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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

麻酔についての記事一覧

硬膜外カテーテル挿入後は背中をベッドにつけても大丈夫

2021年10月18日

当院での無痛分娩は硬膜外無痛分娩というもので、腰の真ん中あたりに注射をしてカテーテルという細い管を入れます。この細い管は直径1mmほどで、柔らかくしなりがあり、釣り糸のように強固です。イメージだと太い釣り糸のような感じでとらえてください。
中が空洞になっており、薬が流れるようになっています。
背中に管が入った状態で、ベッドに背中を付けても問題ありません。管がつぶれることもありませんし、管がどんどん入ってしまうこともありません。普通に過ごしていただいて大丈夫です。しっかり固定しておりますので、よほどのことがなければ抜けることもありません。
最初は管が入っていることが怖いかもしれませんが、すぐに慣れますので、何も心配なく出産に臨めます。

全脊椎麻酔の初期症状

2021年09月13日

全脊椎麻酔は本来硬膜外に入る薬剤が、神経により近い脊髄液に注入されることで、硬膜外投与よりも早く、強く麻酔が作用します。
具体的には脚が重くほとんど動かなくなり、強いしびれ感が出ます。この症状が脚→身体→腕と広がっていきます。この症状は薬剤投与後1分以内に起こることが多いです。通常の無痛分娩でも足がポカポカする感じや多少重い感じ、少ししびれる感じは出てきますが、ほとんど動かないということはあまりないことなので、もし全く動かないような場合はすぐにお伝えください。
全脊椎麻酔は早期に発見し、しっかり対応すれば、命に関わることはありませんので、ご安心下さい。

アナフィラキシーショックの初期症状

2021年09月06日

アナフィラキシーショックは体に入った薬剤に対して免疫の過剰反応により様々な症状が起こります。アナフィラキシーショックの症状として、皮膚症状(発赤)、呼吸症状(息が苦しい、低酸素血症、ヒューヒューする)、血圧低下(耳鳴り、めまい、気分不快、頭がくらくらする、ぼーっとする、あくび)、消化器症状(下痢、嘔吐)があります。これもすべて認められることはめったにないため、一つでも該当する症状があった場合はスタッフに伝えましょう。
新型コロナワクチンでもアナフィラキシーショックの問題が心配されています。無痛分娩だけでなく、アナフィラキシーショックは食物や薬剤を接種すれば起こる可能性はあるため、知っていて損はありません。

局所麻酔中毒の初期症状

2021年08月30日

局所麻酔中毒は硬膜外に投与される薬剤が血管の中に直接入って起こる、または大量に硬膜外に投与された薬剤が血管内に吸収されて起こるものです。血中の局所麻酔薬濃度が高まることで、脳に様々な影響を与えます。前者の場合は、症状は急激に起こりやすいですが、後者の場合は何回かにかけて薬剤が投与されているので、徐々に徐々に血液中の濃度が上昇するため自覚症状も段階的に悪化します。
局所麻酔中毒の初期症状は、めまい、ふらつき、耳鳴り、味覚異常、口や舌のしびれ、ろれつが回らない、多弁、興奮といったものが認められます。これらの症状はすべて満たすことはまれで、いくつかの症状のみが出ることのほうが多いです。
多弁や興奮は他覚症状(他人が気づく症状)なので、それ以外の症状が一つでも認められた場合はスタッフにすぐに伝えましょう。
早期発見早期治療が何よりも重要です。

産前も痛くないように~その3~

2021年07月19日

前々回、前回と点滴の痛み、背中の麻酔の痛みへの対応をお話ししました。今回は診察の痛みの対策をご紹介します。
外来では実はこの痛みを心配される方が結構いらっしゃいます。
診察の痛みは診察以外にも頸管が開いていない場合などに翌朝までに頸管が開くように風船を入れる処置を行うことがあります。頸管が開くということは赤ちゃんが通る産道の入り口が開くということなので、順調な出産経過を行う上で必要不可欠な処置となります。
処置自体は1分もかからずに終わることがほとんどであるため、通常特別な対応(麻酔)は致しません。しかし、どうしても受けることが怖い場合や強い不安がある場合は産婦人科医にご相談ください。必要に応じて適宜対応いたします。

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