2015年03月06日
前回は子宮頸がんについてお話ししましたが、皆様のお手元に、子宮頸がん検診の補助券などは
届いていませんか?
無料で子宮がん検診を受けられる年齢の方には、行政より無料のクーポン券が届いていると思います。
対象年齢外の方は、補助券(居住区の行政により異なります)などが、お手元に届いているはずです。
この補助券は、今年度で期限が切れるものがほとんどで、その締切が3月31日となっています。
(子宮頸がん検診の無料対象年齢など、くわしくは世田谷区のホームページをご覧ください。)
東京マザーズクリニックでも、ここ最近は子宮頸がん検診希望の方の受診が増えています。
当院でご利用いただける補助券は、世田谷区のみとなっておりますので、ご希望の方はお手持ちの
補助券が世田谷区であるかご確認のうえ、ご予約をお待ちしております。
がんは早期発見、早期治療が一番の特効薬となります。
がんが見つかる段階で、治療の内容も変わってきます。
ことの他、子宮という臓器においては、妊娠や出産にも大きく関わることになり、
その後の女性の一生を左右することにもつながりかねません。
日本は先進国のなかでも、がん検診の受診率がとても低い国です。
きっと、お手元に子宮頸がんの補助券があっても、
産婦人科に行くのは嫌だな…、診察って怖いし…、私ならたぶん大丈夫…と
何か理由を探して、検診を見送っている方もいるかもしれません。
がん検診は早期発見だけでなく、何の異常もないという診断も検診のもう一つの結果。
自分の体を大切にできるのは、自分しかいません。
このコラムをきっかけに、ほんの少しでも検診のきっかけとなってくれれば幸いです。
2015年02月26日
今回は、子宮頸がんについてお話いたします。
一般的に「がん」というと、年齢が進むにしたがって罹患率があがるイメージがありますが、
子宮頸がんは20~30代を中心に急増している背景があります。
年間に子宮がんにかかるのが約21,500人、そのうち子宮頸がんは約9,800人、
子宮体がんは約10,800人といわれています。
上の図で示した通り、子宮の入り口部分が子宮頸部と呼ばれる部分で、この部分にがんができると子宮頸がんとよばれます。
この子宮頸がんの原因となるのが、ヒトパピローマウイルスというものです。
このウイルスは150以上の異なった形で存在し、女性の80%は一生のうち一度は感染するといわれています。
悪性化が少ないのがこのウイルスの特徴ですが、決まったウイルスの形に感染するとがん化が早いといわれています。
一般的にがんは進行するほど症状が現れていき、正常だった細胞ががん化することで診断がつきます。
子宮頸がんは、正常な細胞ががん化するまでのあいだに、正常細胞とがん細胞の間の形、異形性細胞という形に変化をします。
そのままがん化せずに経過することもありますが、この時期を検診で発見できれば、そこからの経過観察、
もしがんへの細胞変化が起こっても、がん治療で大切な早期発見、早期治療を行うことができます。
子宮頸がんの場合、初期では無症状のことが多く、婦人科検診で突然がんが見つかることもめずらしくありません。
がんの進行によりみられる症状としては、生理以外の出血や性交時出血、茶色のおりものが増え悪臭を伴ったり、
下腹部や腰の痛みなどの症状が現れます。
子宮頸がんは特に20~30代での発症が多いため、ちょうど出産年齢のピークとも重なります。
現在、症状がない方も、20歳を過ぎたら2年に1度子宮がん検診を受けることが勧められています。
この機会にぜひ検診にお越しください。
2015年01月27日
2014年12月30日
2014年11月15日