みなさんご無沙汰しております。
先日、スタッフ3名で母乳育児支援学習会に参加してきました。
とても興味深い内容ばかりでとても勉強になりました。
今日は、その中でも最近話題の”ビタミンD”についてお伝えしたいと思います。
さて、みなさんはビタミンDがどのような働きをしているかご存知ですか?
ビタミンDが欠乏すると、お子さんは”くる病”という病気になり、大人は、骨軟化症になるといわれています。
ビタミンD欠乏の原因は、お母さんや赤ちゃんの不適切な栄養摂取や、生活習慣によって起こります。
決して、母乳育児だけが原因ではありません。
ビタミンDを摂取するためには、①食物から摂ること、②日光を浴びることの2つがあります。
①食物からビタミンDを摂ること
ビタミンDを多く含む食品は、魚類ときのこ類です。授乳をしているお母さん達の1日の必要量は、8㎍です。
白鮭100gあたり、ビタミンDは32㎍ですので、一切れの3分の1くらいでまかなえます。
さんま100gあたり19㎍ですので、骨など取り除いても一匹の半分強でまかなえる量です。
摂取するのは、そんなに難しくなさそうですね。
きのこ類ではどうでしょうか?
生しいたけ(中1個:約20g)で、0.4㎍なので一食大体1㎍、干ししいたけ(大1個:約4g)では、一食1.7㎍、
エリンギ(中1本:約50g)で、約1㎍なので、一食分2㎍、しめじ1パックの可食部約150g約3㎍では、一食分1.5㎍です。
ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、食べ貯めすることができます!
お母さんは、”鮭ときのこのホイル焼き”や”石狩鍋”だと、一食で3~4日分のビタミンDが摂れますよ!
赤ちゃんが効率よくビタミンDを摂取するには、後乳(母乳の飲み終わりに近いもの)ほど母乳中の含有量が増加すると
言われていますので、しっかり空に近づくまで授乳することがポイントとなります。
②日光を浴びること
1日どのくらい日光を浴びるのが良いかといいますと、お母さんも赤ちゃんも、両手の甲くらいの面積が15分くらい日光に当たる、
または日陰で30分くらい過ごすくらいです。
現在の母子手帳3~4か月頃の保護者の記録には『外気浴をしていますか(天気のよい日に薄着で散歩するなどしてあげましょう)』という欄もあります。
注意しておきたい点は、日焼け止めを使用していると、ビタミンD生成に時間がかかるということと、緯度によって時間のかかり方が変わるということです。単純に言うと、北海道と、沖縄ではビタミンD生成の時間が変わってくるというわけです。
だから、北海道では石狩鍋が郷土料理として存在するんですね。
ビタミンD欠乏を防ぐためには、地のものを使ったバランスの良い食事と、適度な日光浴が大切ということです!
文責 院長