みなさん、こんにちは。
今回は母子手帳健康(母子手帳)についてお話しようと思います。
 
皆さんは、ご自身の母子健康手帳をご覧になったことはありますか?
現代では、妊娠したら当たり前のように母子健康手帳を交付されますが、実は日本が発祥と言われています。母子健康手帳の原形は、妊産婦手帳と呼ばれるもので、昭和17年に交付されはじめ、戦後の食糧難の時も妊産婦手帳を持っていれば優先的に配給が受けられました。
現在では、世界30か国の国と地域で活用されており、今後「母子健康手帳」の導入を検討している国々もたくさんあります。国よっては、書き方の工夫もされており、母親に分かりやすいようイラスト表記の母子健康手帳もあります。
妊娠していることを示すものとしてマタニティマークも活用されていますが、母子健康手帳も妊娠した時から常に携帯するようにしましょう。万が一何かあった際、人物の特定だけでなく、妊娠中であることを示す目印にもなるため、しっかりと内容の記入をしておきましょう。
母子健康手帳は、妊娠初期からお子様が6歳になるまで記録ができます。ひと昔前まで母子健康手帳の記入欄は、ほとんど医療者が記入することが多かったですが、現在ではご自身の妊娠中のお気持ちなど自由に記載できる欄も設けてあります。お子様の成長発達の記録だけではなく、妊娠中の健康状態や産後の母子の状態、さらには妊娠中のお気持ちなど1冊にまとめらた貴重な手帳になるのではないでしょうか。
日本の自治体の中には「父子手帳」というものを発行していうる自治体もあります。内容は母子健康手帳とは異なる内容が多く、妊娠や出産、育児だけではなく、出産や養育にかかる費用や妊娠中や産後の料理レシピなどそれぞれの自治体で個性ある内容になっています。ご自身がお住まいの地域で発行されている父子手帳があれば、ぜひ活用なさってみてはいかがでしょうか。
 
 

発行されている年代でイラストに随分違いがありますね。
みなさんもご自身の母子健康手帳をご覧になってみてはいかがでしょうか。

文責 院長