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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

睡眠と妊娠

2017年11月26日

今回のプレママコラムは睡眠と妊娠についてです。
季節によって、寝苦しい時期もありますが、春夏秋冬のなかで一番寝心地が良いとされるのは、秋の季節だそうです。
最近はだんだん寒い日も多くなり、冬が近づいてきました

妊娠とホルモンの関係はよく知られている話ではありますが、睡眠にもホルモンが関係しています。
人間の睡眠を促すホルモンはメラトニンと呼ばれ、このメラトニンの濃度は日中低く、夜になるとたくさん分泌されます。
メラトニン分泌のきっかけは、朝に太陽の光を浴びると、、その10時間から14時間後に分泌されるといわれています。
生活リズムが整っている場合、メラトニンの分泌に合わせ眠気が起きるようになっており、昼間はしっかりと活動でき、夜にメラトニンが分泌してくると眠くなるというサイクルで私たちは生活をしています。
妊娠しやすい身体作りの一つに規則正しい生活があげられます。過度のストレスや不規則な生活は、ホルモン分泌に影響を与え、妊娠しづらい場合もでてきます。ストレスが溜まると、睡眠が浅くなったり、ぐっすりと眠れないといったことも起こりやすいです。さらに妊娠すると、つわりやほてりなど体調の変化も重なり、妊娠前のようにぐっすり眠れる夜が少なくなったと感じることもあります。また出産が近づくころになると夜中に目を覚ます回数も増えてきて、睡眠が小刻みになりやすいです。この睡眠の変化は、お産を終え赤ちゃんとの生活が始まると、夜中に何度も授乳の時間がやってくるため、お産が近づく頃の体の準備といわれています。

妊娠前からご自身の睡眠環境に目を向け、快眠できる環境を整えることはとても大切なことです。現代社会では、不眠で悩まれる女性も多く、不眠が理由で心療内科を受診されることも珍しくはありません。不眠の症状によっては、ご本人の体調管理を優先に睡眠薬を処方される場合もあります。妊娠中は、内服できるお薬も限られるため、妊娠前に服用されているお薬がある場合は、ご自身で悩んで中断したりせず、医師へ相談しましょう。また当院で行っているプレママ健診でもご相談の機会がありますので、お気軽にお声かかけください。
文責 院長

妊娠とおくすり

2017年10月30日

こんにちは。前回はサプリメントについてのお話をしました。
さて、妊娠中のママにとって「お薬」についても気になる方は多いのではないでしょうか?妊娠に気付かず、お薬を飲んでしまった、妊娠前から飲んでいるお薬はおなかの中の赤ちゃんには影響はないの?…と、心配になることも多いですよね。
そこで今回は、妊娠中のお薬についてお話したいと思います。
 
お薬の多くは、血液中に取り込まれ、効果が表れます。妊娠すると、ママの血液、そして胎盤を介して赤ちゃんに多くのお薬が到達します。お薬の種類によって胎盤を通過しやすいお薬と通過しにくいお薬があり、ママに投与されたお薬の種類や方法によっても、おなかの中の赤ちゃんへ到達するお薬の量も変化していきます。
また、どの時期にママがお薬を使ったかによっても、おなかの中の赤ちゃんに及ぼす影響は変わってきます。
妊娠初期は、おなかの中の赤ちゃんの臓器がつくられる時期で、お薬の影響によっておなかの中の赤ちゃんに奇形が生じる可能性が高くなります。
なかでも妊娠4~7週は、「臨界期(りんかいき)」と呼ばれ、お薬によっておなかの中の赤ちゃんに奇形が生じる危険性が最も高くなる時期です。
妊娠中期以降になると、おなかの中の赤ちゃんがお薬によって奇形を生じるリスクはなくなっていきます。しかし、お薬の影響によって、おなかの中の赤ちゃんの臓器の働きや発育を妨げてしまう場合があります。
妊娠中、なるべくお薬は使いたくない!と思うママも多いかと思います。お薬を使わないで済むのであれば、それに越したことはないのですが、そこでいちばん注意していただきたいのが、「自己判断しない」ということ。
妊娠前から継続的にお薬を飲んでいた方が、妊娠を機に自己判断で内服をやめてしまった…というケースは少なくありません。しかし、それによって、症状が悪化し、かえっておなかの中の赤ちゃんに悪影響を及ぼすこともあります。
しかし、実際は妊娠中、お薬の多くは使用することができ、使用できないお薬はごく一部と言われていますので、そんなに不安になる必要はありません。

妊娠中のお薬に関しては、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談して、適切なお薬を正しい方法で使っていただけたらと思います。また、継続的にお薬を使われていて、妊娠をご希望される方は、前もって医師に相談しておくと安心ですね。

文責 院長

母乳に含まれる免疫機能の素晴らしさ

2017年10月29日

雨の日が続き、急に冬が訪れたように寒くなってきましたが、みなさま体調崩されていませんか? 
これからは、インフルエンザなどの感染症も流行る時期ですので、予防接種や、手洗い・うがいなど、気を付けていきましょう。

今回のテーマは  「母乳に含まれる免疫機能の素晴らしさ」  です。

当院でも小児科健診でお世話になっています、水野克己先生主催のセミナーに以前参加しました。
その時に、勉強した内容を、みなさまにもお伝えしたいと思います。

このセミナーは、海外からいろんな分野の先生が来てお話ししてくださいました。
英語で話される先生の言葉を、その場で水野先生が通訳してくださり、英語が苦手な私は、とても勉強になりました。
 
