2016年10月19日
前回葉酸の話しがでていたので、今回は鉄分の話をしたいと思います。
妊娠だけにかかわらず、現代の女性に鉄分不足の症状がある方が多いので、下記のような症状がある方は鉄分不足を疑ってみて下さい。
・めまいや立ちくらみをよく起こす。
・肉や魚、卵をあまり食べない。
・爪が割れやすい。
・顔色が悪いとよく言われる。
・食後にコーヒー、紅茶を必ず飲む。
妊娠前から貯蔵鉄が足りないと、妊娠して週数が進むに従って循環血液量が増える為、血液が薄くなりもっと貧血の状態がひどくなる事もあります。
貧血はお腹の中での赤ちゃんの発育にも、出産後の発達にも影響する事があるので、日頃からしっかり貯蔵しておきたいですね。
そのためには、以下のように食べ物の内容に注意して欲しいと思います。
1.バランスよく食べること、その上で鉄分の含有量の多い物を意識して食べること。
鉄分の含有量が多い物としては、牛もも肉、豚ヒレ肉、まぐろ、あさり、卵などがあります。
2. 鉄分を貯蓄するためには、鉄分だけを摂ればいいのではなく、葉酸、ビタミンB6,12も赤血球を作るためにも欠かせない栄養素となります。
3. ビタミンCも同時に摂ると吸収率が高まります。
鉄分をしっかり貯蓄していきいきした毎日を過ごしたいですね。
2016年10月16日
最近は、めっきり秋らしくなり、朝晩の冷え込みが辛くなってきましたね。
体調を崩されたりされていませんか?
さて、今回のテーマは「おっぱいマッサージ」です。
みなさんの中には、助産師が「おっぱいマッサージ」をすることで、おっぱいがたくさん出るようになる!と聞いたことがある方がいらっしゃると思います。
または、上のお子さんの出産のときに、助産師にマッサージをしてもらったら劇的におっぱいが出るようになったというようなご経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
「おっぱいマッサージ」しないと母乳が出ない!!
これは誤解です。
母乳を出すためには、生まれてすぐから赤ちゃんがおっぱいを何度も吸う刺激(24時間以内に8回以上)が大切です。
赤ちゃんが吸ってくれることが、「マッサージ」になっているんですよ。
何度もおっぱいを吸われる刺激によって、プロラクチンとオキシトシンというホルモンが出ます。
それによって母乳がつくられ、量が増えていくのです。
他に効果的だと言われているものは、身体を温めることや、オキシトシンがでるような背中のマッサージなどがあり、当院では、UNICEF/WHOが共同声明している、「母乳育児成功のための10カ条」に沿ったケアを行っております。
もちろん、おっぱいのトラブルなど必要だと考える時は、「おっぱいマッサージ」は行っています。
母乳が出るか不安に思っている方はたくさんいらっしゃるでしょう。
特に初めての出産の方は、みなさん不安ばかりです。
経産婦さんは、上のお子さんの母乳育児を振り返って、いろんな思いがあるでしょう。
母乳で育てることにこだわって自分が辛くなりたくないとおっしゃる方もたくさんいますよ。
それだけみなさんは母乳が赤ちゃんにとっても、ご自身にとっても良いものであるということを知っていて、赤ちゃんに与えたいと考えていらっしゃるってことですね。
とっても素晴らしいことです!!
無理せず、楽しんで母乳育児を続けてほしいと私たちは考えています。