前回帝王切開の痛みについてお話ししましたが、今回は術後の痛みについてお話しします。帝王切開には予定帝王切開と緊急帝王切開があり、今回は予定帝王切開を、次回に緊急帝王切開のお話をしたいと思います。

術後の痛みに対しては硬膜外鎮痛を行うことで、痛みを緩和させます。硬膜外鎮痛は無痛分娩でも用いられるもので、安全でありながら、しっかり痛みを取ることができます。出産の痛みだって取り除くわけですから、術後の傷の痛みだって、大丈夫になるわけです。

手術翌々日の朝に硬膜外鎮痛を止めて、内服の鎮痛薬に切り替えます。もしご希望があれば、1日硬膜外鎮痛を延長することもできます。

退院後には硬膜外鎮痛はできませんので、内服などで痛みをコントロールできないといけないわけです。内服だけで不十分な場合は薬剤や投与方法など色々な種類の薬剤を使い、痛みを取っていきます。もちろんお母さんにとっても、赤ちゃんにとっても安全なもの使用します。痛いから歩かない、赤ちゃんのお世話をしないということにならないようにしたいと思っています。