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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

2019年5月の記事一覧

母子健康手帳の交付方法

2019年05月13日

母子保健法は1965年(昭和40年)に制定された法律です。
母性・乳幼児の健康サービスの実施増進を目的としています。
1994年(平成6年)に大改正されました。
母子保健のサービスの実施主体を市町村へと変わり、より身近な地域でのサポートとなりました。

母子保健法には、妊娠の届出、母子健康手帳の交付、妊産婦に対する健康診査、乳幼児健康診査、妊産婦と乳幼児の訪問指導、低出生体重児の届出、未熟児養育医療、母子健康センターの設置などに関する規定があります。

医療機関の受診で妊娠が確認したら、市町村で妊娠の届出をして、母子手帳の交付をして下さい。
市町村では母子健康手帳と一緒に「母と子の保健バック」がもらえます。
バックの中には、健診の際に使用する妊婦健康診査受診票や子育て応援ブックなどの案内が入っていますので、ぜひ活用して下さい。

妊娠の届出には、マイナンバーカード(個人番号)、妊娠週数、出産予定日、妊娠の診断を受けた医療機関名、医師名の記入が必要です。
また、本人の番号確認、本人確認が出来るものを持参します。

母子健康手帳は、妊婦健診時に毎回持参して頂き、血圧や体重、検尿の結果などを記入します。
産後は出産時の記録、新生児の様子や検査の記録を記入します。
乳幼児までの予防接種の記録や成長の記録が出来ますので、大切に活用してください。

引っ越しで地域が変わっても、母子健康手帳は継続使用出来ます。
また、母子健康手帳を紛失した場合は、以前に母子健康手帳を交付してもらった
市町村へ出向き、再交付の手続きをして下さい。
上のお子様がいる方は、母子健康手帳に絵を描いたり、汚れたり破いたりたりしますので
気を付けて保管して下ください。

文責 院長

脂肪の多いものを食べると乳腺炎になる?

2019年05月01日

こんにちは!
GWいかがお過ごしでしょうか?

さて今回も第45回母乳育児支援学会in東京の内容の一部をご紹介します
みなさまは母乳育児を経験した方から、
”脂肪の多いものを食べると乳腺炎になる”
‟焼き肉を食べたら乳腺炎になった”
‟甘いもの・おもち・乳製品をたくさん食べたらおっぱいがつまった”など
授乳中の食事の内容が乳腺炎を引き起こす原因になっていると聞いたことがありませんか?
乳腺炎にならないように、食事の制限をされる方もいるかもしれません。

本当に脂肪の多いものを食べると乳腺炎になるのでしょうか?????

正解はNOです!

実は”脂肪の多いものを食べると乳腺炎になる”という言い伝えには、科学的な根拠はありません。
お母さんの食べたものがそのままの形で母乳に出ていくのではなく、
体内で分解、代謝され母乳の成分がつくられていくのです。
母乳の成分の約87%が水分、約12%が乳糖・脂肪・オリゴ糖・カゼインなどの固形分と言われています。

お母さんの食事が母乳の成分に与えるものとして、魚に多く含まれるDHA(脂肪酸の一種)などは魚摂取量により増えると言われていますが、それ以外の食事内容は母乳の構成成分に影響はないと言われています
DHAが増えることにより乳腺炎を誘発するということもありません。

さらに母乳中に含まれる脂肪球の直径は0.002~0.006㎜に対し、乳管の直径は2㎜程度と言われており、脂肪分により乳管がつまり乳腺炎になるとは考えにくい状況です。

‟だけど私は焼き肉を食べたら乳腺炎になった!!!”、‟おもちを食べたら乳腺炎になったことがある!!!”という経験をされた方もいるかもしれません。
例えばその時に外食をしたため授乳するタイミングがなく、いつもより授乳間隔が空いてしまった…
お正月などに帰省をして普段と違う環境で授乳をしたときに赤ちゃんの気が散ってしまい、しっかりと飲めなかった…
など、もしかすると食事の内容ではなく授乳のタイミングや環境の変化により乳腺炎を引き起こしてしまったのかもしれません。

そのため、これまで乳腺炎が心配で油もの・甘いもの・乳製品などを控えていたお母さんも、食事の制限をせずにバランスよく摂取することをおすすめします

いろいろなことにしばられることなく、楽しく母乳育児ができるといいですね
お困りなことがありましたら母乳外来にご相談ください

文責 院長
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