2023年12月29日
今年も無事に年末を迎えることができました。無痛分娩で最も問題とされる局所麻酔中毒、全脊椎麻酔、アナフィラキシーなども起こることなく、安堵しています。
日本産科麻酔学会の社員として、学会内では安全委員会に所属しており、来年も安全第一でやっていきたいと思います。その為には、自己研鑽とともに、スタッフの知識と技量を上げ、妊婦の皆さんにも無痛分娩の知識を知っていただく必要があります。そのための無痛分娩外来がありますので、受診してください。
車の助手席に乗っているだけでも、シートベルトをしたほうが安全だとか、窓から手を出すと危険だということは知識がないとできませんよね。無痛分娩も同じです。薬の投与などは医療スタッフが行いますが、何が危険で、何が安全なのかを知っていただくことで来年も安全な無痛分娩を行うことができます。
皆様の受診を外来でお待ちしております。
2023年12月22日
無痛分娩ができない人というのはいます。無痛分娩を受けることによって、悪影響を受けてしまうためです。ただし、硬膜外無痛分娩が不向きであって、他の無痛分娩(産痛緩和)が向かないというわけではないので、すべての人は何らかの出産に関わる痛みを軽減させる方法を受けることはできます。
硬膜外無痛分娩ができない方は、血をサラサラにするお薬やサプリメントを服用されている方、背骨の注射の周囲に感染が起こっている方、脊椎に大きな異常がある場合などです。脊椎の異常の場合も側弯症やヘルニアでは当院ではお断りしませんし、脊椎手術後の方もなるべく受けていきたいと思っています。 不安な方は麻酔科外来でご質問ください。
2023年12月15日
特に無痛分娩の日までにこれをやっておいてほしいということはありません。
側弯症や脊椎手術後の方には画像検査を事前にお願いする子ことはありますが、一般的に事前準備は必要ありません。
あえて言うなら『怖くない 痛くない つらくない 無痛分娩:PHP出版』の本を読んでいただければ嬉しいです。
2023年12月08日
この質問は外来で最もよく受ける質問かもしれません。お産の痛みは取ってくれるから安心だけど、そのための麻酔の痛みはと心配される方がいます。
心配の理由として、初めての麻酔方法だからというのもありますし、ネットには無痛分娩の麻酔の針が痛かったという記載が散見されるからでしょう。
私も硬膜外鎮痛の注射を受けたことがありますが(無痛分娩のために受けたわけではありませんよ)、ワクチン接種の痛みが少し長く続くかなという程度とお考え下さい。当院の医師は無痛分娩の手技に長けており、確実な挿入だけでなく、痛くない挿入を心がけております。
点滴や内診のほうが痛かったと思うかもしれません。
2023年12月01日
痛みをゼロにしていく完全無痛分娩が当院の無痛分娩管理となります。
稀になかなかゼロになりにくい方はいらっしゃいますが、全く効かないという方は今まで一人もいませんでした。ですので、痛みが出ないか不安という方もいらっしゃると思いますが、ご安心ください。しっかり痛みを取ります。
以前お話しした突発痛のように一時的に痛みが出ることはありますが、痛みが強くなる前に適切な鎮痛薬を投与することで突破痛も抑えることができますので、我慢せずに、痛みがある場合はすぐにスタッフに伝えましょう。