直接作用部位である神経の近くに作用する
全身麻酔薬は点滴から血管の中に麻酔薬が入ります。脳で作用するわけですが、同時に肝臓などで代謝を受けていくので徐々に薬がなくなっていきます。硬膜外鎮痛は硬膜外腔という場所に麻酔薬が入りますが、硬膜外腔では代謝されないため、お酒が強い、弱いにかかわらず効果があります。硬膜外に入った麻酔薬は時間とともに血管に吸収され、肝臓などで代謝されますが、血管に吸収された麻酔薬は硬膜外鎮痛には影響を与えないので、無痛分娩の効果に影響を与えません。

というわけで少し難しい解説になってしまい申し訳ありません。
ただアルコールに弱い方はアルコール消毒で皮膚が発赤しますので、お申し出ください。

麻酔科医の資格について

2021年01月04日

本日は麻酔科医の資格についてご紹介いたします。
麻酔科医の資格には主に『麻酔科標榜医』『麻酔科認定医』『麻酔科専門医』『麻酔科指導医』『機関専門医』『専門研修指導医』があります。
『麻酔科標榜医』は日本国家が認めたライセンスで、国家資格となります。2年の麻酔科研修施設での研修を経て取得することができます。他に一定の手術麻酔を経験することでも取得できます。標榜医は1回取得すると、永年継続されます。
『麻酔科認定医』は前述した『麻酔科標榜医』を取得すると、日本麻酔科学会より認定されます。標榜医とは異なり5年ごとに更新が必要です。更新には学会参加や発表などしっかり麻酔学を学んでることと、臨床経験が必要となります。
『麻酔科専門医』は認定医取得後5年以上麻酔科医として働き、専門医試験を受けます。筆記試験、実技試験、口頭試問からなり、3日間にわたって行われます。専門医試験を受ける前に一定の基準があります。ACLS(心肺蘇生)の資格を持っていること、学会参加や発表を行っていること、臨床を行っていることなどです。臨床も心臓麻酔、小児麻酔、帝王切開、胸部外科、脳外科の麻酔を一定数以上行うことを必要としています。
『麻酔科指導医』は麻酔科専門医取得後5年以上麻酔科医として働き、一定の指導症例数の基準を満たすと認定されます。専門医のときのような試験はありません。
『機関専門医』と『専門研修指導医』は最近できたもので、前述の『麻酔科認定医』『麻酔科専門医』『麻酔科指導医』は日本麻酔科学会が認定していましたが、この2つは日本専門医機構が認定しています。『機関専門医』は『麻酔科専門医』よりも学会参加、発表や勉強会などの必要単位数が多くなります。
今このコラムを書いている私は、今現在麻酔科指導医ですが、近い症例麻酔科専門医になります。現在は指導ではなく、東京マザーズクリニックで常勤医として勤務しているためです。
麻酔科関連の資格には主にこれらのものがありますが、他に『心臓麻酔専門医』や『小児麻酔専門医』があります。ちなみに現在は『産科麻酔専門医』はありません。
麻酔科医として、日々の診療を通し、皆様が安全に過ごせるように精進してまいります。

当院の麻酔科医について

2020年12月28日

当院の麻酔科医は痛みを取るだけが仕事ではありません。
産科で起こる予期せぬ出血や緊急事態にも対応します。
産まれてきた赤ちゃんに元気がなければ小児科医、産科医、助産師とともに必要な処置を行います。
痛みを取るだけでなく、お母さんも、赤ちゃんも総合的に診る周産期麻酔科医として東京マザーズクリニックで勤務しております。
分娩の進行や麻酔の効き具合を確認するために、足元側にまわり、診察や分娩の状況、産後の出血状況などを確認することがあります。麻酔の効き具合を確認するために胸元やお腹にアイスノンを当てることもあります。これらのことは安全な出産と適切な無痛分娩を行う上で必要となりますのでご理解のほどよろしくお願いします。
当院の医師は麻酔科医と産科医が同じ目線で、共通の認識をもって診療に取り組めるように、科の垣根のない診療を行っております。産科医が麻酔の知識をもち、麻酔科医が産科の知識を持って臨床を行っております。そのため、色々なところで麻酔科医を見かけると思いますがよろしくお願いいたします。

