2020年06月16日
妊娠がわかって、とても幸せな気持ちと同時に、赤ちゃんが元気に育っているかなど不安になったりもしますよね。
そんな時に、出血があったらさらに驚いて、慌てちゃう方も多いかと思います。
そこで今回は妊娠初期の出血についてお話しします。
妊娠初期とは、妊娠してから14週未満の頃をいいます。
その期間に起こる出血を初期出血といいますが、赤ちゃんがきちんと育っていく場合でも出血することはよくあることです。
出血があったからといって、慌てず、まずどんな出血かを観察しましょう。
出血の量、色、塊が出ていないか、腹痛の有無をまず確認しましょう。
出血があっても、腹痛が無く、少量で、数回で止まったり、茶色または黒色の古い出血で少量、ダラダラと続かず、数回で止まったりした場合は、様子をみてよいでしょう。
しかし、下腹部痛(生理痛や下痢の様な)がある、出血量が増えていく、月経のような新しい出血が続いている、大きなが塊が一緒にでたなどの症状がある場合は、診察が必要になるのですぐクリニックにご連絡ください。
電話する時のポイントとして
・いつ出血があったか
・出血の量は
・出血の色は
・塊が一緒に出たか
・腹痛はあるか
という点を伝えていただくと、スムーズに対応しやすいです。
出血=必ずしも異常ではないので、落ち着いて対応しましょう。
また出血があった場合は、出血が落ち着くまでは外出などを避け、横になり安静にして休むようにしましょう。
正常か異常かを自分で判断するのは難しいため、気になる事がある場合は気軽にクリニックにお問い合わせください。
文責 院長
2020年05月11日
東京マザーズクリニックでは新型コロナウイルス感染拡大防止策について、日々更新される情報と併せて、院長をはじめスタッフ一丸となり、また、来院いただく皆さまにもご協力いただき、感染拡大防止に取り組んでいます。
緊急事態宣言が延長となり外出自粛生活が続いているなかで、日々、皆さまはどのように過ごされ、どんな対策をしていますか?
特に妊婦さんは通常時でも体調を気にして生活しなければならないのですが、今は更に気をつけて行動されていると思います
マスクの着用、手洗いはもうすでにしっかりとされていると思いますが、免疫力を高める食事摂取、室内でもできる体操などの運動、趣味などでストレス発散したりと、身近で出来ることがいろいろありますね
自宅に籠るという表現をするとネガティブなイメージになってしまいますが、自分自身や生まれてくる赤ちゃん、または家族がコロナウイルスに感染しない為に自宅で過ごすという事をプラスのイメージで捉えていけたらいいですよね
自宅で過ごす時間が多い今だからこそ、出産前に自宅で出来る事を私の経験も踏まえて考えてみました
自身の経験として、前もって色々と出産の準備をしても、育児物品は何を用意したか、何が足りないのか、赤ちゃんに必要な物はどこに置いてあるか、また普段の生活に必要なもので何がどこに入っているか、普段どんな物を購入しているのかなど、家族と共有ができていなかった事を後になって気がつきました
結果として、サポートしてくれる家族や夫に産後の私が指示をだし、または自分があれこれ動き回るという状況になりました
(無痛分娩出産だったので、産後は比較的元気だったのも功を奏しました。)
出産後は、慣れない育児に翻弄され、また昼夜問わない育児での疲労、寝不足などで、意外に赤ちゃんが生まれてからでは、ご主人やご家族と出産後のことをゆっくり話す時間はなかなか持てなかったりします。
出産とは関係なく、常に家族のサポートが得られる状況や家事が得意なご主人がいらっしゃれば安心して任せられるかもしれませんが、何を家族がサポートしてくれたら自分が助かるか、どのオムツやミルクを購入したらいいかなど、ママにしかわからない情報を家族と共有しておくと、産後少し心に余裕がもてるかもしれませんね
ぜひこの機会に赤ちゃんが生まれた後のことについて、ご家族などと話し合ってみたりと、有意義なマタニティライフをお過ごしください
コンシェルジュより
2020年02月03日
「産後うつ」という言葉はよく聞きますが、うつは妊娠中にも起こることをご存じですか? 妊娠すると急激なホルモンのバランスのせいで、体にも心にも不調が起こります。妊娠うつは10%の妊婦さんが発症すると言われていますが、不調の症状はほとんどの妊婦さんが感じています。
どんな症状?