「母乳は人工乳とは違い、赤ちゃんにとって免疫がついてよい」ということは皆さんもご存知ですよね。
そのことを少し、マニアックにお伝えしたいと思います。
ちょっと眠くなりそうなお話しですが(笑)できるだけ簡単に・・・
 
母乳には、たくさんの分泌型IgA、リゾチーム、ラクトフェリン、オリゴ糖など多くの免疫に関した成分が含まれています。
その中でも、マイクロRNAは多くの免疫系を調整することが知られていて、
母乳を介して赤ちゃんが受け取ると、マイクロRNAが赤ちゃんの免疫系を発達させるといわれています。
 
さてこのマイクロRNAはとても万能で、熱にも冷凍・解凍を繰り返しても、変性しません。
なので、搾乳でも赤ちゃんに与えることができるんですよ。
 
とっても重要な機能があるマイクロRNAですが、人によって量が違うといわれています。
母乳がたくさん出ていても、マイクロRNAが少ないことがあるそうです。
 
ではどうしたら、マイクロRNAが多く含まれた母乳をつくることができるのでしょうか
 
それは、抗酸化物質が多く含まれる食品をとること。
また、マイクロRNAは脂肪にたくさん含まれていることから、
母乳の中でも、後半に出てくる後乳に多いのではないかと言われています。
 
ですから、赤ちゃんに、免疫機能の恩恵を与えるためには、
①抗酸化物質が多く含まれる食品をたくさん摂ること
②時間授乳はしない(時間授乳とは、右5分、左5分というように時間を決めて授乳をすることです。)
この2点が重要なポイントです。

抗酸化物質が多く含まれる食品については次回詳しくお話しします。
文責 院長

SNSと母乳育児

2017年09月30日

涼しい日が続き、空も青く、とても清々しい日が続いていますね。

今日のテーマは「SNSと母乳育児」です。

SNS、使ってらっしゃいますか?

今はいろんな種類のSNSがあり、流行っていますね。
必要な情報を得ることが簡単な時代になってきましたが、情報が溢れているからこそ、
簡単に手に入るからこそ、気を付けなければならないこともあります。

先日、東京のIBCLCが集まる勉強会に参加してきました。
その時も、SNSがトピックスとしてあがっていたのですが、
やはり、母乳育児支援の専門家として発言する場合は、よく考えなければならない事なのだと、
改めて感じました。

このブログも、いろんな方に読んでいただけていると思います(思いたいです 笑)

母乳育児の考え方、支援方法など本当にいろいろな情報が溢れています。
ネット上で母乳育児を経験された方や専門家を名乗る方のブログなど拝見することがありますが、
「あれ?私が勉強したこととは違うことが書いてあるな??」と思う事が多くあります。
特に、育児を経験された方のブログなどみなさんは参考になることがたくさんあるので、
ご覧になる方もいらっしゃると思います。

私も助産師として、IBCLCとして発言している事が相手が分かっている時は、
「助産師/IBCLCがこのように言っていたから正しいんだ」と思われないよう、
「○○では、このように言われています」というように、
私が話している情報がどこからの情報なのかを明確にして相手に伝えるように気を付けています。

情報がたくさんあることはとても素晴らしいことです。
だからこそ、受け取る私たちが、その情報が正しいのかきちんと確認し、
自分に合ったものを選ぶ必要があるのではないでしょうか。

確認する点としては、
 ・情報の根拠となるもの (研究結果、データなど)
 ・情報を提供している人はどのような人や組織なのか
  (有名な組織、専門家だから正しいかはわかりません)
 ・最新の情報かどうか

このブログで、これからも最新の正しい情報を提供していけるよう、日々勉強していきたいと思います。
文責 院長

葉酸のサプリメントについて

2017年08月24日

妊活中、妊娠中に葉酸が必要だという事はご存知の方も多いと思います。
葉酸のサプリメントは妊娠がわかってから飲みは始める方が多いのですが、妊娠6週ごろには赤ちゃんの脳や脊柱のもとになる神経管が形成されてしまうので、赤ちゃんを欲しいと思った頃から、食事に加えてサプリメントでも摂取し始めることをお勧めします。

妊娠してからも母子ともに健康な出産を迎えるためには、葉酸だけではなくたんぱく質、ビタミン、ミネラルが必要になります。
 
本来なら食事からの摂取が一番望ましいのですが、今の時代働く女性も多いので、食事だけで十分な量の葉酸を摂る事は難しい事と食品に含まれている葉酸は加熱処理で活性が失われやすく、吸収率が半分以下になる事もあるので、妊娠前からサプリメントで補うことも大切になってきます。
もちろん日頃の食事も大切です。
海外では食品に添加しているくらい国全体で葉酸摂取対策が取られています。


ではどんな葉酸のサプリメントを選んだらいいのでしょうか?
薬局やドラッグストアへ行くと様々なサプリメントが市販されています。
何を基準に選んだらいいか迷われると思います。
もし迷われたら、当院のスタッフにお声をかけてください。
クリニックでサプリメントをご用意しています。
当院でお薦めしているサプリメントは葉酸だけではなく、妊娠時に必要な栄養素を含んでおりエビデンスに裏づけされているものがございますので、安心して飲むことが出来ます。
 
妊活中で当院に受診した事がない方でも購入可能ですので、その際お食事の相談もお受けできますので、お気軽にご来院ください。

文責 院長
 初診ネット予約  (胎児ドックのご予約はお電話にて承ります)

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