麻酔科外来が始まります

2020年12月19日

2021年1月から麻酔科外来が始まります。
月曜日、火曜日、水曜日、金曜日、土曜日の各曜日午後に無痛分娩担当麻酔科医が外来を担当します(有料診療となります)。
今までは希望者やリスクのある方のみを対象としておりましたが、1月からは無痛分娩を希望される全ての方に受診していただきたいと思います(2021年1月に36週に入る方は必須ではありません。ご希望の方はご相談下さい)。
妊娠週数に決まりはありませんので、どの時期でも受けていただいて構いません。妊婦検診と合わせて予約をお取りすることも可能です。ご不明な点はご予約の際にお問い合わせ下さい。

無痛分娩外来で行うことは、硬膜外鎮痛が可能かどうかを調べるための問診と診察、無痛分娩の説明と副作用についてお話します。既往歴やアレルギーなどの問診や、実際に背骨を触診させていただき、難易度や可否を診察させていただきます。無痛分娩の説明では疑問に思っていることなど、できる限りお答えしますので遠慮せずお尋ね下さい。
また、無痛分娩を迷っていらっしゃる方も受けていただいたうえで判断していただければ幸いです。
入院する前に我々麻酔科医の顔を見て話を聞いていただく事で、分娩に対する不安や緊張を少しでも緩和できればと思っております。

硬膜外無痛分娩の注射は痛い?

2020年12月14日

『お産は無痛分娩で痛くないから怖くないけど、背中の麻酔が怖い』
『入院して一番注射が緊張する』
これらのような意見は少なくないと思います。実際に硬膜外鎮痛のための管を入れる処置の際にお話を知っていると多くの方がこの背中の麻酔に関して不安、恐怖感、緊張感を持たれていますし、血圧や心拍数の上昇もあります。
この硬膜外鎮痛の処置は注射をしますので、『痛みゼロ』とは言えませんが慣れている医師が行いますので、それほどつらい経験となることはないと思います。
実際に終わった後に話を聞いてみると
『思ったほど痛くなかった』
『もう終わったんですか?』
と言ってくださる方もかなりいらっしゃいます。
『予想と同じくらい痛かった』と思う方よりも『予想より痛くなかった』とおっしゃる方のほうが多く感じます。気を使っていってくださっているのかもしれませんが、幸い『予想よりも痛かった』という感想は今のところないと思います。
あとは針を刺す痛み以外に、カテーテル(細い管)を入れるときに、強い違和感が出ることがあり、その違和感が嫌だったということは聞いたことがあります。硬膜外腔という狭い空間に管を入れる際に神経へ圧迫症状で出るのですが、症状はその時だけで、処置が終わればなくなります。
出産だけでなく、無痛分娩のための処置も痛くないように日々考えながら行って参りますので、あまり緊張なさらずにいらっしゃってください。

硬膜外カテーテル挿入の際の姿勢

2020年12月07日

マザークラスなどで指導があると思いますが、硬膜外カテーテル挿入の際は丸くなる姿勢をとってもらいます。体育座りするように膝をかかえ背中を丸くします。お腹に赤ちゃんがいるので可能な限りで構いません。
背中を丸めるには理由がいくつかあります。
一つ目は丸めることで一つ一つの背骨の間隔が広がり穿刺が容易になるためです。
2つ目に丸まることで脊髄神経はお腹のほうに移動するため、万が一の神経損傷のリスクを減らすことができます。
3つ目に丸まるほうが痛みが少ないです。丸まると背中の皮膚が延ばされます。皮膚が伸びれば針で刺す厚みが小さくなるため、皮膚に広がる細かい痛覚神経への刺激も少なくなると予想されます。
安全のためにも、早く終わらせるためにも丸まる姿勢は重要になります。
身体に力が入ると背中の筋肉がこわばり、背骨も触れづらいので、なるべくリラックスしていましょう。消毒と準備に5分ほど、注射をしてから管を入れ終わるまでに5分ほどかかります。実際に注射で痛い時間は10秒ほどです。
カテーテル挿入で痛みを感じる最も大きな要因は不安かもしれません。不安は痛みを助長します。不安が強ければ優しく触れただけでびっくりしますし、押しただけで痛みを感じます。なるべく不安を取り除けるようにお話をしながらやっていきましょう。

