雨が続いていますね気温の変化で体調くずされていませんか?
前回に引き続き今回のテーマも『搾乳』です。
『手搾乳の方法、搾乳の保存・解凍方法』をご紹介します。
◆手搾乳の方法◆
①搾乳の実施前はハンドソープと流水を使って手を洗います。
母乳には抗菌作用があるので、乳頭の消毒は不要です。
②乳輪の境目近く(乳頭から2~3㎝位離れた位置)をそっと触ります。
『コリコリしたような』、『弾力があるような』他とは違う感触があるところを探します。
③親指と人差し指で②で探した位置を挟むように30秒ほど圧迫します。
乳頭の先のほうへ搾り出すのではなく、
ご自身の背中のほうへ向かって圧迫します。
同じ場所で何回も繰り返すことで少しずつ母乳が出てきます。
④母乳を清潔な容器(哺乳瓶やカップなど)にためます。
⑤母乳の流れがゆっくりになってきたら、
他のところに指を移動させて搾乳します。
⑥両方の乳房で数回繰り返します。
◆搾母乳保存期間の目安◆
新鮮母乳 (室温26℃)…4時間以内
冷蔵母乳(4℃)…48時間以内
冷凍母乳(-20℃)…3ヵ月以内
*冷蔵・冷凍する予定の搾母乳は搾乳後早めに冷凍・冷蔵してください。
◆搾母乳の保存方法◆
・冷蔵する場合は哺乳瓶や清潔な容器で匂いが付かないようふたをして
保存する。
・冷凍する場合は市販されている母乳パックに入れて冷凍する。
・冷蔵庫のポケットや冷凍庫の手前は開閉により温度が変化しやすいので、
搾母乳は冷蔵庫・冷凍庫の奥で保管する。
・保存する際は搾乳日時がわかるように記載する。
・1回使用量に分けて保存すると無駄なく使用できるので便利です
◆搾母乳の解凍・加温◆
・冷凍母乳は冷蔵庫内で解凍するか、流水で解凍する。
解凍後は冷蔵庫で保管し、24時間以内に使用する。
(一度解凍した搾母乳は衛生上、再冷凍することはできません)
・授乳前に微温湯(40℃以下)で湯せんして室温(26℃前後)まで温める。
・母乳に含まれている成分が壊れてしまうため電子レンジや高温のお湯での加温は
できません
いかがでしたでしょうか?
手搾乳は搾乳機がなくても必要があればすぐに実施できるので、
方法を知っておくと便利です。
また搾母乳の保存・解凍方法もぜひ参考にしてください
直接母乳をあげることができない時や、授乳後もう少し欲しがる時など
ミルクの代わりに搾乳を使用してみませんか?
ライフスタイルに合わせて搾乳を取り入れて無理なく母乳育児を続けられるといいですね