2018年06月30日
今年は梅雨明けも、あっという間で、とっても暑い日が続いていますね。
体調を崩されていませんか??
本日のテーマは、「授乳姿勢の脇抱き」についてです。
フットボール抱きともいいます。
赤ちゃんを脇に抱えるような姿勢で授乳をするので、そのようにいわれています。
このような感じですね!
脇抱きは、必ず授乳枕が必要となりますが、覚えるととても楽とおっしゃるお母さんたちが多い抱き方です。
また、外人さんのようにお胸が大きめなお母さんにもおススメの抱き方です。
写真の赤ちゃんの姿勢は、首→肩→腰と一直線になっていて、お口もアヒル口です
とても上手におっぱいを飲んでいますね。
授乳をするときは、どのような体勢の時も、お母さんの手だけで赤ちゃんを支えると疲れてしまったり、
腱鞘炎になってしまうお母さんもいらっしゃるので、写真のように、
タオルやクッションを使って高さを合わせると、リラックスした授乳を行えますよ
リラックスすることで、オキシトシンが出て、子宮の戻りを促したり、
より母乳がたくさん出るようになります。
次回は、「授乳姿勢 添え乳編」です。
2018年05月18日
みなさんこんにちは。
5月に入り,とっても暑い日が続いておりますが,いかがお過ごしでしょうか?
紫外線予防や,脱水予防が大事な時期ですね。
さて,今回のテーマは授乳姿勢の「縦抱き編」です。
みなさんは縦抱きをご存知でしょうか??
縦抱きとは,その名の通り「赤ちゃんを縦に抱っこして授乳をする方法」です。
こんな感じ↓
生まれたばかりの赤ちゃんをこんな風に抱っこできるの?
と不安になった方もいらっしゃるでしょう。
新生児は首が座っていないので,しっかり首を支えないとグラグラしてしまいます。
しかし,この抱き方,慣れるととっても楽なんです!
縦抱きの利点は・・・
①授乳クッションが必要ない(母と子のみですぐに授乳できる)
②眠りがちな赤ちゃんが起きやすい
③赤ちゃんのお口が大きく開きやすいので,おっぱいを奥まで咥えやすい
(写真の赤ちゃんも素敵なアヒル口!!)
④どんどん大きくなっていく赤ちゃんを体で支えられるので手が辛くなりにくい
(写真では、お母さんのお腹でも赤ちゃんを支えています)
縦抱きをすると、お母さんが前かがみになりやすいですが、
そうすると、肩が凝りやすくなり、リラックスすることができません。
後ろに寄っかかれるようにすると肩の力も抜けやすく、
楽に授乳をすることができますよ!
是非、みなさんもお試しください。
私は縦抱きで一生懸命におっぱいを飲んでいる赤ちゃんの横顔にキュンとします(笑)
2018年04月25日
今回は授乳姿勢についてのお話です。
産まれたばかりの赤ちゃんは3時間以内の授乳が必要になります。
ママは授乳に費やす時間がとても多いので、無理な姿勢では肩こり・腰痛・腱鞘炎などの原因となることも…
授乳姿勢のポイントはとにかくママが楽な姿勢であることです。
それに加えて、なるべく乳頭が痛くならないように、傷ができないように赤ちゃんがより深く乳首をくわえられるような姿勢も大切です。
最初に授乳の時の姿勢を整えましょう。
・ママはリラックスして、肩の力を抜きましょう
背もたれのある椅子やソファ、クッションなどを利用して寄り掛かれる場所があるといいですね
ママの飲み物など、授乳中に必要な物は手の届くところに置いておきましょう
・乳首と赤ちゃんの口がまっすぐになるところに赤ちゃんを連れてきます
・赤ちゃんのお腹とママのお腹は常に向かい合わせになるようにしましょう。
赤ちゃんの顔だけおっぱいの方を向くような姿勢になると、飲みづらく、浅のみになり乳頭に傷ができる原因になりやすいです
・赤ちゃんの体はママに密着させましょう
実際に授乳をしてみるときのポイント
①赤ちゃんの唇を乳首に触れさせ、赤ちゃんの『お口を開ける反射』を誘発します。
②赤ちゃんがあくびをするくらいの大きなお口を開けるまで①を繰り返します。
(140~160度くらいのお口)
③赤ちゃんをおっぱいへ近づけます。
この時に、おっぱいを赤ちゃんに近づけると姿勢が崩れてママの体の負担になりやすくなってしまいます
④赤ちゃんが口いっぱいにおっぱいをくわえている事を確認します
乳首だけくわえている状態だと、母乳を効果的に飲みとれなかったり、乳首に傷ができる原因にもなります
⑤赤ちゃんがより深くずっと吸っていられるように反対の手でおっぱいを支えてもよいです。
⑥赤ちゃんがうまく吸いついていない時やママが痛みを感じた時はやり直しましょう。
次回以降は『横抱き』・『縦抱き』・『脇抱き(フットボール抱き)』・『添え乳』の抱き方のポイントを順番にお話しします
2018年01月31日
早いもので、もう1月が終わりますね。
クリニックの周りはまだ、先週の雪が残っています。
インフルエンザも大流行していますが、体調崩されていませんか?
