3月も終わりに近づき,桜の花も満開で,気持ちのいい日が続いていますね。
花粉症でお悩みの方も多いと思いますが,いかがお過ごしでしょうか。

今日のテーマは,先月に引き続き「補完食の進め方」です。


さて,補完食をいつから,何をどのように与え始めるのでしょうか。

①いつから?
生後6か月頃です。
この「頃」というのは,お子さんの発達段階に合わせる必要があるからです。
生まれて6か月目の日ちょうどに始めるというわけではありません。

先月も書きましたが,以下のような状態になったら始める時期だといわれています。
首がしっかり座っている
◆支えがあれば座れるようになっている
◆赤ちゃん自身が食べ物に興味を示す姿がみられる
◆しっかりと口が閉じれるようになる
 


お子さんの成長過程はその子その子で異なりますので,同じ時期に生まれた
他のお子さんと時期がずれていても気にする必要はありませんよ!

②何をどのように
◆ペースト食と手づかみ食べの食品から始める
◆スプーンで与える,また手づかみ食べをする


お子さん自身が,口を閉じることができるとスプーンで食べることができるようになります。
舌の動きにも注目します。
舌を前後に動かせるようになったら,1回食を始めましょう。
2回食にするタイミングは,舌が上下に動かせるようになってきたころです。
左右に動かせたり,グルグル回しできるようになっていたら,3回食へ増やします。

スプーン食べの実際
スプーンは口の中に入れても安全な両端が滑らかで,平らなものを準備しましょう。
スプーンを嫌がるお子さんには,野菜スティックにペーストをつけて
与えるのもよいと言われています。

次に,おもちゃの持ちかえや,おもちゃを口に持っていくことができるようになると,
手づかみ食べができるサインです。

手づかみ食べの練習と実際
2回食の後半になったら,ニンジンや大根など柔らかく煮たものを,
お子さんが手でつかみやすい長さにして,食事のトレイに置きます。
この時,大人は手に持たせてあげても構いませんが,口に入れることはしません。
これは,前歯で噛み切る練習にもなります。

また,2回食の後半より前でも,切り干し大根や棒状にした野菜スティックなどの
噛み切れないほど硬い野菜,生のニンジン,キャベツ,ブロッコリーの芯などを準備して,
手づかみ食べの練習や,舐める練習をしてもよいと言われています。

補完食については,当院の管理栄養士にも,ぜひご相談ください。

次回のテーマは「基本の授乳姿勢」についてお話します。
文責 院長