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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

2019年1月の記事一覧

インフルエンザと母乳育児

2019年01月31日

1月もあっという間に終わります

最近は、インフルエンザが大流行していたり、胃腸炎や風邪も流行っていますね。
みなさま体調崩していませんか?
手洗い、うがい、マスク、そして何より加湿がとっても大切です!!
 
私も先日15年振りくらいに、インフルエンザA型に罹患し、高熱を出しました
幸い、予防接種を行っていたため1日で熱は下がり、周りの人にうつさずに済みましたがとても辛かったです。
皆様もどうかお気を付けください
 
さて先日、毎年この時期に行われている、第45回母乳育児支援学習会in東京に参加してきました。
参加者は600名を超える人数で、全国各地から集まります。
産婦人科医師、小児科医師、歯科医師、助産師、看護師、保健師、母乳育児支援グループのリーダーをされている方など
たくさんの方が参加される学習会です。
 
今回はとても興味深い内容で、母乳育児支援の基礎をより専門的に学ぶ講義がたくさんでした。
このブログでも少しずつ紹介していきたいと思います。
 
さて、今回のテーマは流行りの「インフルエンザと母乳育児」です。
 
インフルエンザに罹ったら、薬を飲まなきゃいけないし、赤ちゃんにうつるかもしれないので
母乳はあげられないと思っている方たくさんいるかもしれません。
 
しかし、むしろ赤ちゃんに母乳を与え続けることが、赤ちゃんのためにもお母さんのためにもなるといわれています。
 
インフルエンザに罹ったお母さんの母乳を赤ちゃんが飲むことで
インフルエンザに感染するということはありません。

また、母乳にはたくさんの、感染や多くの呼吸器疾患から赤ちゃんを守ってくれる成分が含まれています。
これは人工乳には含まれていません。
母乳を与えることで、赤ちゃんの感染予防もでき、
もし罹ったとしても軽症ですむといわれています。
 
そして、お薬のことです。
お母さんが使用したお薬の多くは母乳に移行するといわれていますが、
その量はほとんどの場合、非常にわずかであるといわれています。
 
例えば、インフルエンザでよく使用される、タミフル(一般名:オセルタミビル)は、
母体血中濃度が 非常に低く、母乳中に移行するとしてもごくわずかだと考えられています。
 
また、リレンザ(一般名:ザナミビル)などの吸入薬は、体内に吸収される量は少なく
母乳中への移行はわずかだと考えられています。

インフルエンザの感染経路は飛沫感染なので、くしゃみや咳によって
飛び散ったウイルスを吸い込むことで罹患します。

ですので、赤ちゃんのお世話をするときは、マスクや手洗いをすることも必要ですね。
また、ご家族がインフルエンザに罹った場合は極力、赤ちゃんやお母さんと接触しないように
できるとよいです。
 
高熱で辛いときに授乳をすることは大変かもしれませんが、添え乳やバースカンガルーケアの時のような
授乳姿勢で授乳すると楽に授乳できるといわれています。

直接母乳をあげられないようなときには、
搾乳をしてご家族に赤ちゃんに与えてもらうことも一つの方法です。
授乳をお休みすることで、乳腺炎になるリスクもあがってしまいます。
 
授乳中のお母さんがインフルエンザに罹ったときには、授乳中でも使用できると言われている
お薬を使用して、授乳を続けられるとよいですね

授乳中お薬を飲んでもよいか悩まれた時は、以下に示したサイトを検索していただくと、
授乳中でも安全に使用できるお薬について書かれています。
参考にされてください。
 
 
参考・引用文献
NPO法人 日本ラクテーションコンサルタント協会HP「母乳育児Q&A」
NPO法人 ラ・レーチェ・リーグ日本 HP
国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」HP
妊娠・授乳 と薬 対応基本手引き(改訂2版)2012年12月改訂 愛知県薬剤師会
母乳とくすりハンドブック 大分県産婦人科医会

文責 院長

里帰り出産

2019年01月29日

みなさん、こんにちは。
今回のコラムは「里帰り出産」です。

この「里帰り」という文化は、日本特有の文化というのはご存知でしたか?
外国ではパートナーの育児休暇が珍しくはないため、数日の入院期間を経て、退院後はすぐに家族で育児を始めます。
日本では、古くから「床上げ」と言われるように、産後1か月程度は、すぐに休める布団を準備しておいて育児をするという風習がありました。
また農業が盛んな日本では、家族総出で農作業を行っていたため、女性も立派な労働者でした。
そのため、産後の女性は実家に戻りゆっくりと育児をする時間を設けたのかもしれません。

東京マザーズクリニックでも、たくさんの里帰り出産を希望された方がいらっしゃいました。
無痛分娩を希望される方だけではなく、産後はご実家でゆっくり過ごしたいなど、様々な理由で選ばれています。
今回が初めての出産の方であれば、産後の体調面や赤ちゃんの育児が順調にいくかどうかご心配なこともあると思います。
また経産婦さんは、前回も里帰り出産だった、反対に今回は産後の休息を優先したいなど、前回の育児を踏まえて決められる方も多いのではないでしょうか。

妊娠、出産、育児をどのような環境で過ごしたいかで、出産場所や育児環境をきめていくことはとても大切です。
里帰り出産であれば、急なお産であってもご家族がそばにいれば安心ですが、遠方の場合、パートナーの立会いが難しい場合もあるかもしれません。
またご両親など産後のサポートがある事で安心に過ごせますが、パートナーの育児参加が難しい事もあります。
メリット、デメリットは、その状況によりさまざまですが、一番大切なのはご自身がどのような出産を希望して、どのような環境で出産を迎えたいかをご夫婦そしてご家族でお話をしていくことではないでしょうか。
いざ、里帰り出産を希望しても、行きたい病院の予約が取れないこともあります。
妊娠期間は意外にあっという間に過ぎていきます。
早めに準備がすすめられるといいですね。
文責 院長
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