前回は妊娠と紫外線についてお伝えしました。
今回は、今の時期に欠かせない紫外線対策についてお伝えします。

1年の中でも紫外線量が多いと言われているのが、春から初秋、4月から9月です。
1日のうちではお昼頃にピークを迎えやすく、今の時期も日中は紫外線の強さを直に感じることも多いと思います。日中に外出をされる場合は、きちんと紫外線対策を外出するようにしましょう。

紫外線対策の要は、UVカット仕様や日焼け止めの使用です。
日焼け止めは外出前に塗ることが多いですが、汗とともに流れて効果が薄れることがありますので、こまめな塗り直しが必要になります。日焼け止めの中には添加物が使用されているものも多く、肌トラブルを起こしてしまう方や毎日のデイリー使いによる肌の負担が心配といった方もいらっしゃると思います。そんな方には、UVカット仕様のウェアや日傘、帽子など上手に利用されてみてはいかがでしょうか。UVカット加工の無いものでは、出来るだけ黒や紺など色の濃い物を選ぶようにしましょう。

最後に紫外線対策における注意点です。極度に紫外線を避けることでビタミンD濃度が減少してしまうことが分かっています。ビタミンDは骨を丈夫にしてくれるだけでなく、妊娠中にもしっかりと濃度を保つ必要があります。最近では、赤ちゃんの中にもビタミンD欠乏がみられ、原因をたどると妊娠中のお母さんのビタミンD欠乏が影響していることが分かっています。昔は日光浴という言葉も良く聞かれましたが、現代ではなかなか日光浴を積極的に行うのは気が引けるかもしれません。しかし、日焼け止めをせず、日光浴を20分程度行うだけで、効果的にビタミンDを体内に産生することができます。サプリメントまで摂取する必要はありませんが、日光浴と併せて普段からバランスの摂れた食生活を心がけるようにしましょう。
将来的に赤ちゃんの健康とご自身の健康を考え、短時間の日光浴を取り入れてみてはいかがでしょうか。

次回は妊娠とたばこについてお伝えします。
文責 院長