現在ペットを飼っている方に、今回は犬との暮らしで妊娠前に準備しておくことをお話しします。
 

犬のしつけ
普段のお散歩やその他の世話が、つわりや妊娠に伴う体調不良の時には身体の負担になります。また、元気なワンちゃんが飛びついてきてお腹に当たるのも心配です。
妊娠前にドッグトレーナーや飼育施設に預けて、散歩の時に引っ張らない、人に飛びつかないなどの基本的なしつけをしておくと負担の少ない生活が送れます。また、部屋のあちこちを排泄物で汚したり、舐めて病気をうつしたりすることのないようトイレトレーニングや人の口を舐めさせない等のしつけをして清潔に気をつけます。

犬の健康管理
犬の健康管理をする事は、人への感染予防にとても重要です。妊婦になると病気への抵抗力が低下します。
ダニやノミの除去、予防薬投与を行い、狂犬病やその他の予防接種は必ず受けさせましょう。また、散歩から帰ったら足を洗い、定期的なトリミング・シャンプー・爪切り・ブラッシングもしましょう。

犬との信頼関係
犬は群れで生活する動物です。家族の中で優劣の位置を決め自分の場所を作ります。赤ちゃんも群れの一員であり、自分よりも上の存在であると認識させることが出来れば一緒にいても安心です。部屋を分けたり、ゲージに入れることも必要ですが、ただ遠ざけるのではなく同じ空間で匂いや声に慣れさせる時間も取れるようにします。
妊娠や出産を理由にそれまで一緒に生活してきたワンちゃんを誰かに預けたり手放したりすることのないよう妊娠前にたっぷり愛情を注いで家族との信頼関係を築いておきます。
ただし、入院中だけは家族でのお世話が難しい場合もあります。ペットホテルなどで預かってもらえるよう予め調べておくと安心です。
 
犬も家族の一員です。妊娠前にしっかりと準備をして、赤ちゃんもワンちゃんも大切に育てて下さいね。


文責 院長