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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

冷え性予防と悪化を防ぐ

2015年12月22日

今年最後のキラキラ妊活コラムになります。
最後のテーマは「冷え性予防と悪化を防ぐ」です。

前回のコラムでは、女性特有の冷えの原因となぜ予防した方が良いかについてお話させていただきました。
今回は冷え性予防です。
冷え性の予防では、体の4か所を中心に温めていきましょう。
場所は首、手首、足首、お腹周りです。特に足首やお腹周りは、妊娠中の女性でも冷えている方が多いので日頃から温めておくと良いでしょう。
足首は靴下だけではなく、レッグウォーマーを着用したり、お腹周りには腹巻がお勧めです。

冷え性予防もう一つのポイントは食べ物です。
体を温める食べ物ですっかり有名になったのは生姜ですね。
根菜類やイモ類もからだを温める食べ物になります。
料理で摂るほかに、飲み物で体を冷やさないように気を付けていただきたいです。
温かい飲み物はもちろん体を温めますが、カロリーが気になるという方へ白湯はいかかでしょうか。
夏はミネラルウォーターを常温で、冬には白湯を。
最近のコンビニエンスストアでは、常温のお水も売っていますよね。
一昔前では見なかった光景です。体を冷やさないように皆さん気をつかわれていますね。

最後に一番のお勧めは運動です。
このコラムを書いている私も、実は冷えに悩まされた1人です。
そんな私がこの一年間筋力トレーニングとウォーキングを行い、悩まされていた体の冷えが本当に改善されました。
冷えについて色々調べてみると、やはりどの参考書にも筋肉量を増やし代謝をアップさせるために運動を行いましょう、と書かれています。
一年間運動を継続し、筋肉量を増やしたことで確実に冷えが改善したように感じます。
冬になると毎年ホッカイロが欠かせなかった私が今年はまだ使うこともなく過ごせています。
筋肉量が増え、代謝機能がアップすることで、こんなにも体に良い影響が出ると実感することができました。

寒い季節ですし、なかなか運動しようという気が起こりにくいかもしれません。
しかし、継続は力なりです。突然体を変えることは難しいですが、少しずつ良い方向へ体作りを行うことは可能です。
妊娠中多くの女性を悩ませるは体重管理です。増えてしまいがちな体重をコントロールするには、やはり運動が欠かせません。
しかし、実際妊娠してから運動を始めるということは思っている以上に億劫で、大変なことなんです。
妊娠前から運動に慣れ、体を動かしていると妊娠中の体重コントロールも上手くいきます。
出産も育児も体力勝負です。
今の体だけでなく、これからの体作りに少しずつ運動習慣をつけましょう。
文責 院長

女性と冷え

2015年11月22日

今年もあと1か月となりました。
街路樹の葉も徐々に色づき始め、朝晩の寒さも一段と増してきました。

さて今回は「女性と冷え」についてお伝えします。
寒い季節が近づくと、だんだんと手足の冷えに気付く方も多いと思います。
最近は年中通して冷えを感じる女性も多く、夏の暑い時期にも「冷房冷え」などと言った冷えがあるほど寒い季節に限ってみられるものではなくなりました。
妊婦健診で妊婦様の足の浮腫みをみたり、お腹に触れたり、採血で手に触れるなど、私たちは色々な場面で人の体温を感じとりますが、やはり自分の手も含めて冷えを実感することが多くなりました。

では、なぜ女性は冷えを感じることが多く、なぜ体を冷やしてはいけないのか。
もう一度確認してみましょう。
まず女性は男性に比べて脂肪が多く、筋肉量が少ないとされています。筋肉は身体の中で熱を産生し、血液を全身に送り出す役割があります。反対に脂肪は、一度冷めたら温まるのに時間がかかると言われています。
そのため、男性よりも筋肉量が少ない女性は冷えが起こりやすく、治りにくいと言われています。
また無理なダイエットも冷えを引き起こすとされており、筋肉量の減少を招くだけでなく、偏った食事によりエネルギー産生が十分に行われず、冷えの原因に繋がりやすいです。
特に夏場などは薄着のファッションにより体を冷やしてしまうことも多く、冷房の効いた部屋や乗り物にも左右されますが、薄着で過ごすことでさらなる冷えの悪化を招くこともあります。
最後に女性だけに限ったことではないですが、日々のストレスの積み重なりも冷えに影響を与えます。
ストレスの蓄積は、自律神経の乱れを引き起こし、血管を収縮させ冷えが生じます。
自律神経はホルモンの分泌とも密接に関わっているため、妊娠を控えている女性はストレスをため込まない生活を送ることが大切になってきます。

人の体温は36.5度前後です。この体温が維持が出来ていれば、人の体の一つ一つ細胞も活発に働き、新陳代謝も盛んに行われると言われています。
反対にこの体温を維持できず、低体温となっている場合、人の体はどうなるのでしょうか。
細胞も働きも弱まり、免疫細胞の低下から体調を崩しやすくなっていしまったりホルモン分泌の低下や自律神経の乱れなど様々な不調を起こすきっかけとなります。
人は、生命活動に欠かせない臓器は後回しにされやすいです。
必要な血液が送られなければ、正常に働くことが難しくなってしまいます。
血流が悪くなることがホルモン分泌に影響し、排卵に必要なホルモン分泌が十分に分泌されないことや着床しにくいこともあります。

