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Dr.聡のコラム

東京マザーズクリニック 3周年

2015年01月28日

2012年1月11日に東京マザーズクリニックを開院して今月で3年が経ちました。
無痛分娩と胎児診断を専門とするユニークなクリニックとしてスタートしましたが、この3年間はあっという間でした。昨年も無痛分娩や胎児診断を目的として多くの患者様が全国からお越しいただきました。
昨年は初めて東京マザーズクリニックに来院された方だけでなく、東京マザーズクリニックで2人目のご出産をされた方、あるいは二人目の妊娠も胎児ドックを希望された方も多くいらっしゃいました。
2014年1月~12月までの1年間でお世話させていただいた分娩件数は445件でした。
その内訳は骨盤位(いわゆる逆子)や前回帝王切開術既往のための予定の帝王切開術が22件と、自然分娩14件、無痛分娩が409件(無痛分娩経過中に帝王切開術となった方も含みます)でした。
また、胎児ドックに関しては、当クリニックで分娩される患者様だけでなく、当クリニックで妊婦健診を受けていない患者様も胎児ドックを目的とした受診も多くありました。
昨年1年間(2013年)の検査件数(院内外を併せて)は下記の通りでした。

NT計測   924件(うち組み合わせ検査:589件)
妊娠中期・後期胎児超音波スクリーニング検査  1049件
クアトロテスト   60件
染色体検査   137件(絨毛検査:106件、羊水検査:31件)

今年、東京マザーズクリニックは4年目を迎えます。
東京マザーズクリニックに全国より来院されるようになりました。
無痛分娩、胎児診断(胎児ドック)のみでなく、妊娠中、産後のケアにも力をいれており、多くの患者様から好評をいただいております。
今後も、よりよい医療を患者様に提供できるように、スタッフ一同さらに努力していきたいと思います。
どうぞ今後とも東京マザーズクリニックをよろしくお願いいたします。

無痛分娩

2014年10月08日

働く女性の活躍とともに高齢出産が増え、無痛分娩について興味を持たれる方が、一段と増えてきているようです。
アベノミクスが掲げる「女性の活躍」により、働く女性が今後さらに多くなり、活躍する場が多くなってくることが期待されていますが、一方で女性の出産と育児の問題に関する課題もあげられます。
フランスでは1970年台のころの少子化対策として無痛分娩が一翼を担ったともいわれています。
これからの日本において、女性の輝く社会を作りながら、少子化に歯止めをかけるために、無痛分娩はその一翼を担うものになるかもしれません。

妊娠糖尿病と栄養管理

2014年07月10日

平成22年9月より妊娠糖尿病の診断基準が変更され、妊娠糖尿病と診断される妊婦さんが増えてきています。妊娠糖尿病とは妊娠前には糖尿病がなかったのに、妊娠してから明らかになった軽度の血糖値の異常を示すものを言います。
妊娠糖尿病と診断され、血糖のコントロールが悪いお母さんから産まれる赤ちゃんの体重が大きくなります。また出生後に低血糖や呼吸障害を起こす可能性が高くなります。大きい赤ちゃんが産まれるため、帝王切開が必要となる割合が高くなります。また早産や妊娠高血圧症候群のリスクも高くなります。
しかし妊娠糖尿病と診断されても、その後血糖のコントロールがしっかりできれば、これらのリスクはさけられ、元気な赤ちゃんを産んでもらうことは十分可能です。そのためにも妊娠中の妊婦さんの栄養管理が重要になってきます。
妊娠糖尿病の治療の基本は食事療法です。食事療法を行っても血糖のコントロールが上手く行かない場合は、インスリンによる薬物療法を行います。
東京マザーズクリニックでは、妊娠糖尿病となった妊婦さんに対して、栄養士による栄養指導のもと食生活を整えてもらい、妊婦さん自身に毎日自己血糖測定を行ってもらい血糖コントロールしています。血糖測定は面倒なようですが、日々の食生活を血糖値から実感しやすい方法です。
また妊娠糖尿病と診断された妊婦さんの3割前後は、出産後に糖尿病になる傾向があると言われているので、妊娠中だけでなく、出産後も生活習慣を整えて行く事が重要です。
東京マザーズクリニックではよりよい母児の健康を考え、栄養管理に力をいれていますので、栄養に関するご相談やご質問がれば、遠慮なくお声をかけてください。

胎児診断の意義

2014年05月07日

胎児診断の意義は、出生前の赤ちゃん(胎児)の病気がわかることにより、赤ちゃんに最善の医療が提供できることだと思います。
胎児診断された赤ちゃんは、出生直後から治療を行うことが可能になり、生後の経過の改善につながります。胎児診断により、生直後から治療の開始が可能となり、赤ちゃんの生後の経過を左右する病気もあります。例えば心疾患をはじめ、消化管閉鎖や脊髄髄膜瘤などがあげられます。このような病気の赤ちゃんに対し、生後に内科的あるいは外科的治療を行います。
また、一部の病気に関しては、出生前にお母さんのお腹の中で治療が可能な病気もあり、これにより病気の改善あるいは赤ちゃんの容態の改善が期待でき、生育可能な時期までお母さんのお腹の中で育つことが期待できます。これは胎児治療と呼ばれるものです。
胎児治療が可能な病気は、ごく一部の病気に限られていますが、現在その有効性が世界で広く行われている病気と胎児治療法として、次のものがあげられます。

  1. 双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下レーザー治療
  2. 無心体双胎に対する無心体血流凝固術
  3. 胎児貧血(パルボウイルス、血液型不適合などによる)に対する胎児輸血
  4. 胎児胸水に対するシャント留置術
  5. 胎児不整脈に対する経母体的による内科的治療

しかし、これらの胎児治療を行えば必ず赤ちゃんの命が助かるということではなく、完璧な治療法ではないことも知っていなければなりません。しかし何もしなければ赤ちゃんの命が助からない可能性が高い病気が、胎児治療により助かる可能性が高くなりますので十分期待できる治療法です。
これらの治療に関して詳細をお聞きになりたい方は、胎児診断外来(胎児ドック)にて詳しくご説明させていただきますので遠慮なくお問い合わせください。

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東京マザーズクリニック 開院2年

2014年01月29日

2012年1月11日に東京マザーズクリニックを開院して今月で2年が経ちました。
無痛分娩と胎児診断を専門とするユニークなクリニックとして開院し、昨年はさらに多くの患者様から受診していただきました。
2013年1月~12月までの1年間でお世話させていただいた分娩件数は271件でした。その内訳は骨盤位(いわゆる逆子)や前回帝王切開術既往のための予定の帝王切開術が12件と、無痛分娩が259件(無痛分娩経過中に帝王切開術となった方も含みます)でした。

また、胎児ドックに関しては、当クリニックで分娩される患者様だけでなく、当クリニックで妊婦健診を受けていない患者様も胎児ドックを目的とした受診も多くありました。
昨年1年間(2013年)の検査件数は
NT計測   661件(うち院外:605件)
妊娠中期・後期胎児超音波スクリーニング検査  874件(うち院外:332件)
クアトロテスト   254件(うち院外:80件)
染色体検査   114件(絨毛検査:72件、羊水検査:42件)
でした。

今年、東京マザーズクリニックは3年目を迎えます。東京マザーズクリニックで2人目の分娩をされる方もいらっしゃいます。ますますスタッフ一同、よりよい医療を患者様に提供できるように、さらに努力し前進していきたいと思います。
どうぞ今後とも東京マザーズクリニックをよろしくお願いいたします。
 初診ネット予約  (胎児ドックのご予約はお電話にて承ります)

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