皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
今年は全体的に気温が高い日が多く、初夏のような気候ですね。
昼間と夜間の寒暖差が大きく、体調を崩しやすい時期ですのでお大事にお過ごし下さい。
さて、今回のコラムは、病院に連絡して欲しいサインについてお話したいと思います。
出血について
当院では計画分娩を行っており、入院の時期は診察所見(内診等)を含めて判断しています。
そのため、37週頃から妊婦健診時に子宮口の開き具合を確認するために内診を行っております。
内診の刺激により出血がみられることがあります。
診察後にみられる赤褐色や茶色のような出血は、診察の刺激による可能性が高いため、様子を見ていただいて良いです。
また、分娩時期が近づいてきて子宮口が少しずつ開いてくると、おしるし(産徴)と言われる出血がみられることがあります。おりものに血が混じったような出血であればおしるしである可能性が高いため、様子を見ていただいて良いです。
ただし、37週未満で出血がみられる場合、もしくは37週以降であってもサラサラとした鮮血の出血で生理2日目くらいの多めの量が出る場合には病院までご連絡下さい。
お腹の張り・陣痛について
子宮の増大に伴い、お腹の張りを感じやすくなってくる方もいらっしゃるかと思います。
37週以降であれば、不規則なお腹の張りについては様子を見ていただいて良いです。
無痛分娩での分娩を希望されている方は、お腹の張りが10分以内の間隔で規則的にあり、かつ毎回痛みを伴う、
もしくは麻酔をしてもらうか迷うような痛みを感じていらっしゃる場合には病院までご連絡下さい。
様子を見られる程度のお痛みであれば、ご自宅で普段通りの生活をお過ごしいただいて大丈夫です。
(経産婦さんは、前回の分娩経過等を考慮して早めのご連絡をお願いすることがあります。)
37週未満でお腹が張る場合は、まずは安静にして過ごしましょう。安静が1番の治療です。
安静に過ごしても1時間に4回以上頻回にお腹が張る、もしくは張りに伴い痛みがある場合は病院までご連絡下さい。
破水について
妊娠後期になるとおりものの性状が水っぽくなることがありますが、“ちょろちょろと水が流れるような感じがある”、
“バシャっと水が流れた”など、破水感がある場合には病院までご連絡下さい。
胎動について
胎動は赤ちゃんの元気のバロメーターです。
いつもより胎動が少ないと感じるとき、もしくは全然胎動を感じない場合、すぐに病院までご連絡下さい。
お話した以外でも何か気になることなどあればいつでもご連絡していただいて大丈夫です。
文責 院長