硬膜外カテーテル挿入にはしっかりと感染防御を行います

2020年11月30日

昨今新型コロナウイルスの影響で手指消毒やマスクが当たり前になってきました。細菌やウイルスに注意する場面は医療現場にもあり、状況によって必要な清潔度は異なります。例えば手術は感染すると、傷の治りが悪くない、敗血症と呼ばれる全身に細菌が広がる病気になることもあります。そのため手術は手術室という清潔な空間で滅菌(無菌の)手袋やガウンなど厳重な感染防御で臨みます。一方採血は手袋はしても滅菌されたものではありません。このように医療現場では状況に応じて必要な清潔度を決め、医療を実施しています。
さて、無痛分娩で入院した場合、最も清潔にしなければならない場面の一つには硬膜外カテーテルを挿入するときが挙げられます。採血の場合はアルコール消毒のみですが、硬膜外カテーテルを挿入する際は手術室など清潔な空間で行い、術者は手術で使うものと同じ滅菌手袋を使用します。マスク、帽子もつけますのでさながら手術と同じような状態です。これほどまでして気を付けなければならないのは、硬膜外膿瘍、髄膜炎などの感染症です。出産後の幸せな時間を過ごしていただくためにも、予防がとても重要になります。
そのため消毒もアルコール含有イソジンを背中~腰の広範囲に行います。
背中の消毒は冷たいですし、広範囲の消毒で緊張は高まってしまいますが、これも感染を予防するためですのでご協力のほどよろしくお願いいたします。

硬膜外カテーテルは入れ替えることもあります

2020年11月23日

当陳で行う無痛分娩は硬膜外無痛分娩というもので、背中から細い管を入れて、痛み止めをいつでも入れられるようにしておきます。。『せっかく入れた硬膜外カテーテルを入れ替えないといけないの?』と思われる方もいらっしゃいますが、十分に効果が望めない場合には入れ替えを提案させていただくことがあります。実際に行うことは1割以下なので、ほとんどの方は最初に入れたカテーテルでそのまま出産まで管理できます。
しかし時に十分に痛み止めが効いていない場合や、今後痛みが出てきそうな場合は入れ替えを行うことで痛みをゼロにコントロールして出産することが可能になります。
入れ替える原因は様々ですが、カテーテルが抜けてしまうなど、カテーテルの位置が正しくないことがほとんどと考えられます。
過去に、『硬膜外カテーテルの不成功は23%』という報告1)もあり、一定の割合で不成功となることがあります。また同報告で『熟練者ほど不成功率は低下する』とも述べられています。当院は硬膜外無痛分娩率9割以上と高く、日頃から硬膜外カテーテル挿入になれている医者が行っているので、不成功率は報告よりもずっとずっと低いものです。
  
1)Thangamuthu, et al. IJOA 2013

麻酔科医ってなんですか?(その1)

2020年11月09日

当院には常勤非常勤含めて3人の麻酔科医がいます。
最近ではドラマ(医龍、ドクターXなど)や本(麻酔科医ハナなど)の影響で麻酔科医という名前が浸透してきましたが、麻酔科医とはどのような仕事なのでしょうか?東京マザーズクリニックでは無痛分娩や帝王切開の麻酔を管理しますが、麻酔科医の仕事のほんの一部に過ぎません。他にどのような仕事をしているのでしょうか?
 
