妊活コラム

妊娠するならこれは知っておいてほしい、ここを気を付けてほしい、こういうことを考えてほしい……といった情報を中心に皆さまへお届けします。
当院ではこれから妊娠を迎える方のためのプレママ健診も行っております。
プレママ健診: https://mothers-clinic.jp/exam/premama.html

はしか(麻疹/ましん)について

2018年04月30日

『はしかが沖縄で流行中…』
というニュースが最近ありました。

はしか(麻疹)は麻疹ウイルスによって引き起こされます。ウイルスの感染力は非常に強くて、
人から人へと感染します。

感染経路は、空気感染・飛沫感染・接触感染です。

空気感染は麻疹ウイルスが空中に漂うことで感染します。
(空気感染の代表は、結核菌・ノロウイルス・麻疹ウイルスなど)
移動中の電車やバス、映画館などで、麻疹ウイルスにかかった人がいると、麻疹の免疫がない人
(麻疹に罹ったことがない人)は、ほぼ90%以上は発症します。

飛沫感染は、感染した人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことで発症します。
(飛沫感染の代表的な病気は、インフルエンザ・おたふく風邪/流行性耳下腺炎・風疹・風邪症候群など)

接触感染は、皮膚や粘膜(眼や口や鼻など)からウイルスに直接触れることで感染します。
例えば、ドアノブ、手すり、スイッチやボタン、便座などを介してウイルスに触れることでも感染します。

麻疹ウイルスに罹ってもすぐには発症しません。感染してから約10日後に発熱や咳・鼻水の症状が
現れますので、最初は風邪と間違えやすいです。2~3日熱が続いたあとに、皮膚の発疹と39度以上
の高熱が出ます。
重篤な場合は、肺炎・脳炎・心筋炎となることがあります。しかし、麻疹に対しての
根本的な治療方法が現在はありません。高熱に対しては→解熱剤、咳に対しては→咳止め薬などで、対症
療法となります。

抵抗力の弱い子供や高齢者・妊婦は重症化しやすいです。妊娠中に麻疹に罹ると流産・早産の可能性が
たかまりますが風疹とは違い胎児への影響(先天奇形)は低いようです。

麻疹ウイルスからの予防法は、手洗いやうがい…と言いたいですが、空気感染なので100%防御は
ほとんど難しいです。人混みに出る時はマスクの着用がよいでしょう。
唯一の予防法は、麻疹のワクチン接種しかありませんが「生ワクチン」を使用しているため
妊娠中は予防接種ができません。(胎児への影響を考慮しているため)

幼少期に麻疹を罹っていれば、そんなに心配はいりません。
一度ご自分の母子手帳を確認したり、麻疹や風疹の抗体価を検査するとよいでしょう。
家族の既往歴も確認が必要ですね。ワクチン接獲者は感染しても軽症で済むことが多いです。

当院でも、プレママ健診の中に麻疹・風疹の抗体価を調べる検査があります。
(検査は採血をして血液を調べます)
風邪をひいている時は、無理な外出はせずに休みましょう。
風邪症状が続いて発熱や発疹がみられたら、放置せずに医療機関へ電話連絡してから受診をしてください。

日々の生活で免疫力が低下しないよう、食事や睡眠、運動のバランスに気をつけましょう。

















子宮頸がん検診について

2018年03月30日

こんにちはcherryblossom
気温も暖かくなり、桜も満開で気持ちの良い季節になってきました。
いかがお過ごしですか?
 
