妊活という言葉、最近よく耳にするようになりましたね。
このような言葉ができた背景には、ひと昔と違い妊娠が自然の流れでは訪れにくくなったことが言えます。
今は昔と違って、妊娠や出産する時期を選択できるようになっていると思います。女性が成人を迎え、結婚、妊娠、出産と道筋が決まっていると思われていたのは、昔の話です。女性の社会進出が進み、晩婚化や高齢出産がめずらしくない時代となっています。自分のライフプランを考え、妊娠する時期を決めたり、必要な情報をもち、妊娠に向けた体づくりをすることが妊活に繋がりますが、妊娠希望をきっかけに、まずはご自身の体や生活に目を向けることが妊活の第一歩ではないでしょうか。
妊娠を考えたとき、妊娠から出産、そして子育てまで取り巻く環境を整えることはとても重要なことです。
まず自分自身の体に目を向けること。それは、自分の体を良く知ることから始まります。
自分の体について説明できますか?
自分自身の生活習慣に目を向けること。
食事や運動、睡眠のバランスは取れていますか?
そして今住んでいる環境に目を向けること。
住んでいる場所は子育てしやすい環境ですか?
周りの家族に目を向けること。
パートナーや家族はサポートしてくれますか?
突然の妊娠、妊娠を希望してからの妊娠。どちらも妊娠することに変わりはありません。ただ、妊娠までの間に環境を整え妊娠するのでは、妊娠中の過ごし方に違いが出るのではないでしょうか。不安を抱えたままの妊娠、出産ではなく、きちんと準備をしてからの妊娠、出産。
これはここで働いているママさんスタッフのお話ですが、「人生で一番楽しかったのは妊娠しているときかな…」とおっしゃっていました。育児の楽しさを耳にすることは多いですが、妊娠中を一番楽しいといえるのは女性ならではであり、お腹の中にもう一人の命を感じることができる時間は特別ではないでしょうか。
こんなふうに思って過ごせる女性が一人でも多く増えたら。不安を抱えたままマタニティライフを送るのではなく、楽しいマタニティライフを送れたら。妊活を行う女性の少しでもお役に立てたらと考えております。みなさんも、妊娠前から少しづつ準備をはじめてみませんか。
次回は妊娠と予防接種についてお話しします。
文責 院長