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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

妊娠の記事一覧

里帰り出産

2019年01月29日

みなさん、こんにちは。
今回のコラムは「里帰り出産」です。

この「里帰り」という文化は、日本特有の文化というのはご存知でしたか?
外国ではパートナーの育児休暇が珍しくはないため、数日の入院期間を経て、退院後はすぐに家族で育児を始めます。
日本では、古くから「床上げ」と言われるように、産後1か月程度は、すぐに休める布団を準備しておいて育児をするという風習がありました。
また農業が盛んな日本では、家族総出で農作業を行っていたため、女性も立派な労働者でした。
そのため、産後の女性は実家に戻りゆっくりと育児をする時間を設けたのかもしれません。

東京マザーズクリニックでも、たくさんの里帰り出産を希望された方がいらっしゃいました。
無痛分娩を希望される方だけではなく、産後はご実家でゆっくり過ごしたいなど、様々な理由で選ばれています。
今回が初めての出産の方であれば、産後の体調面や赤ちゃんの育児が順調にいくかどうかご心配なこともあると思います。
また経産婦さんは、前回も里帰り出産だった、反対に今回は産後の休息を優先したいなど、前回の育児を踏まえて決められる方も多いのではないでしょうか。

妊娠、出産、育児をどのような環境で過ごしたいかで、出産場所や育児環境をきめていくことはとても大切です。
里帰り出産であれば、急なお産であってもご家族がそばにいれば安心ですが、遠方の場合、パートナーの立会いが難しい場合もあるかもしれません。
またご両親など産後のサポートがある事で安心に過ごせますが、パートナーの育児参加が難しい事もあります。
メリット、デメリットは、その状況によりさまざまですが、一番大切なのはご自身がどのような出産を希望して、どのような環境で出産を迎えたいかをご夫婦そしてご家族でお話をしていくことではないでしょうか。
いざ、里帰り出産を希望しても、行きたい病院の予約が取れないこともあります。
妊娠期間は意外にあっという間に過ぎていきます。
早めに準備がすすめられるといいですね。
文責 院長

妊娠中の食事で気をつけたいこと

2018年10月29日

妊娠中は、ママのためにもお腹の赤ちゃんに栄養を届ける為にも、バランスの
良い食事は大切です。 ただ、その大切な食事の中でも妊娠中は摂取量や回
数を気をつけて欲しいことがあります。

一つめはトキソプラズマです。
トキソプラズマは寄生虫の一種で生肉や寄生虫卵に汚染された猫の糞やその
糞で汚染されたガーデニングの土などが感染源になります。

食品としては、熱の通し方が不十分なレアやミディアムなどの肉や生ハムなど
は避け、肉はしっかり火を通すようにして下さい。

食べ物以外で気をつける事は猫に接触した時やガーデニングの後はよく手洗い
して下さいね。

二つめはリステリア菌です。
加熱殺菌していない生乳を原料とするナチュラルチーズはリステリア菌に感染
する心配があるので、妊娠は避けた方がよいでしょう。

リステリア菌とは細菌の一種で感染すると、38~39℃の発熱や頭痛、悪寒な
どの症状が続きます。
特に26週以降は重症化しやすいので注意が必要です。

ナチュラルチーズの他には、肉や魚のパテ、スモークサーモン、生ハムなどが
感染源となります。
また生野菜や果物は食べる直前によく洗うことも大事なポイントです。
そして冷蔵庫を過信せず、早めに食べましょう

すでに食べてしまったからといって必ず影響が出るという訳ではありませんので、
心配な方はスタッフにご相談ください

その他よくある質問で、生魚は食べてもいいですか?と聞かれますが、新鮮な物
を選んでいただければ大丈夫です

むしろ生魚の方がDHA,EPAの含有量が多いので,おすすめです


文責 院長

マタニティーマークについて

2018年09月26日

みなさまこんにちは。
今回はマタニティーマークについてお話しいたします。

マタニティーマークが普及し始めて10年以上経ちました。
最近ではつけている事で嫌がらせに遭うのが嫌だからなどの理由でつけない方もおおいと耳にします。
マタニティーマークの目的に、妊産婦に安全性と快適さを与えることができるような環境作り事故や事件に遭ってしまうなどの緊急時において妊婦であることを周囲に示すことで的確な対応を素早く行うという2点があります。

特に妊娠初期は外見からは妊娠していることが分からないですが、体調を崩しやすかったり不安定な時期であります。そんな時にマタニティーマークを付けていれば優先席に座りやすくなりますし、周囲の方も配慮しやすいと思います。
また、体調不良や事故にあったときに自分で妊娠している事を伝えられない状態だったとした場合、妊娠中に使用できないお薬や検査が行われてしまう可能性があります。
そんなことになってしまったらその後不安で仕方なくなってしまいますよね。
お腹の赤ちゃんを守るためにもマタニティーマークを付けることは大切ですね。
しかし、マタニティーマークを付けているからといって公共交通機関で確実に座れるという事はありません。
妊娠中はなるべく混雑した時間帯や車両を避けるなどご自身でも赤ちゃんと自分の身体を考える必要があります。
 
