平成28年6月30日に広島にて第19回広島産婦人科超音波研究会が開催され、その研究会に講演演者として出席いたしました。
私の発表演題は「胎児超音波スクリーニング —特に初期スクリーニングについてー」でした。
最近では新型血液検査が話題になっておりますが、この検査は胎児疾患のうちごく限られた病気についてのみの検査になりますが、超音波スクリーニング検査では妊娠初期から胎児の多くの情報を得ることができ、妊娠初期から心疾患をはじめ、その他の胎児の病気についても検査することが可能です。もちろん全ての病気について調べることが可能ということではありませんが、より多くの病気について知ることにより、病気によっては胎児治療が可能であったり、出生直後より治療が必要となるものであったり、その病気について知ることができ、より良い医療を赤ちゃんに受けてもらえるように考えることが可能となります。最近では再生医療もどんどん進んできていますので、将来的にはお腹の赤ちゃんに対しても再生医療で治療が可能となる日も近いかもしれません。
超音波検査は産科領域において日常診療でかかせない検査となっておりますが、どんどん進歩してきていますので、海外の最近の動向や東京マザーズクリニックでの超音波スクリーニング検査について発表させていただきました。
研究会は参加者も多く、症例検討会も行われるなど、参加者の皆さんも大変熱心でした。
久しぶりの広島への帰省で、多くの先輩、後輩の先生方にお会いでき懐かしく思いました。