麻酔科医としてまず学ぶことは手術麻酔です。癌の手術など全身麻酔を必要とする場合、必ず麻酔科医が必要となります。麻酔科医は国家資格(麻酔科標榜医)であり、全身麻酔ができるのはこの資格を有しているものに限られるためです。手術麻酔の中にもサブスペシャリティとして、心臓麻酔、小児麻酔、産科麻酔があります。
その他にペインクリニック、集中治療、緩和医療、救急などかなり様々な分野に麻酔科医がいます。
麻酔科医は手術麻酔を学んでおりますので、人工呼吸、気管挿管をはじめ心肺蘇生や昇圧剤などに習熟している科です。普段の皆様の生活では風邪をひいたら内科や小児科、けがをしたら外科のように麻酔科医と関わることはなく、無痛分娩や帝王切開で初めて麻酔科医を知る方もいらっしゃるでしょう。
当クリニックの助産師、看護師は無痛分娩や帝王切開のための麻酔管理の教育を麻酔科医が十分に行って、日々精進しております。安心してお任せ下さい。
また機会を見て麻酔科医についてはご紹介させていただきます。

効きやすい神経、効きにくい神経

2020年11月02日

前回『麻酔が効いているかはどうやって調べる?』で神経にはいろいろ種類があることを触れました。繰り返しになりますが以下が麻酔の効きやすさの違いです。

触覚>運動神経>温度覚=痛覚>自律神経
効きにくい効きやすい

一番左側(最も麻酔が効きにくい)にあるのが触覚です。どんなに強い薬を入れても触覚を取ることはできないので、無痛分娩中も触れている感覚は残りますし、帝王切開のように強い薬を入れても触っている感覚だけは感じます。
一番右側(最も麻酔が効きやすい)にあるのが自律神経です。痛みを取ろうとすると、その範囲の自律神経も遮断されます。自律神経は血圧などの調整を行っているため、無痛分娩の副作用に血圧低下があります。血圧低下が起こらないように、十分に点滴などで水分を補うことで予防できます。
自律神経に次いで効きやすい神経が痛覚であり、同じく効きやすい温度覚を参考に無痛分娩中の麻酔範囲を確認します。
運動神経は痛覚よりも効きづらい神経ですので、完全には遮断されませんが、少しだけ効きますので、脚の動かしづらさがでてきます。そのため無痛分娩中は歩行はできません。
これらの神経の特性を理解して無痛分娩を行っております。

麻酔が効いているかはどうやって調べる?

2020年10月26日

無痛分娩で使用される硬膜外鎮痛(麻酔)は全身の痛みを取るのではなく、腹部を中心とする痛みを取り除きます。麻酔が効いて痛みがない場所と、麻酔が効かずに痛みを感じる場所がでてきます。顔、胸の上部、腕は麻酔は効きません(意図的に必要ない場所には効かせません)。胸の下部、腹部、脚やお尻には効きます。
麻酔が効いていれば痛みが取れるわけですが、十分腹部に麻酔が効いているかをどのように我々は判断しているのでしょうか?
神経にはいろいろな神経があります。痛みの神経(痛覚)、運動神経、温度を感じる神経(温度角)、触っている感覚が分かる神経(触覚)、自律神経などがあります。
これらの神経はそれぞれの神経によって麻酔が効きやすい神経、効きにくい神経があります。
順番に並べると以下のようになります。

触覚>運動神経>温度覚=痛覚>自律神経
効きにくい   効きやすい
(より詳しい説明は次回『効きやすい神経効きにくい神経』参照してください)

これをみると、痛覚と温度感覚は麻酔の効きやすさが同じです。麻酔の範囲を確認するために痛みを与える方法(ピンプリック法)があります。いろいろな場所に痛みを与えてどこが効いているか効いていないかを見極める方法なのですが、効いていない場所は痛いので、我々は冷たいアイスノンを感じるかどうかで麻酔の範囲を確認します。『冷たい』=『効いていない』、『冷たくない』=『効いている』ということになります。この方法により、十分無痛分娩に必要な範囲の麻酔が効いていれば痛みが取れているという判断になります。 無痛分娩中は何度も冷たいアイスノンを当てて確認を行いますが、それは麻酔の範囲を確認しているからです。痛みを取るために必要なことではありますが、それだけでなく、過剰に効いていないかどうかも分かります。全脊椎麻酔のように麻酔が広がりすぎていないかどうかを知るためにも必要な方法で、安全のためにも行っています。
お臍のあたりまで麻酔が効いていれば、痛みを感じることはなくなるでしょう。麻酔が効きすぎていないかどうかの確認のために、胸のあたりにアイスノンを当てさせていただくこともあります。麻酔が広がりすぎている場合は血圧低下の原因になったり、脊髄くも膜下麻酔になっているサインかもしれません。安全の確認のためですのでご協力ください。