マタニティーマークは母子健康手帳交付時に自治体からもらえますし、鉄道各駅の窓口などで配布しています。
念のため母子手帳を持参されて窓口でもらうと良いかと思います。

文責 院長

母子健康手帳について

2018年05月27日

みなさん、こんにちは。
今回は母子手帳健康(母子手帳)についてお話しようと思います。
 
皆さんは、ご自身の母子健康手帳をご覧になったことはありますか?
現代では、妊娠したら当たり前のように母子健康手帳を交付されますが、実は日本が発祥と言われています。母子健康手帳の原形は、妊産婦手帳と呼ばれるもので、昭和17年に交付されはじめ、戦後の食糧難の時も妊産婦手帳を持っていれば優先的に配給が受けられました。
現在では、世界30か国の国と地域で活用されており、今後「母子健康手帳」の導入を検討している国々もたくさんあります。国よっては、書き方の工夫もされており、母親に分かりやすいようイラスト表記の母子健康手帳もあります。
妊娠していることを示すものとしてマタニティマークも活用されていますが、母子健康手帳も妊娠した時から常に携帯するようにしましょう。万が一何かあった際、人物の特定だけでなく、妊娠中であることを示す目印にもなるため、しっかりと内容の記入をしておきましょう。
母子健康手帳は、妊娠初期からお子様が6歳になるまで記録ができます。ひと昔前まで母子健康手帳の記入欄は、ほとんど医療者が記入することが多かったですが、現在ではご自身の妊娠中のお気持ちなど自由に記載できる欄も設けてあります。お子様の成長発達の記録だけではなく、妊娠中の健康状態や産後の母子の状態、さらには妊娠中のお気持ちなど1冊にまとめらた貴重な手帳になるのではないでしょうか。
日本の自治体の中には「父子手帳」というものを発行していうる自治体もあります。内容は母子健康手帳とは異なる内容が多く、妊娠や出産、育児だけではなく、出産や養育にかかる費用や妊娠中や産後の料理レシピなどそれぞれの自治体で個性ある内容になっています。ご自身がお住まいの地域で発行されている父子手帳があれば、ぜひ活用なさってみてはいかがでしょうか。
 
 

発行されている年代でイラストに随分違いがありますね。
みなさんもご自身の母子健康手帳をご覧になってみてはいかがでしょうか。

文責 院長

妊娠とおくすり

2017年10月30日

こんにちは。前回はサプリメントについてのお話をしました。
さて、妊娠中のママにとって「お薬」についても気になる方は多いのではないでしょうか?妊娠に気付かず、お薬を飲んでしまった、妊娠前から飲んでいるお薬はおなかの中の赤ちゃんには影響はないの?…と、心配になることも多いですよね。
そこで今回は、妊娠中のお薬についてお話したいと思います。
 
お薬の多くは、血液中に取り込まれ、効果が表れます。妊娠すると、ママの血液、そして胎盤を介して赤ちゃんに多くのお薬が到達します。お薬の種類によって胎盤を通過しやすいお薬と通過しにくいお薬があり、ママに投与されたお薬の種類や方法によっても、おなかの中の赤ちゃんへ到達するお薬の量も変化していきます。
また、どの時期にママがお薬を使ったかによっても、おなかの中の赤ちゃんに及ぼす影響は変わってきます。
妊娠初期は、おなかの中の赤ちゃんの臓器がつくられる時期で、お薬の影響によっておなかの中の赤ちゃんに奇形が生じる可能性が高くなります。
なかでも妊娠4~7週は、「臨界期(りんかいき)」と呼ばれ、お薬によっておなかの中の赤ちゃんに奇形が生じる危険性が最も高くなる時期です。
妊娠中期以降になると、おなかの中の赤ちゃんがお薬によって奇形を生じるリスクはなくなっていきます。しかし、お薬の影響によって、おなかの中の赤ちゃんの臓器の働きや発育を妨げてしまう場合があります。
妊娠中、なるべくお薬は使いたくない!と思うママも多いかと思います。お薬を使わないで済むのであれば、それに越したことはないのですが、そこでいちばん注意していただきたいのが、「自己判断しない」ということ。
妊娠前から継続的にお薬を飲んでいた方が、妊娠を機に自己判断で内服をやめてしまった…というケースは少なくありません。しかし、それによって、症状が悪化し、かえっておなかの中の赤ちゃんに悪影響を及ぼすこともあります。
しかし、実際は妊娠中、お薬の多くは使用することができ、使用できないお薬はごく一部と言われていますので、そんなに不安になる必要はありません。

妊娠中のお薬に関しては、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談して、適切なお薬を正しい方法で使っていただけたらと思います。また、継続的にお薬を使われていて、妊娠をご希望される方は、前もって医師に相談しておくと安心ですね。

文責 院長
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