Dr.聡のコラム

風疹と麻疹の予防

2018年10月02日

 今年は風疹患者数が昨年の約5倍に増え、特に関東地方を中心に感染が拡大してきているようです。現在の状況は平成25年の大規模流行年前の状況に似ていることから、厚生省からも風疹に関する緊急情報が出されました。
 妊娠中に妊婦さんが風疹に感染するとお腹の中にいる赤ちゃんに感染して赤ちゃんの眼や耳、心臓に影響が及ぶ先天性風疹症候群という病気になる恐れがあるため、妊娠中に罹らないようにする必要があります。
 そのためには、現在妊娠されていない女性は妊娠前に風疹抗体価があるかどうか調べておくことをお勧めします。抗体がないかあるいは抗体価が低いようであれば風疹ワクチンを接種してください。また妊娠している可能性がある女性あるいは既に妊娠されている方で風疹抗体価がないか低い方は、風疹ワクチンは接種することができませんので、妊娠中は感染しないように気をつけるしかありませんが、現在風疹に罹っているのは30-50代の男性が中心ということもあり、妊婦さん自身が気をつけていても妊婦さん周囲から感染する可能性が高くなっています。そのため妊婦さんの周囲の方もワクチン接種をすることが重要です。また妊娠中はワクチン接種はできませんが、産後はワクチン接種可能ですので、産後にワクチン接種することを忘れないようにしてください。
 また今年は、風疹の緊急情報より以前に麻疹患者の発生報告が厚生労働省からなされ麻疹の流行も懸念されています。この麻疹も風疹と同様に妊娠中注意しなければならない感染症のひとつです。
 妊娠中に麻疹に罹患すると、妊娠中は重症化するため、流・早産、死産の頻度が上昇すると言われています。また風疹のような胎児の先天性の病気を起こすことはないとされていますが、お母さんのお腹の中にいるときの赤ちゃんの発育異常や、お産の時にお母さんが罹患すると新生児麻疹などをきたす恐れがあるといわれています。
 麻疹も風疹と同様に抗体検査を行い、麻疹の抗体がないか抗体価が低い方は妊娠前であればワクチンを接種するように、また妊娠の可能性がある女性や妊娠中の方は周囲の方がワクチン接種を受けるようにすることが重要です。 最近では麻疹と風疹の両方に対応する混合されたMRワクチンが使用されていますので、MRワクチンを接種すれば、同時にこの二つの感染予防に繋がりますので、MRワクチンの接種をしてください。

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