無痛分娩で使用する薬について

2020年09月26日

今回は無痛分娩中に使用する薬剤についてご説明します。
知っておくことで実際に受けた時に安心して出産できると考えております。
 
①アナペイン
局所麻酔薬と呼ばれるものの一つです。神経細胞に働き、痛みの信号を止めてくれます。痛みの信号以外に運動の信号も少し止めてしまうため、軽い脚の動きづらさがでます。脚が痺れる感覚もこの薬が原因です。アナペインはより安全な局所麻酔薬を開発していく中で2001年8月7日本邦で発売となりました。それまでは後述するキシロカインのように運動神経の抑制が強い薬剤や、マーカインと呼ばれる局所麻酔薬は大量投与時に心配される局所麻酔中毒に対し懸念がありました。アナペインはこれらの問題点を解決し、運動神経の抑制は弱く、局所麻酔中毒も重篤化しにくくなりました。

②フェンタニル
医療用麻薬の1つです。手術や癌の疼痛管理として古くから使用されており、妊婦さんに対しても大変多くの使用経験があります。脊髄にある受容体に作用し、痛みの信号を遮断することで鎮痛効果があります。痒み、吐き気などが副作用としてあります。従来局所麻酔薬のみで無痛分娩を行っていましたが、局所麻酔薬単独では濃い濃度を大量に使う必要がありました。ところがフェンタニルを局所麻酔薬に混合して投与することで、局所麻酔薬を薄く少なくすることに成功し(相乗効果といいます)、脚も動きやすく、局所麻酔中毒にもなりにくく安全な無痛分娩を行えるようになりました。

③キシロカイン
本邦で使用される局所麻酔薬としては最も一般的と言われる薬剤で他の局所麻酔薬より歴史も古いため、安全性も高いです。歯科麻酔などでも使用されます。
特徴として早く効いて早く切れるという特徴があります。
無痛分娩では早く痛みを取りたい場合や強い痛みが出た時に使用されます。
また、硬膜外カテーテルを挿入する際の皮膚の麻酔や、硬膜外カテーテルが硬膜外に入っているかを確認するための試験投与にも使用されます。
キシロカインアレルギーがある方は事前にお申し出ください。

④マーカイン
局所麻酔薬の一つで帝王切開の際に脊髄くも膜下麻酔で使用されます。
歴史的にはキシロカインとアナペインの間になります。
アナペインと同様にキシロカインよりも長く作用します。
 
①、②の2薬剤が無痛分娩で多く使用される薬剤で、ほとんどの方がこの2剤の組み合わせだけで痛みが取れます。
多くの使用経験もあり、科学的に妊婦さんにも安全に使用できる薬剤を使用して、出産に臨んでいただきたいと思います。

硬膜外鎮痛は無痛分娩だけでなく様々な場所で利用されている

2020年09月04日

当院で行われている無痛分娩は硬膜外鎮痛(麻酔)と呼ばれる方法ですが、この方法は無痛分娩にのみ使用されているわけではありません。
私が麻酔科医になった時に初めて見た硬膜外麻酔は手術を受ける患者さまに対して行われていました。陣痛の痛みをゼロにまでしてくれる方法なので、術後の痛みにも有効です。特に呼吸器外科や上腹部手術(胃癌や食道癌など)ではとても有効です。これらの手術(呼吸器外科や上腹部手術)は呼吸によって傷口の痛みが出てしまうため、痛みがあることで呼吸すら辛く、また痰を出すことにも痛みが出るので痰が出し辛く、呼吸器合併症が増加してしまいます。硬膜外麻酔を行い痛みを取り除くことでこれらの合併症を軽減させます。ほかにも腸管を動かす作用もあり、術後の腸閉塞の頻度を下げたり、他にも血栓予防効果や、心血管系への優位性を示すデータがあります。呼吸器外科、上腹部手術にも下腹部手術(帝王切開)、股関節や下肢手術でも使用されますし、ペインクリニック外来では腰痛などの治療にも行われます。
無痛分娩だけでなく、様々な医療現場で幅広く使用されている硬膜外鎮痛についてご紹介させていただきました。

痛み止めがどのようにして効くか?