今回は、10月に書いた「母乳に含まれる免疫機能の素晴らしさ」の続きのお話しです。
赤ちゃんに、免疫機能の恩恵を与えるために重要なポイントは2つありました
①抗酸化物質がたくさん含まれる食品を摂取すること
②時間授乳(切り替え授乳:右5分、左5分など時間を決めて行う授乳のこと)をしないこと
さて、今回は、抗酸化物質をたくさん含む食品をご紹介します。
抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、亜鉛、セレンなどのミネラル、ポリフェノールなどがあげられます。
人は抗酸化ビタミンを体内で合成することができないので、普段の食事から摂取すると良いといわれています。
サビない体を作るのも、抗酸化物質です。
抗酸化物質を摂ることは、母乳の免疫機能をアップさせるだけではなく、
お母さん自身の体の美容やアンチエイジングにも効果があるといわれています。
抗酸化物質を多く含む食品は、パセリ、ブロッコリー、ほうれん草、グレープフルーツ、
イチゴ、レモンなどにビタミンCが豊富に含まれ、
アーモンド、ピーナッツ、くるみ、まつのみ、うなぎ、たらこ、ごま、大豆などにビタミンE、
卵黄、レバー、にんじん、ニラなどにビタミンAやカロテン、
レバー、牛乳、チーズ、納豆などにビタミンB2、大豆、タマネギなどにポリフェノールなどが含まれています。
ぜひこのような食品を意識して摂ってみてください!
2017年12月03日
12月に入りクリニック2階テラスにクリスマスツリーが登場しました
2017年もあと1ヶ月ですね!みなさまいかがお過ごしでしょうか?
前回に引き続き『母乳に含まれる免疫機能、抗酸化物質』に関するお話をする予定でしたが、
今回は予定を変更しまして、先日行われた学会発表の内容をお話しします。
日本産科麻酔学会で東京マザーズクリニックから院長、麻酔科柏木先生、看護部から2題の合計4題の研究発表をしてきました。
看護部の発表は無痛分娩とバースカンガルーケアについての研究です。
(以前にもこちらのブログでバースカンガルケアのお話をしています。
バースカンガルーケアとは…詳しくは2013年4月16日のブログをご覧ください)
今回学会で発表した内容とは、
★無痛分娩後のバースカンガルーケア中の赤ちゃんに乳頭を吸う行動がみられるか?
★無痛分娩後のバースカンガル―ケア中の赤ちゃんの乳頭を吸う行動に影響を与える因子は何か?
でした。
これまで無痛分娩で使用する薬剤が赤ちゃんに移行して、生後早期の行動を阻害するという報告がある一方で、
影響はないといった報告もあり、実際に無痛分娩後のバースカンガル―ケア中の様子は明らかになっていませんでした。
今回の研究ではバースカンガルーケア中の77%の赤ちゃんに乳頭を吸おうとする行動がみられました
さらに麻酔薬の量は赤ちゃんの行動には影響がないという結果も出ました。
またバースカンガルーケアは長時間は長ければ長いほど、母子の愛着形成によい影響を与えるということもわかりました
赤ちゃんとの肌と肌の触れ合いは母乳育児に関しても、それ以外でもよい効果がたくさんあります。
これから出産される方はバースカンガルーケア実施してみてはいかがでしょうか?
(当院では母子ともに安全にバースカンガルーケアが実施できるように配慮しております)
また生まれた直後でなくても、赤ちゃんはママと触れ合うことでリラックスできます
赤ちゃんがいる生活はお忙しいと思いますが、ぜひ赤ちゃんとのスキンシップの時間を作ってみてはいかがでしょうか?