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産後・育児の記事一覧

補完食の進め方

2018年03月26日

3月も終わりに近づき,桜の花も満開で,気持ちのいい日が続いていますね。
花粉症でお悩みの方も多いと思いますが,いかがお過ごしでしょうか。

今日のテーマは,先月に引き続き「補完食の進め方」です。


さて,補完食をいつから,何をどのように与え始めるのでしょうか。

①いつから?
生後6か月頃です。
この「頃」というのは,お子さんの発達段階に合わせる必要があるからです。
生まれて6か月目の日ちょうどに始めるというわけではありません。

先月も書きましたが,以下のような状態になったら始める時期だといわれています。
首がしっかり座っている
◆支えがあれば座れるようになっている
◆赤ちゃん自身が食べ物に興味を示す姿がみられる
◆しっかりと口が閉じれるようになる
 


お子さんの成長過程はその子その子で異なりますので,同じ時期に生まれた
他のお子さんと時期がずれていても気にする必要はありませんよ!

②何をどのように
◆ペースト食と手づかみ食べの食品から始める
◆スプーンで与える,また手づかみ食べをする


お子さん自身が,口を閉じることができるとスプーンで食べることができるようになります。
舌の動きにも注目します。
舌を前後に動かせるようになったら,1回食を始めましょう。
2回食にするタイミングは,舌が上下に動かせるようになってきたころです。
左右に動かせたり,グルグル回しできるようになっていたら,3回食へ増やします。

スプーン食べの実際
スプーンは口の中に入れても安全な両端が滑らかで,平らなものを準備しましょう。
スプーンを嫌がるお子さんには,野菜スティックにペーストをつけて
与えるのもよいと言われています。

次に,おもちゃの持ちかえや,おもちゃを口に持っていくことができるようになると,
手づかみ食べができるサインです。

手づかみ食べの練習と実際
2回食の後半になったら,ニンジンや大根など柔らかく煮たものを,
お子さんが手でつかみやすい長さにして,食事のトレイに置きます。
この時,大人は手に持たせてあげても構いませんが,口に入れることはしません。
これは,前歯で噛み切る練習にもなります。

また,2回食の後半より前でも,切り干し大根や棒状にした野菜スティックなどの
噛み切れないほど硬い野菜,生のニンジン,キャベツ,ブロッコリーの芯などを準備して,
手づかみ食べの練習や,舐める練習をしてもよいと言われています。

補完食については,当院の管理栄養士にも,ぜひご相談ください。

次回のテーマは「基本の授乳姿勢」についてお話します。
文責 院長

補完食って知っていますか?

2018年02月28日

段々と暖かい日が増えてきて,梅の花も少しずつ咲いてきていますね。
少しずつ春を感じる今日この頃です。

さて,今日のテーマは「補完食って知っていますか?」です。

みなさんは,「補完食」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
補完食とは,皆さんもご存知の「離乳食」のことをいいます。

なぜ,補完食という言葉なのでしょうか・・・
「補完食」とは,母乳育児を継続しながら,母乳だけでは不足となる栄養素を補い,完全なものとする食事のことをいいます。

補完食を始める時期は,6か月ごろといわれています。
逆をいえば,6か月ごろまでは,母乳または人工乳以外のものを赤ちゃんに与える必要はないということですね。

赤ちゃん用の清涼飲料水や,麦茶,白湯など3-4か月ごろから脱水予防のために与えましょうなどと薦めていることがありますが,
母乳にはたくさんの水分が含まれていますので,そのようなものを与える必要はないと言われています。

麦茶や清涼飲料水を与えることで,母乳を飲む回数が減って,カロリー不足になってしまったり,乳房トラブルを起こしてしまう原因になる可能性があるため,
補完食を始める時期までは,母乳や人工乳以外のものを与えないようにしましょう。

補完食の始める時期ですが,首がしっかり座り,支えがあれば座れるようになり,赤ちゃん自身が食べ物に興味を示す姿がみられたり,しっかりと口が閉じれるようになったころが始める時期だと言われています。

また,どのようなものから始めるとよいかというと,「ペースト状のもの」です。WHOも厚生労働省も,そのように薦めています。

ペースト状の目安としては,スプーンの上に容易に食物が留まるくらいの濃さです。
また,6か月を過ぎると,母乳のみでは,鉄分が不足するといわれています。鉄分が多く含まれる食品も意識して与えていくとよいでしょう。

次回,より詳しい補完食の進め方についてお話したいと思います。

産後のサポート支援の必要性について

2018年02月17日

今回は産後のサポート支援の必要性についてのお話です。
妊娠・出産・子育ては人生で1回か2回のライフイベントです。妊娠・出産のイベントは晩婚化とともに高齢化しています。そのため、日本では多く見られる「里帰り」という習慣も、実母や義母の高齢化により頼ることが難しく、里帰りしない・できないという人が増えています。また、現代社会において赤ちゃんと接することやお世話をしたことがない人がほとんどで、赤ちゃんのいる生活がイメージしにくく、核家族化から孤独な子育て環境となってしまうことも考えられます。これらの背景から産前産後ケアが必要になってきています。
 
出産後の赤ちゃんのいる生活をイメージしてみましょう
家事育児のサポートがとても重要となります。
出産直後はおよそ3時間おきの授乳とその間のおむつ替えで、数ヶ月は半徹夜作業が続きます。赤ちゃんの個性によって疲労度は変わってきますが、出産直後は赤ちゃんのお世話に精神的に興奮はしていても、体はとても疲労しています。さらに家事もとなると負担はとても大きくなります。また、抵抗力の低い新生児を人混みの中に連れ出すことは奨励されておらず、産後の外出も支援がないと買い物も困難になることが予測されます。そしてお母さんには休日もなく、一晩ゆっくり寝ることもしばらくはできません。
 
アメリカなど里帰りしないことが文化として成り立っている社会では、出産時には旦那さんが会社を休んだり早退してサポートし、ベビーシッターやボランティアなども利用して核家族向けの育児状況に合わせています。しかし、旦那さんの協力が国全体で低い日本ではそれが難しく別のサポートを用意することが必要になります、
 
今急速に産褥シッターやベビーシッターあるいはファミリーサポートなどが一般にも普及してきているので、前もって調べておくと良いでしょう
これらは地域によって条件がさまざまなので、まず自治体を調べ、その地域に詳しい人に聞いたり、ネットで調べたりしてみてくださいね。実際に利用して試しておくと急な病気のときに安心して預けることができます。
また、周りの知人に一言挨拶して頼んでおくと、緊急の時に心強いですね。
文責 院長

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