たかが冷えち放っておくことで、たくさんの影響を与えることもあります。
冷えを改善し、低体温を予防しましょう。
まずは、ご自身の体が冷えていないか感じとってみてください。
次回は「冷え性予防と悪化を防ぐ」です。
文責 院長

妊活と口腔ケア -続き-

2015年11月06日

今回も前回に続き、妊活と口腔ケアについてお話したいと思います。

妊娠すると、ホルモンの影響で口腔環境が悪化することや、つわりの時期に歯磨きが不十分になることなどで、虫歯にもなりやすく、悪化もしやすいということは前回もお話しました。

虫歯はミュータンス菌によって引き起こされます。
このミュータンス菌、実は産まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいません。
主に保護者から唾液を介して感染すると言われています。
ミュータンス菌が大きほど、また、感染の時期が早いほど虫歯になりやすいと言われています。

将来生まれてくる我が子の虫歯を予防するには、まず親の虫歯菌を減らすことです。

しかし妊婦さんの虫歯治療では抗生剤や痛み止めの薬の使用は最小限にしたいものです。
ですからせめて妊娠する前に虫歯や歯周病の治療は済ませ、妊娠中は口腔内環境を良好に保ちたいものですね。

妊活の一環として、かかりつけの歯科医院を持ち、お口の中の環境をいつでも整えておくことが大切ですね。
文責 院長

カップフィーディングって知っていますか?

2015年10月25日

季節はすっかり秋ですね。
朝晩も冷え込み、風が冷たくなってきましたが、体調などくずされておりませんでしょうか?

今日は、『カップフィーディング』についてお話ししていきたいと思います。
 
カップフィーディングとは、赤ちゃんに搾った母乳(搾乳)や人工乳を飲ませる時に、哺乳瓶を使わず、カップを使用して授乳する方法です。
 
当院では、開院当初からこのカップフィーディングを皆様にご提案させていただいております。
 
「赤ちゃんがカップで飲めるの?!」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法は、随分前からNICU(赤ちゃんの集中治療室)などでも行われている方法です。
また、UNICEF/WHO共同声明である「母乳育児成功のための10カ条」を行うために推奨されている方法です。
 
カップフィーディングをお勧めする理由は・・・

◆赤ちゃんが舌を使うことができるので、味を学習することができる
◆赤ちゃんは、呼吸、吸う力や吸い方、飲み込み方を調整しやすい
◆赤ちゃんはお母さんにしっかりと抱かれ、見つめ合うことができる
◆赤ちゃん自身が飲む量とペースを調整できる
◆カップの方が、哺乳瓶や人工乳首よりも清潔を保ちやすい
◆哺乳瓶を使用すると、いわゆる「乳頭困乱」を起こしやすい
 (いわゆる「乳頭混乱」とは、お母さんのおっぱいと、哺乳瓶の人工乳首の形や硬さ、
  吸い方が異なるため、赤ちゃんが混乱を起こしてしまい、
  おっぱいがうまく吸えなくなってしまうことをいいます)
◆災害時清潔な水や加熱するための燃料、消毒薬などがなくて哺乳瓶や人工乳首の消毒ができなくても、
  カップ(紙コップも可)があれば授乳できる


当院で出産される方には、お産セットの中にこのようなカップフィーディング用の離乳食用のカップを入れています。

入院中、哺乳瓶を使用するか、カップを使用するかは、その時に決めていただいておりますが、ほとんどの方がカップを試してみたいといわれ、みなさんカップフィーディングを経験されています。
 
カップで一生懸命に搾乳や人工乳を飲む赤ちゃんの姿は本当にかわいいですよ。

妊娠と口腔ケア

2015年10月07日

みなさんは定期的に歯科検診へ行っていますか?

妊娠を望む女性にとって、お口のケアはとても大切です。

妊娠前にやっておけばよかったこととして、「歯医者へ行くこと」と挙げられる方は少なくありません。

妊娠するとホルモンバランスの変化によって、虫歯や歯周病になりやすくなります。
また、つわりの影響でお口の中が酸性に傾き、口腔内環境が悪化する上、甘いものや酸っぱいものを摂る回数が増えたり、十分な口腔ケアが行えずに悪化させてしまうことがあります。

そして、歯周病は早産の危険因子であると言われています。

歯周病は歯周病菌による炎症であり、この炎症が血中のサイトカインを増加させ、これによって陣痛の誘発に関わるプロスタグランディンを分泌させると言われています。
これが早産の原因の一つになると考えられているのです。

そのため、適切な口腔ケアや指導を受けている妊婦さんは、そうでない妊婦さんに比べ、早産リスクが減ると言われています。

妊娠を望む女性にとっても、妊娠する前から口腔ケアを行っておくことはとても大切ですね。

次回は虫歯についてお話ししたいと思います。
文責 院長

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