・眠れない、食欲がない
・いつも身体が疲れている
・イライラして周囲にあたってしまう
・無気力になり、今まで楽しめたことにも興味がなくなる
・理由もなく泣けてくる
妊娠うつを発症する原因は?
・心身の負担(ホルモンバランスの変化、つわりなどのマイナートラブル)
・妊娠・出産・育児への不安
・妊娠に伴うストレス(環境の変化、行動制限、周囲からのストレスなど)
妊娠中の不調は誰にでも起こることですが、特に普段からストレスを感じやすい人や、不安が強い人、周囲からのサポートが不足している人、過去に精神疾患にかかったことがある人は妊娠うつを発症するリスクが高まります。
ひどい症状が2週間以上続く場合は治療が必要なことがあります。症状を我慢せずに相談しましょう。
妊娠うつの予防
・軽い運動でストレス発散
・周囲にサポートしてもらう
・相談できる人をつくる
妊娠の経過の仕方は人それぞれですし、一人目、二人目でも違います。ひとりで抱え込まずに周囲や病院で相談し、穏やかに過ごせるといいですね。少しくらいの手抜きがちょうどいいのかもしれません。
2020年01月04日
分娩時に児が産道を通ることにより、骨盤底筋が緩み
産後に尿もれを訴える方がいます。
くしゃみや咳をしただけで、尿がもれてします。
また、妊娠中も頻尿や臨月に入ると胎児が降りてきて尿もれしやすくなります。
肥満や加齢の女性も、運動不足や筋力の低下で尿もれが多くなります。
妊活でも、膣のトレーニングは必要です。
骨盤底筋は、骨盤内の臓器をを支えている底の筋肉です。
膀胱・子宮・直腸を下から支えていて、排尿や排便のコントロールをしています。
骨盤底筋が衰えると、下半身太りやポッコリお腹、おしりが垂れてしまいます。
姿勢も悪く猫背やO脚・X脚へとなりやすいため、骨盤も歪みやすくなります。
腰周りのたるみにより、ますます内蔵が下がります。
また、膣の締まりも悪く感度にも影響がでてしまいます。
女性なら年齢を問わず、骨盤底筋は鍛えたほうがよいですね。
骨盤底筋体操は、仰向けで寝ている時、立ち姿勢、座位でも
体操は出来ますので、日ごろから意識して続けてみてください。
2019年05月13日
母子保健法は1965年(昭和40年)に制定された法律です。
母性・乳幼児の健康サービスの実施増進を目的としています。
1994年(平成6年)に大改正されました。
母子保健のサービスの実施主体を市町村へと変わり、より身近な地域でのサポートとなりました。
母子保健法には、妊娠の届出、母子健康手帳の交付、妊産婦に対する健康診査、乳幼児健康診査、妊産婦と乳幼児の訪問指導、低出生体重児の届出、未熟児養育医療、母子健康センターの設置などに関する規定があります。
医療機関の受診で妊娠が確認したら、市町村で妊娠の届出をして、母子手帳の交付をして下さい。
市町村では母子健康手帳と一緒に「母と子の保健バック」がもらえます。
バックの中には、健診の際に使用する妊婦健康診査受診票や子育て応援ブックなどの案内が入っていますので、ぜひ活用して下さい。
妊娠の届出には、マイナンバーカード(個人番号)、妊娠週数、出産予定日、妊娠の診断を受けた医療機関名、医師名の記入が必要です。
また、本人の番号確認、本人確認が出来るものを持参します。
母子健康手帳は、妊婦健診時に毎回持参して頂き、血圧や体重、検尿の結果などを記入します。
産後は出産時の記録、新生児の様子や検査の記録を記入します。
乳幼児までの予防接種の記録や成長の記録が出来ますので、大切に活用してください。
引っ越しで地域が変わっても、母子健康手帳は継続使用出来ます。
また、母子健康手帳を紛失した場合は、以前に母子健康手帳を交付してもらった
市町村へ出向き、再交付の手続きをして下さい。
上のお子様がいる方は、母子健康手帳に絵を描いたり、汚れたり破いたりたりしますので
気を付けて保管して下ください。