3月5日(土)NCPR(新生児蘇生法) フォローアップコースに参加した。
NCPRについて誕生からその研修内容などについて報告します。
NCRRとは、北米で出産を取り扱う施設のすべてにNRP(Neonatal Resuscitation Program新生児蘇生)の研修を行うことで、極低出生体重児に対して出生時の状態が有意に改善したことが示され、日本でも2007年小児科・産科の医師及び助産師・看護師に対して日本版としてNCPR講習が開催されました。
NCPRは、新生児出生時分娩に立ち会った医療関係者が決められた手順を行うことによって新生児を救命できるアルゴリズムが作成され、講習が始まりました。
NCPR研修会は、講義・プレテスト・実技・ポストテストと約3時間行われ、新生児蘇生法の資格を取得し、各分娩施設に帰り出生時に役立てるという趣旨で始まりました。
当時、広島からは5人の産科医が研修に参加し,インストラクターの資格を取得いたしました。資格習得後は、各地域においてNCPRの普及のため次回資格更新まで2回の講習会開催と指導を行う様に義務づけられ、在広時には市民病院の西村先生のもとに講習会に参加させていただきました。
また、ガイドラインも現在2020版で3回目の改定となり、アルゴリズムも当初から2015版は6点・2020版は7点の改定で徐々に高度の蘇生法となっています。
今回の私の研修会参加は、広島の医院閉院もあり研修会の開催ができず、上京後東京マザーズクリニックにおける病院主催の講習会で2回講師を務めたのですが、昨年より3回の研修出席が必須となり、今回あと1度の研修が不足のためフォローアップコースに参加させていただきました。
参加するにあたって、アルゴリズム・蘇生技術に関して、試験が行われるかも知れないと思い、開催2週間前から受験生に帰ったように毎日勉強いたしました。
研修会は、当日朝9時30分から開催され、約40名位の参加でした。
会は、まずビデオの供覧その後インストラクター2人に対して10人のグループに分かれ、そのグループも2組に分かれ5人で実技役・インストラクター役・総括者で実際の分娩後を想定しての実施を行い。最後に、反省点を議論するという研修でした。
試験はありませんでしたが、各地区でインストラクターを行っている医師・助産師・看護師の方の取り組みを拝見することができ、大変充実した3時間でした。
以上、危機感を持って参加しましたが、指導書を熟読でき今後蘇生について大変有意義な時間を過ごすことができた数週間でした。