今回のプレママコラムは睡眠と妊娠についてです。
季節によって、寝苦しい時期もありますが、春夏秋冬のなかで一番寝心地が良いとされるのは、秋の季節だそうです。
最近はだんだん寒い日も多くなり、冬が近づいてきました

妊娠とホルモンの関係はよく知られている話ではありますが、睡眠にもホルモンが関係しています。
人間の睡眠を促すホルモンはメラトニンと呼ばれ、このメラトニンの濃度は日中低く、夜になるとたくさん分泌されます。
メラトニン分泌のきっかけは、朝に太陽の光を浴びると、、その10時間から14時間後に分泌されるといわれています。
生活リズムが整っている場合、メラトニンの分泌に合わせ眠気が起きるようになっており、昼間はしっかりと活動でき、夜にメラトニンが分泌してくると眠くなるというサイクルで私たちは生活をしています。
妊娠しやすい身体作りの一つに規則正しい生活があげられます。過度のストレスや不規則な生活は、ホルモン分泌に影響を与え、妊娠しづらい場合もでてきます。ストレスが溜まると、睡眠が浅くなったり、ぐっすりと眠れないといったことも起こりやすいです。さらに妊娠すると、つわりやほてりなど体調の変化も重なり、妊娠前のようにぐっすり眠れる夜が少なくなったと感じることもあります。また出産が近づくころになると夜中に目を覚ます回数も増えてきて、睡眠が小刻みになりやすいです。この睡眠の変化は、お産を終え赤ちゃんとの生活が始まると、夜中に何度も授乳の時間がやってくるため、お産が近づく頃の体の準備といわれています。

妊娠前からご自身の睡眠環境に目を向け、快眠できる環境を整えることはとても大切なことです。現代社会では、不眠で悩まれる女性も多く、不眠が理由で心療内科を受診されることも珍しくはありません。不眠の症状によっては、ご本人の体調管理を優先に睡眠薬を処方される場合もあります。妊娠中は、内服できるお薬も限られるため、妊娠前に服用されているお薬がある場合は、ご自身で悩んで中断したりせず、医師へ相談しましょう。また当院で行っているプレママ健診でもご相談の機会がありますので、お気軽にお声かかけください。
文責 院長