2018年10月29日
妊娠中は、ママのためにもお腹の赤ちゃんに栄養を届ける為にも、バランスの
良い食事は大切です。 ただ、その大切な食事の中でも妊娠中は摂取量や回
数を気をつけて欲しいことがあります。
一つめはトキソプラズマです。
トキソプラズマは寄生虫の一種で生肉や寄生虫卵に汚染された猫の糞やその
糞で汚染されたガーデニングの土などが感染源になります。
食品としては、熱の通し方が不十分なレアやミディアムなどの肉や生ハムなど
は避け、肉はしっかり火を通すようにして下さい。
食べ物以外で気をつける事は猫に接触した時やガーデニングの後はよく手洗い
して下さいね。
二つめはリステリア菌です。
加熱殺菌していない生乳を原料とするナチュラルチーズはリステリア菌に感染
する心配があるので、妊娠は避けた方がよいでしょう。
リステリア菌とは細菌の一種で感染すると、38~39℃の発熱や頭痛、悪寒な
どの症状が続きます。
特に26週以降は重症化しやすいので注意が必要です。
ナチュラルチーズの他には、肉や魚のパテ、スモークサーモン、生ハムなどが
感染源となります。
また生野菜や果物は食べる直前によく洗うことも大事なポイントです。
そして冷蔵庫を過信せず、早めに食べましょう
すでに食べてしまったからといって必ず影響が出るという訳ではありませんので、
心配な方はスタッフにご相談ください
その他よくある質問で、生魚は食べてもいいですか?と聞かれますが、新鮮な物
を選んでいただければ大丈夫です
むしろ生魚の方がDHA,EPAの含有量が多いので,おすすめです
2018年10月25日
最近、急に朝晩が寒くなり、日中も風が冷たく感じます。
そろそろインフルエンザ対策が必要な時期ですね。
私も早速ワクチンを接種しました
さて、今回は、先月の続きです。
「黄疸と母乳育児」についてお話していきます。
先月、黄疸と母乳育児は切っても切り離せない関係だとお伝えしました。
赤ちゃんが生まれてから2日目くらいの間に出る母乳のことを初乳といいます。
この初乳は、赤ちゃんにとって良い作用が沢山ありますが、その一つに、
赤ちゃんがお腹の中でためてきた胎便を排泄させる作用が含まれています。
この胎便が排泄されることで、治療が必要な「黄疸」になりにくくなります。
そのため、生まれてから、赤ちゃんが欲しがるたびに授乳するということが必要です。
母乳は、赤ちゃんが生まれてすぐにたくさん出てくるわけではありません。
全く出てこない人もいます。
しかし、以前お話ししたように、生まれてから赤ちゃんが欲しがるたびに
授乳をする(具体的には、24時間以内に8回以上)ことで、母乳は作られ、出てくるようになります。
以前、母乳と黄疸について研究した結果、人工乳を飲んでいたとしても、
初乳を飲んでいる赤ちゃんの方が「黄疸」になりにくいという結果が出ました。
やはり、母乳の力はすごいです!
治療が必要な「黄疸」を防ぐためにも、生まれてすぐから、赤ちゃんにたくさんおっぱいを吸ってもらいましょう