2020年08月29日

当院の無痛分娩では硬膜外鎮痛という方法で痛みを取り除きます。全身麻酔ではなく、局所麻酔の一つです。無痛分娩ではごく一般的な鎮痛方法になります。
我々の生活の中で局所麻酔を行うのは歯科麻酔を受けられる方が多いと思います。歯科では『じゃあ、麻酔しますねー』と一般的な処置として行いますが、どうして痛みが取り除かれるのでしょうか?
まず痛みの信号はどのようにして起こるのかについて理解しましょう。
痛みの原因は様々な刺激によって起こります。陣痛は子宮の収縮と赤ちゃんが産道を通過する痛みで、他にも打撲や切り傷であったり、痛みにはいろいろな痛みがあります。これらの刺激が起こると近くにある神経の中で変化が起きます。ナトリウムイオンなどの陽イオン(+の電荷)が周囲の神経細胞に入ります。細胞内に+の電荷が入り、この刺激の情報が神経を伝って、脊髄に入り、最終的に脳に到達し、痛みを感じます。
局所麻酔薬はこのナトリウムイオンが神経に入ることをブロックします。硬膜外鎮痛では痛みの信号が脊髄に入る付近でナトリウムイオンが神経細胞に流入することを妨げこれ以上先に信号が行かないようにします。
なかなか難しい内容で申し訳ありません。お伝えしたいことは、我々はしっかりした理論をもって無痛分娩に取り組んでいることをご理解いただけると幸いです。

CSEAとは?

2018年02月21日

CSEAとは日本語で脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔と訳されます。脊髄くも膜下鎮痛を併用した硬膜外鎮痛ということです。硬膜外鎮痛は以前にご説明しましたが、併用する脊髄くも膜下鎮痛について本日はご紹介します。
脊髄神経は脊髄液という液体の中に浮いており、脊髄液はくも膜という膜によって覆われているということを以前に説明しました。くも膜の外側に硬膜外が存在するわけですが、くも膜の内側(下)に鎮痛薬を入れるので、くも膜下鎮痛といいます。
CSEA.PNG
脊髄くも膜下鎮痛の特徴は硬膜外鎮痛よりも神経に近いためより強く、早く効きます。デメリットは管を入れることができないので、持続的な投与を行うことができません。ですので脊髄くも膜下鎮痛を行う場合は初めに刺す時か、硬膜外鎮痛では十分な麻酔ができない時に限られます。
穿刺は初めの時でしたら硬膜外カテーテル挿入のための針と同じもので脊髄くも膜下鎮痛を行えますので、簡便です。
脊髄くも膜下麻酔単独での無痛分娩は1900年ころより報告がありますが、適応が限られていました。CSEAが分娩鎮痛に用いられたのは1992年Abouleishらによって報告され、硬膜外鎮痛と比較し歴史はまだ浅いです。
硬膜外鎮痛よりもより神経に近くなるため、怖いと思われる方もいらっしゃると思いますが、ほとんどの方がCSEAを使用せずに硬膜外鎮痛だけで無痛分娩が可能です。妊婦さんと相談し、希望した時のみに行います。また、実際には図のように太い神経がドーンとあるわけではなく、我々が穿刺する場所はすだれ状の細い神経があるため、神経を傷つけることも滅多にありません。
いずれにしてもCSEAは当院では行うこともありますが、必要なことはそれほど多くなく、陣痛発来で入院して、すぐに痛みを取りたいケースか、十分に痛みがとり切れないケースに限られます。

文責 院長

硬膜外無痛分娩とは?

