皆さんこんにちは♪
暑かったり、涼しかったり気温差の激しい季節ですが、体調に気を付けてお過ごしください。
さて、最近ニュースでも報じられていると思いますがRSウイルスのワクチンが妊婦さんでも打てるようになりました。そこで、今回はRSウイルスワクチンについてのお知らせをしていきます。
クエスチョン① RSウイルスって?
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。症状としては、発熱、鼻汁などの軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。RSウイルスの初回感染時には、より重症化しやすいといわれています。特に生後6ヶ月以内にRSウイルスに感染した場合には、肺炎など重症化する場合があります。9月頃から流行し、初春まで続くとされてきましたが、近年では夏季より流行が始まるようになってきています。
クエスチョン② RSウイルスワクチンって?
従来では、妊婦さんに打てるRSウイルスのワクチン承認はありませんでした。しかし、2024年5月に国内での妊婦さんに接種できるワクチンの承認がおりました。
このワクチンを妊婦さんに接種することにより、RSウイルスに対する抗体が母親の身体で作られ、胎盤を介してお腹の赤ちゃんに移⾏することで、新生児および乳児におけるRSウイルスを原因とする呼吸器の疾患を防ぐことができます。
クエスチョン③ いつから打てるの?
妊婦さんの接種時期については24週以降36週未満で1回接種とされていますが、日本産婦人科学会では28週以降36週未満での接種が推奨されています。
クエスチョン④ 副反応はあるの?
主な副反応は、注射部位の痛み、腫れ、頭痛、筋肉痛、関節痛、疲労が報告されていますが多くは軽度から中等度です。
※当院ではワクチン供給の点から現在接種開始に向け準備中です。今後接種がスタートになれば皆様へご報告いたします。
参考資料 日本産婦人科学会 https://www.jsog.or.jp/news_m/7363/
文責 院長