今回は子宮頸がん検診の必要性についてお話します。
女性であれば、子宮頸がん検診を受けましょうと言われる機会が多くあります。
では、なぜ子宮頸がん検診が必要なのでしょう。
・自覚症状がない
・子どもが産めなくなってしまうこともある
・命を奪われることもある
これらの理由から子宮頸がん検診は女性にとってとても大切なものと言えます。
 
子宮頸がんは子宮の入り口の子宮頸部という部分に発症する女性特有のがんです。原因のほとんどはヒトパピローマウイルスで、これは性交渉での感染が多いです。初期の子宮頸がんは自覚症状がないので、定期健診で見つけるしかありません。
子宮頸がんを早期発見できないと、進行度や状態によっては子宮摘出手術を受けなくてはならない場合もあります。
子宮頸がんは20代から増えると言われており、検診率は増加しているものの欧米諸国と比較するとまだ低いと言われているのが現状ですthink
子宮頸がんは癌になる前の状態である「異形成」を発見しやすいがんであり、その「異形成」を発見するための検診はとても有効的です。
妊婦健診では子宮頸がん検診は必須項目となっています。
妊娠を考えている方、現在は考えていない方も自身の身体を守るために受けてみてはいかがでしょうか

産後のサポート支援の必要性について

2018年02月17日

今回は産後のサポート支援の必要性についてのお話です。
妊娠・出産・子育ては人生で1回か2回のライフイベントです。妊娠・出産のイベントは晩婚化とともに高齢化しています。そのため、日本では多く見られる「里帰り」という習慣も、実母や義母の高齢化により頼ることが難しく、里帰りしない・できないという人が増えています。また、現代社会において赤ちゃんと接することやお世話をしたことがない人がほとんどで、赤ちゃんのいる生活がイメージしにくく、核家族化から孤独な子育て環境となってしまうことも考えられます。これらの背景から産前産後ケアが必要になってきています。
 
出産後の赤ちゃんのいる生活をイメージしてみましょうconfident
家事育児のサポートがとても重要となります。
出産直後はおよそ3時間おきの授乳とその間のおむつ替えで、数ヶ月は半徹夜作業が続きます。赤ちゃんの個性によって疲労度は変わってきますが、出産直後は赤ちゃんのお世話に精神的に興奮はしていても、体はとても疲労しています。さらに家事もとなると負担はとても大きくなります。また、抵抗力の低い新生児を人混みの中に連れ出すことは奨励されておらず、産後の外出も支援がないと買い物も困難になることが予測されます。そしてお母さんには休日もなく、一晩ゆっくり寝ることもしばらくはできません。
 
アメリカなど里帰りしないことが文化として成り立っている社会では、出産時には旦那さんが会社を休んだり早退してサポートし、ベビーシッターやボランティアなども利用して核家族向けの育児状況に合わせています。しかし、旦那さんの協力が国全体で低い日本ではそれが難しく別のサポートを用意することが必要になります、
 
今急速に産褥シッターやベビーシッターあるいはファミリーサポートなどが一般にも普及してきているので、前もって調べておくと良いでしょうconfident
これらは地域によって条件がさまざまなので、まず自治体を調べ、その地域に詳しい人に聞いたり、ネットで調べたりしてみてくださいね。実際に利用して試しておくと急な病気のときに安心して預けることができます。
また、周りの知人に一言挨拶して頼んでおくと、緊急の時に心強いですね。

睡眠と妊娠

2017年11月26日

今回のプレママコラムは睡眠と妊娠についてです。
季節によって、寝苦しい時期もありますが、春夏秋冬のなかで一番寝心地が良いとされるのは、秋の季節だそうです。
最近はだんだん寒い日も多くなり、冬が近づいてきましたsnow