2017年10月12日

当院で無痛分娩の際に使用される麻酔方法は硬膜外麻酔(鎮痛)というものになります。硬膜外麻酔は背骨の中にある硬膜という膜の外側に痛み止めを入れる方法になります。1900年ころより硬膜外麻酔は行われ、より確実により安全に進化してきました。硬膜外麻酔の歴史は無痛分娩の歴史の一部となっています。硬膜外麻酔のない時代の無痛分娩は麻酔薬を全身投与する方法でありましたが、この硬膜外麻酔の登場により、より安全に痛みを取ることができるようになりました。
硬膜外麻酔の説明には硬膜外が何かを説明する必要があります。脊髄神経は皆さんご存知でしょうか?例えばあなたが氷を触ったときに、『冷たい』、『固い』などの感覚を皮膚の神経が感じ、その感覚を背骨の中にある脊髄神経に電気信号で伝えます。脊髄神経に入ってきた信号はそこから脳に伝わり、『冷たい』、『固い』という感覚をあなたが脳で認識するわけです。一方で、『手を動かす』ときは、脳から脊髄神経に信号が伝わり、脊髄神経から手を動かす神経に伝わり筋肉を収縮させて動かします。脊髄神経はこういった信号の伝導の一部を担っています。この脊髄神経は脊髄液という液体の中に浮いています。例えば、豆腐は柔らかく簡単に崩れてしまうため水の中に浮かべることによって、崩れにくくして売られています。脳や脊髄神経も同じように水(脊髄液)の中に浮かべることで外の衝撃から守る作用があります。さらに脊髄液はくも膜という膜によって覆われています。くも膜には硬膜という硬い膜がくっついています。この硬膜の外側が『硬膜外腔』と呼ばれ、この場所に痛み止めを入れると、近くにある神経に作用します。『硬膜外腔』の外側には靭帯や骨があります。


図:脊髄周辺
(背中は下側になり、針は背中から入れる)


痛み止めの薬が神経に作用すると信号の伝導が遮断されるため、『痛い』『冷たい』といった感覚が脳に伝わらなくなり、痛みを感じなくなります。また『動かす』という神経も遮断されると動きづらくなることもあります。『触られている』という感覚は他の神経よりも薬が効きづらいため、麻酔中も触れられている感覚は残ります。麻酔の効きやすさは『痛み』>『動かす』>『触られている』になります。
無痛分娩では『痛み』は取り除き、少しだけ『動かす』の神経も遮断します。痛みは一切何も感じませんが、触られている感覚は残るため、麻酔と聞くと何も感じないと想像される方もいらっしゃいますが、お腹の張り(痛みではなく、収縮する感覚)を感じたり、脚を動かしたりすることができます。
脊髄はとても大切な神経なので、背骨によって守られています。皆さんの背中の真ん中を触ってみてください。頭からお尻まで骨がポツンポツンと触れることができると思います。背骨はこれらの骨がいくつも重なって構成されています。硬膜外麻酔はこの骨と骨の間に針を挿入し、硬膜外腔まで細い管を入れます。細い管を入れることができれば針は抜いて管だけ残してテープで固定します。テープで固定すれば仰向けになっても細い管がつぶれることはありません。必要な時に細い管から薬を入れて痛みをコントロールします。
全身に麻酔薬を投与する方法とは異なり硬膜外腔という小さなスペースに薬剤を入れるので、少量で十分な効果を発揮します。少量であるため、赤ちゃんへの移行もほんのわずかであり、問題にならないと考えられます。
『背中に注射をするのが不安』、『神経の近くに針を刺すことが不安』と話される妊婦さんもいらっしゃいます。痛みの程度は人にもよりますが、多くの方は思ったほど痛くはなかったと仰っていただいております。我々も痛みを取り除くための麻酔が皆様の負担にならないように心がけております。また、神経の近くに針を刺すことに関して、技術力がとても必要になります。経験と知識が豊富で、日頃より扱いに慣れている医師が行うことにより、合併症を極力防ぐことができます。多くの方が当院で無痛分娩を選ばれていることから、我々は日々硬膜外麻酔を行っており、日々安全な痛みのコントロールを行っています。
ご不明な点や不安に思う方は遠慮なくお申し出くださればまた改めてご説明いたします。
 

文責 院長

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