気候も暖かくなり新緑の季節となりました。皆さまは休暇をどのようにお過ごしでしょうか?
今回は、現在流行している感染症についてお話ししたいと思います。

最近子どもを中心に感染し激しいせきが続く「百日せき」の流行が続いています。百日せきは激しいせきが続く細菌性の感染症で、特に生後6か月以下の乳児が感染すると重症化する可能性もあります。日本小児科学会は生後2か月を迎えたら、速やかに定期接種のワクチンを接種するなど、重症化リスクの高い乳児が感染しないよう対策を呼びかけています。
また、乳児は家族から感染することが多いので、住んでいる地域の流行状況に応じて、家族への追加のワクチン接種についても推奨されています。

さらに、妊婦が百日咳に感染すると、特に妊娠後期の場合、母体の健康に悪影響を及ぼすことがあります。激しい咳や呼吸困難があり、これらが妊婦の体力を消耗させ、
ストレスを引き起こす可能性があります。また、妊娠中に感染した場合、出産時に赤ちゃんが感染する危険性も高まります。
妊産婦の皆様やご家族は、手洗いを実施し公共の場や人混みを避けるなど感染に注意し、ママと赤ちゃん、家族の健康を守りましょう。

文責 院長