妊娠とホルモンの関係はよく知られている話ではありますが、睡眠にもホルモンが関係しています。
人間の睡眠を促すホルモンはメラトニンと呼ばれ、このメラトニンの濃度は日中低く、夜になるとたくさん分泌されます。
メラトニン分泌のきっかけは、朝に太陽の光を浴びると、、その10時間から14時間後に分泌されるといわれています。
生活リズムが整っている場合、メラトニンの分泌に合わせ眠気が起きるようになっており、昼間はしっかりと活動でき、夜にメラトニンが分泌してくると眠くなるというサイクルで私たちは生活をしています。
妊娠しやすい身体作りの一つに規則正しい生活があげられます。過度のストレスや不規則な生活は、ホルモン分泌に影響を与え、妊娠しづらい場合もでてきます。ストレスが溜まると、睡眠が浅くなったり、ぐっすりと眠れないといったことも起こりやすいです。さらに妊娠すると、つわりやほてりなど体調の変化も重なり、妊娠前のようにぐっすり眠れる夜が少なくなったと感じることもあります。また出産が近づくころになると夜中に目を覚ます回数も増えてきて、睡眠が小刻みになりやすいです。この睡眠の変化は、お産を終え赤ちゃんとの生活が始まると、夜中に何度も授乳の時間がやってくるため、お産が近づく頃の体の準備といわれています。

妊娠前からご自身の睡眠環境に目を向け、快眠できる環境を整えることはとても大切なことです。現代社会では、不眠で悩まれる女性も多く、不眠が理由で心療内科を受診されることも珍しくはありません。不眠の症状によっては、ご本人の体調管理を優先に睡眠薬を処方される場合もあります。妊娠中は、内服できるお薬も限られるため、妊娠前に服用されているお薬がある場合は、ご自身で悩んで中断したりせず、医師へ相談しましょう。また当院で行っているプレママ健診でもご相談の機会がありますので、お気軽にお声かかけください。

妊娠とおくすり

2017年10月30日

こんにちは。前回はサプリメントについてのお話をしました。
さて、妊娠中のママにとって「お薬」についても気になる方は多いのではないでしょうか?妊娠に気付かず、お薬を飲んでしまった、妊娠前から飲んでいるお薬はおなかの中の赤ちゃんには影響はないの?…と、心配になることも多いですよね。
そこで今回は、妊娠中のお薬についてお話したいと思います。
 
お薬の多くは、血液中に取り込まれ、効果が表れます。妊娠すると、ママの血液、そして胎盤を介して赤ちゃんに多くのお薬が到達します。お薬の種類によって胎盤を通過しやすいお薬と通過しにくいお薬があり、ママに投与されたお薬の種類や方法によっても、おなかの中の赤ちゃんへ到達するお薬の量も変化していきます。
また、どの時期にママがお薬を使ったかによっても、おなかの中の赤ちゃんに及ぼす影響は変わってきます。
妊娠初期は、おなかの中の赤ちゃんの臓器がつくられる時期で、お薬の影響によっておなかの中の赤ちゃんに奇形が生じる可能性が高くなります。
なかでも妊娠4~7週は、「臨界期(りんかいき)」と呼ばれ、お薬によっておなかの中の赤ちゃんに奇形が生じる危険性が最も高くなる時期です。
妊娠中期以降になると、おなかの中の赤ちゃんがお薬によって奇形を生じるリスクはなくなっていきます。しかし、お薬の影響によって、おなかの中の赤ちゃんの臓器の働きや発育を妨げてしまう場合があります。
妊娠中、なるべくお薬は使いたくない!と思うママも多いかと思います。お薬を使わないで済むのであれば、それに越したことはないのですが、そこでいちばん注意していただきたいのが、「自己判断しない」ということ。
妊娠前から継続的にお薬を飲んでいた方が、妊娠を機に自己判断で内服をやめてしまった…というケースは少なくありません。しかし、それによって、症状が悪化し、かえっておなかの中の赤ちゃんに悪影響を及ぼすこともあります。
しかし、実際は妊娠中、お薬の多くは使用することができ、使用できないお薬はごく一部と言われていますので、そんなに不安になる必要はありません。

妊娠中のお薬に関しては、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談して、適切なお薬を正しい方法で使っていただけたらと思います。また、継続的にお薬を使われていて、妊娠をご希望される方は、前もって医師に相談しておくと安心ですね。

kangosi.png

胎児ドック専用回線

TEL:03-5450-3216

〒158-0098 東京都世田谷区上用賀4-5-1
東急田園都市線用賀駅よりタクシー 約5分、徒歩約13分