2023年02月24日
無痛分娩の進歩を語る上で、薬剤と双璧をなすものが器械です。
以前はシリンジポンプといって、病院で点滴から入れるものを硬膜外鎮痛でしようしました。シリンジポンプは1時間に〇〇ml入るという設定しかできません。例えば1時間に10mlと設定すると、1時間かけてゆっくり10ml入れるわけです。
ところが器械が進歩し、1時間に10ml入れる場合も、1時間かけて入れる方法以外に数分で10ml入れ切ってしまう方法や、入れる速さを早くする方法や、ボタンを押すと一定量の薬剤を随時投与する機能などが盛り込まれ、より多様な無痛分娩に変化しました。
以前に比べ、複雑化はしていますが、その分だけ麻酔科医の技量は問われ、より痛みなく安全になっていると思います。 東京マザーズクリニックはシリンジポンプではなく、新しい器械を用いた無痛分娩を提供しておりますので、痛みもなく、副作用の少ない無痛分娩が体験できます。
2023年02月17日
無痛分娩の進歩を語る上で薬剤の話は避けて通れません。
昔の無痛分娩は、痛みはあるけど、副作用がそれなりにある薬剤しかなかったために、副作用を出さないように麻酔を少なくして和痛になるか、痛みを取ろうとして副作用が強く出るかということが起こっていました。
しかし今は効果はしっかりありますが、副作用を抑えることができるので、しっかり痛みをとっても副作用が出にくい無痛分娩になっています。
これからも新しい薬剤が登場し、より無痛分娩は進歩していくことが予想されています。 日々、安全になる無痛分娩に期待したいです。
2023年02月06日
半年くらい前から右の腰付近に痛みがあり、鎮痛剤の内服などを行っていましたが、内服をやめると痛みが出てきてしまう状態でした。そこで、普段東京マザーズクリニックで行っている硬膜外鎮痛を受けてみました。硬膜外鎮痛は無痛分娩以外にもペインクリニック領域では腰痛など様々な痛みの治療に用いられる方法です。
まずは消毒ですが、思った以上に冷たかったです。アルコールが入っているためで、スースーしてました。
続いて局所麻酔ですが、チクッとしました。とても痛がりな私でこのように感じる程度なので、多くの方はそれほどだと思います。イメージとしては刺した時の痛みは採血の注射よりは鈍く、局所麻酔を入れている感じはコロナワクチンやインフルエンザウイルスの注射のような痛みでした。
そのあとの硬膜外麻酔針は重く押される感じがありました。少し痛みを感じるときは局所麻酔を追加してもらい、痛みはなくなりました。
無痛分娩を受ける方はここでカテーテルを挿入しますが、私の場合は薬を入れて終わりです。薬が効いてくると脚が少し動きづらくなる感じがあり、腰の痛みも消失しました。
普段行っていることですが、いざ受ける側になると緊張しました。これから何を行うか分かっていても緊張するので、皆さんの緊張はより一層だと思います。
なるべく皆さんが緊張なく、痛みの少ないように配慮していきたいと思います。