妊娠中期に入り胎動を感じ、つわりから解放され食欲も出てきて、徐々にお腹も目立ち始めた妊娠22週(6ヶ月半ば)から妊娠37週未満に出産することを早産と言います。
頻度 全ての妊娠の5%に起こると言われ、そのうち75%は自然早産です。
原因 ①子宮内感染:子宮内に細菌が侵入して起こる
絨毛膜羊膜炎・子宮頚管炎⇒破水・陣痛につながる
②頸管無力症:先天的・後天的に子宮の出口が開いている。
③多胎妊娠 :子宮が胎児1人より大きくなり早期にお腹が張り易い
誘因 ①重たいものを持つ
②転倒 :ヒールの高い履物で起こりやすい
③階段の昇降:お腹が出ることで前が見えず落ちやすい
④長時間の立ち仕事:お腹に負担がかかりやすい
⑤長時間のドライブ・旅行:お腹に負担がかかりやすい
⑥激しいスポーツ
症状 ①お腹の頻回な張り・月経痛様の下腹部痛
②出血 :茶色も含む血液の混じったおりもの
③粘液性の分泌物増加
④水っぽいおりもの(破水の可能性)
治療・予防
- お腹の張りを感じたら休む
お腹に違和感があった場合にはその場で休む
自宅では横になって休む
⇒ お腹の張った場合にその前の状態を考えその後注意
張りが収まらない場合には、病院に連絡
- お腹に違和感がある場合には、誘因になる事項に注意する
但し以下の場合には入院治療となります
- 破水(立ち上がると水が流れる) 卵膜の破綻
- 下腹部痛が規則的に起こる 陣痛
- 血の塊が出る 子宮の出口の開大
以上十分に注意して生活してください
まとめ 早産は誰でも起りうることなので以下に注意して妊娠生活を過ごしてください
- 安定期について
妊娠4ヶ月になり胎盤が子宮につくことで安定期と言われます。
妊娠中の安定期はないので注意
- 旅行
安定期に入って旅行の計画を立てられる人もいるともいます。
旅行は、してみないと先のことは予測できません。妊婦さんによっては、たとえ近距離でも早産を起こす人もいます。
もし、行くのであれば旅行先での緊急事態での対処の仕方を計画に入れ無理のない日程で計画してください。
また、目上の人から安定期だからと言われても十分に注意してください
安定期があれば、未熟児センター(NICU)はいらない。
- 歯周病を予防してください
歯周病は、早産に結びつきます。歯科受診をしてください。
- 体重増加について
妊娠中期以降になると、つわりもなく何を食べてもおいしい時期と思います。
体重も増加しやすくなります。
自分のBMIによる分娩までの増加量を考えて食事をしましょう。
体重増加は500g/1Wを目安に食事の量に気を付けてください。
但し、体重を減らすために運動をされる場合には早産を起こす可能性もあるので、妊娠10ヶ月になるまでは自分で勝手にするのでなく、インストラクターのついたマタニティ・・・・を行ってください。
- セックスについて
精子によって子宮の出口が感染する可能性があります。
出来ればコンドームの使用をお勧めします。
- 早産になると
低出生体重によっての障害や、入院の日にちも長引き毎日の母乳の運搬など、肉体的にも精神的にも負担がかかります。
最後に、妊娠中にお腹の張りなどおかしいと思ったことがあれば、自分で考えずいつでも病院にご連絡ください。
久松 和寛
2026年1月