2021年06月30日
無痛分娩は分娩中の痛みをゼロまで取ります。無痛分娩は硬膜外鎮痛という方法で痛みを取り除きますが、この硬膜外鎮痛は産後の痛みには効き辛く、効かせようと強い薬を入れると歩くことが困難になってしまうためです。
そのため産後の痛み止めは無痛分娩とは異なる方法を行います。
まず痛くなってから鎮痛薬を内服するのではなく、定期的に鎮痛薬を内服することで、痛くないような状態を作って起き、それでも痛い場合はさらに鎮痛薬を使います。この際の鎮痛薬は定期的に内服する鎮痛薬とは異なります。同じ鎮痛薬を使用し、薬の量が多くなると副作用も懸念されるため、異なる作用機序、異なる種類の鎮痛薬を用いて、痛みを取ります。
また、産後の痛みが強いことが予想される場合には半日~1日ほど効果のある痛み止めを分娩後に硬膜外カテーテルから投与することで、早期の除痛を行います。