朝晩と気温が下がるようになり、だんだんと寒い冬が近づいてきていますね。
体調を崩されていませんか?

今回は妊娠と風疹予防接種についてです。
数年前、首都圏で風疹が流行しました。メディアでも取り上げられ、心配された方も多いのではないでしょうか。

風疹は妊娠中、特に20週までにかかるとお腹の中の赤ちゃんにも感染し、目や耳、心臓などに障害が出る可能性があります。
風疹のワクチンは、生ワクチンのため妊娠中には接種することができず、妊娠してから免疫がないことがわかった場合は予防に努めるしかありません。しかし20~40歳代には免疫を持っていない人が多く、男性にも風疹が流行していました。そのため、パートナーさんから感染という心配もあります。

ご自身が風疹に対する免疫を持っているのかを知り、免疫がない方は予防接種で抗体をつけることで風疹の感染を予防できます。
採血をすると風疹の抗体の有無をみることもできますし、抗体をすでに持っている人が予防接種を受けても問題ありません。

接種後女性は2ヶ月間避妊が必要になりますが、男性は接種後の避妊は不要です。

妊娠を希望されている方はもちろん、いつか妊娠を…と考えている方もこれを機にパートナーさんと一緒に予防接種を受けておくと安心ですね。

当院では風疹・麻疹混合のMRワクチンが受けられます。
麻疹も妊娠中にかかると流早産の原因となることがありますので、感染を避けたい病気の一つです。

予防接種だけでなく、赤ちゃんを迎える準備のひとつとしてご自身の体に目を向けるきっかけとなれれば嬉しいです。

また、これからインフルエンザが流行する時期に備えて当院でもインフルエンザの予防接種が始まっています。インフルエンザの予防接種は妊娠中でも接種できますので、ご希望の方はぜひ受けてみて下さい。
文責 院長