2021年07月24日
今回は母乳育児と職場復帰に関するお話です。
「母乳育児をやりたいけれど仕事復帰のために人工乳を飲まないと困るので、
母乳と人工乳混合にしたい」と話を聞くことがあります。
WHO「母乳育児成功のための10カ条」の中では
基本的には産休育休中は母乳育児とし
職場復帰後も赤ちゃんと一緒にいられる間(早朝、夜間、休日)は母乳育児を続ける
今まで必要としていなかった人工乳やほかの食べ物を与え始めるのは、職場に復帰する数日前で充分である。とされています。
そのため、基本的には職場復帰を目的に初めから人工乳を使用する必要はありません。
また赤ちゃんは生後6か月から食事の練習が始まり、
栄養や水分を少しずつ母乳以外の食事からとれるようになってくるため、それ以降の職場復帰を予定しているのであれば保育園に預けている間も人工乳は不要かもしれません。
我が家の娘は今年4月に1歳7か月で保育園に入園しました。
入園の1か月前まで1日3回の食事と1日5回の授乳をしていたのですが、徐々に日中の授乳を減らし入園時には夜間のみの授乳にすることができました。
いまでは元気に保育園に通い、夜は母乳育児を継続することができています。
もちろん赤ちゃんも一人ひとり個性がありますので、同じように進められるとも限りませんが、一事例として母乳育児と職場復帰について検討中の方の参考になれば幸いです。
#母乳育児
参考文献:
UNICEF/WHO 赤ちゃんとお母さんにやさしい 母乳育児支援ガイド ベーシック・コース
「母乳育児成功のための10カ条」の実践 医学書院