どんな人でも出産は人生の中においてとても大きな出来事だと思います。

人生の中で貴重な体験となる出産ですが、今回、私から皆さんに問いたいのは「お産は誰のもの?」ということです。
それは、私たちスタッフでも家族のものでもなく、お産される方のものだと思いますし、そうあるべきものだと思います。

お産が近づいてきた時期に自分がどんなお産をしたいか、バースプランを書いていただきます。
そのとき是非一緒に考えていただきたいのが、その希望に沿ったお産にするためには何をしたらそのお産に近づけるのかというところです。

例えば、できるだけ帝王切開や器械分娩にならないようにしたいと思っているのであれば、体重が増えすぎないように気をつける(食事の管理や体を動かすなど)、ヨガやピラティスなどで骨盤周りの筋肉をうまくコントロールできるように練習しておく、お産の時に協力者となる赤ちゃんと妊娠中からコミュニケーションをとり、お産の時に一緒に協力し合う気持ちを作るなどがあります。バースプランを書く中で、思いつかなかったり、どうしたらいいのかわからなければ是非スタッフに相談してみてください。
一緒に「あなたのお産」ができるようにサポートしたいと思います。

最後に知っておいてほしいことがあります。
一番大事なのは、お母さんと赤ちゃんが元気でお産を終えることです。

お母さんも赤ちゃんも元気で出産を終えるために、誰しもが緊急で帝王切開や吸引分娩、鉗子分娩などの可能性があります。
最終的な目標はあなたも赤ちゃんも元気でお産を終えるということを忘れないでくださいね。
たとえ思いがけない出産になったとしても、そこまでに努力したことはきちんと自分のお産に向き合ったということだと思います。

胸を張って自分のお産をしたと自分を褒めてあげましょう。

文責 院長