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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

MRワクチン

2024年03月27日

 

やっと桜の開花が聞こえてくる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

コロナやインフルエンザに加えて、溶連菌や麻疹(はしか)の感染が年末年始の頃からニュースになっています。それで、今回は「MRワクチン」に」ついてご説明致します。

まず、「MRワクチン」とは、麻疹(はしか)と風疹を予防するワクチンです。
麻疹(はしか)」は麻疹ウイルスによって発症する急性の全身感染症で、空気感染・飛沫感染・接触感染で広がり、とても感染力が強いです。症状としては、主に高熱・咳・鼻水・目の充血や全身の発疹です。肺炎や中耳炎・脳炎を合併しやすく、先進国であっても1000人に1人は死亡すると言われています。また、妊婦が感染すると、流早産しやすくなる可能性があります。
風疹」は風疹ウイルスによって発症する急性の発疹性感染症です。飛沫感染で広がり、強い感染力を持ちます。症状が現れない場合もあれば、重篤な合併症(脳炎・血小板減少性紫斑病など)を併発する場合もあります。また、妊娠20W頃までに感染すると、あかちゃんの難聴・心疾患・白内障などの「先天性風疹症候群」が発症する可能性があります。

<接種時期>
MRワクチンは生ワクチンなので、妊娠中は接種できません。 
当院では、出産後の入院中または1カ月検診時に接種できます
  
妊娠初期の検査で抗体が低かった方は、麻疹風疹が流行している地域では、不要不急の外出を避け、やむを得ず外出する時は可能な限り人混みを避け、感染しないよう注意してください。また、同居されているご家族が感染したことがなく、2回目の予防接種が不確かな場合は、抗体検査を受けて頂き抗体価が低い場合は、予防接種を受けることをご検討ください。
上のお子さまがいらっしゃる方は、定期接種(1期→1歳児・2期→小学校入学前1年間)
を必ずお受け下さい。

文責 院長
 
                               

妊娠中のお口のトラブル

2024年02月29日

まだ寒い日もありますが、暖かい日が増えてきて春が近づいてきている感じがしますね。
今回は妊娠中のお口のトラブルや歯科治療について説明させていただきます!

【妊娠時によくある歯や口のトラブル】
・歯肉に腫れや出血がある
・冷たいものや熱いものがしみる
・歯や歯肉に痛みがある
・唾液が粘っこい感じがする
・気分が悪く、歯みがきができない
・食事回数が増えて、歯垢が溜まりやすく感じる

【お口のトラブルへの対策】
妊娠中は、食生活や口腔ケアの問題からむし歯や歯肉炎にかかりやすいので普段以上に気を付けてもらうことが大切です。
食事や間食の回数が増すので、食後の歯みがきやうがいをこまめに行うようにしましょう。
「つわり」の時には、できるだけ気分のよい時に歯みがきを行い、みがけない時はぶくぶくうがいをしましょう(ヘッドの小さな歯ブラシを使うとよいでしょう)。
食嗜好も変わりやすいので、糖分の多い飲食物や酸性食品をだらだら食べることは控えましょう。

【妊婦歯科健診】
妊娠中はむし歯や歯周病になりやすくなっている上に、これらの初期症状に自分からは気づきにくいものです。つわりがおさまる4~5カ月頃に歯科健診を受けて、比較的体調の安定した妊娠中期に必要な歯科治療を済ませましょう。

【妊娠中の歯科治療】
1)受診時の注意点
歯科治療に当たっては母子健康手帳を提示して、産婦人科医から注意を受けていることは必ず歯科医師に伝えましょう。できるだけ楽な姿勢で治療を 受け、体調や気分が悪くなった時は遠慮なく申し出ましょう。

2)歯科治療に際しての心配事
※エックス線撮影の胎児への影響
歯科治療で通常用いられるエックス線の放射線量はごくわずかですし、照射部位も子宮から離れているので、お腹の赤ちゃんにはほとんど影響はありませんが、妊娠していることを伝えて防護用エプロンを着用するとさらに安心です。
※歯科治療時の麻酔の使用
通常の歯科治療に用いられる麻酔は局所麻酔で、使用量もわずかですし、局所で分解されるため、胎児には影響ありません。不安が大きければ出産後に治療を考えてもいいでしょう。
※薬の服用
妊娠初期はできれば薬物の服用を避けたいものですが、中期以降の歯科治療で処方される薬剤は、妊娠中でも安全に使用できる薬剤が選ばれていると思います。不安、心配がある場合は、歯医者や薬剤師に質問するか、妊婦健診を受けている産婦人科に相談しましょう。

参考資料
厚生労働省 妊産婦における口腔管理の重要性
東京都歯科医師会 お口の健康は元気の近道

あかちゃんとママの防災

2024年01月26日

2024年になり早いもので1カ月が過ぎようとしています。

今年はお正月から能登半島地震に始まり、さて2024年の日本はどうなってしまうのだろう?と不安を抱いた方も少なくないのではないでしょうか。

日本は数年~数十年に1度、大地震が起こる地震大国の一つなのだと、改めて痛感する出来事でした。そしてまた、日頃の備えをしなければ!ということも感じました。

防災の備えに関して、備蓄用品は最低3日間分を目安に準備し、避難物品はすぐ取り出せる場所に置く。最初の避難のときに持ち出すものは「持てる・使える・助かる」もの。これが基本だそうです。

妊婦さんは、その初期・中期・後期で体調も異なるため、その時期のご自分にあった準備が必要です。また、あかちゃんがいるご家庭も+αの備えが必要になります。

以下のものは、通常の避難バッグの中にプラスして必要と言われている、妊婦さん・産後の方・乳幼児のいるご家庭用の避難用品です。

【妊婦さん・産後】

母子健康手帳、健康保険証、緊急連絡先のメモ(ご家族・病院等)、ゼリー飲料等簡単に摂取できる非常食、マスク、小銭(10円玉、100円玉を500円分程度が公衆電話で便利)、清浄綿、アルコールタイプのウエットティッシュ、生理用ナプキンか新生児用紙おむつ(出血・破水・悪露に備える)、携帯用トイレ、携帯の充電バッテリー、携帯用ラジオ、使い捨てカイロ、バスタオル、大きめのビニール袋、携帯用レインコート(保温に役だつ)、靴下

【乳幼児のいるご家庭】

上記に加え、ミルク(スティックタイプや液体ミルク)、市販の離乳食、アレルギー除去食(アレルギーがある場合)、ガーゼ類、紙おむつ(1日10枚目安)、おしりふき、保温用のタオル類、こどもの着替え、抱っこ紐

近年、地震だけでなく、異常気象などでも避難生活を余儀なくされることがあります。

この機会に、ご自身の住んでいる地域のハザードマップの確認、避難場所の確認、ご家族との連絡方法の確認など行っておくことも大切なのではないでしょうか。

最後に、このたびの令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。被害を受けられた皆様の安全と1日でも早く平穏な生活に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。

参考資料:内閣府 あかちゃんとママを守る防災ノート

     東京都 東京くらし防災・東京防災

     日本助産師会 助産師が行う災害時支援マニュアル

妊娠中の胃腸の不調について

2023年12月21日

妊娠中、胃腸の不調であまり食べることが出来ないけど、大丈夫?

妊娠中、お腹が異常に空いて食欲が止まらなくて体重管理が大変という人が

いる一方で、つわりから始まり一旦はおさまったが、何だがスッキリしない、いつも胃もたれ

がする、ムカムカする、胃が痛い、食後上がってくる感じがする、など胃腸の不調で妊娠生活

快適に過ごせない方もいます。

妊娠中に必要な栄養が赤ちゃんにちゃんと届いているか心配される方も少なくありません。

妊娠中は赤ちゃんの発達において大切な栄養の一つにタンパク質摂取があります。

お肉、お魚、卵をしっかり摂ってほしいのですが、卵が比較的食べやすいのですが、胃腸が不調な方はお肉、魚が食べられないという方がかなり多いです。

妊娠中でも飲めるお薬もありますが、出来れば食事の摂り方から見直すと身体に優しいですね。

食前に酸っぱいものを先に食べる。胃酸の分泌を促す効果あり。よく噛む事。食事中に水をよく飲む方は水で食べ物を流しこんでしまうので、噛まない原因になるので注意。

胃の粘膜を保護してくれるキャベツや大根おろしを摂り入れる。

色々試してみたがそれでも食べられないという方は味噌汁やボーンブロスといった汁物から栄養を補う事も出来ます。

それでも上手に食べられない方はいつでもご相談ください♪

おひなまき

2023年11月27日

今回は「おひなまき」について注意点を交えて少しお話したいと思います。

おひなまきとは、赤ちゃんがママのお腹にいたときに似た姿勢を、おくるみやバスタオルなどの布でくるむことによって再現してあげる方法で、おひなまきでお腹の中にいた時と同じ姿勢をとってあげると安心し眠りにつきやすいと言われています。

赤ちゃんは、生まれてから生後4か月ごろまでは原始反射であるモロー反射などで手足がビクッとなりやすいので、布で巻いてあげると落ち着きやすく、寝かしつけがしやすかったりします。なので、私たち助産師もおひなまきをして赤ちゃんを落ち着かせてあげることもあります。

ただ注意しないといけないこともあります。
おひなまきをしたまま、長時間そのままにしておくと中の熱がこもってしまう可能性があります。それによって何が問題かというと。
私たちの体は、体温がある程度まで上がると、これ以上体温が上がらないように熱を発散させます。おくるみなどで包まれた状態だと発散した熱の逃げる場所がなくなり、包んだ中の温度がどんどん上昇してしまいます。結果さらに体温が上がってしまうということが起こります。
そうなると身体の働きを調整している自律神経の働きである副交感神経が優位になっていき、例えば赤ちゃんの呼吸の数が減っていったり、身体の機能がお休みモードに入ってしまったり、それが続くことによってSIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こす可能性があるのではないかと言われています。
なので、熱をこもらせないためにも、おくるみとかでずっと包んで暑い状態が続くのを避けましょう。

おひなまきをする場合は、定期的に赤ちゃんの様子を見てあげて、お顔が赤くなっていたり、髪の毛が汗で湿っていたり、いつもより呼吸が早かったりした場合には、おくるみを外してあげて熱を逃がしてあげたりとかの対策が必要です。また、寝かしつける時や、泣いている時とかにおひなまきをして、落ち着いたなと思ったら、ちょっとおくるみを解いてあげるのもいいかもしれません。


おひなまきがいけないというわけではないので、上手に使いながら育児に取り入れられるといいですね。

文責 院長

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