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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

油のはなし  PartⅠ

2019年10月23日

みなさん、油というと、どういうイメージを持ちますか?

・太りそう
・カロリーが高そう
・胃がもれそう

あまり良くないイメージを持つ方が多いのでは・・・と思いますが、

実は油は身体にとって、大切な存在なのです。

病気の元になるにも油ですし、綺麗になるためにも油が必要なんです。

ではどんな時にどんな油を使ったらいいの?

知っているのと知らないのでは大違い

油を上手に使い分ける事により、身体が変わってきます。

まず摂って欲しい油は必須脂肪酸であるオメガ3の油です。

オメガ3の油は赤ちゃんの脳の発達に大切な栄養素、DHA,EPAを多く含んでいて

サバやサンマやブリ、あじなどの青魚に多く含まれています。


本当はお魚で摂って欲しいのですが、お魚が苦手な方は同じオメガ3のえごま油や亜麻仁油で摂る事を

お薦めします。 ただし、えごま油や亜麻仁油は加熱には向かないので、サラダなどのかけるといいですよ。

加熱に向いている油はオリーブオイルやこめ油、菜種油などがあります。

身体にいいからと言って使いすぎると、1g=9kalもあるので、注意が必要です。

ではあまり摂って欲しくはない油とはどのような油でしょう。

次回のお楽しみにしてください。

文責 院長

梅毒が流行しています

2019年09月21日

みなさんこんにちは。今回は「梅毒」についてお話します。
梅毒と聞くとその昔流行した病気と思う方も多いかもしれませんが、近年患者数が急増していることが知られています。
こちらのグラフは東京都における梅毒患者報告数を示しています。ここ5年で総患者数は3倍、女性患者数に至っては6倍と増加傾向にあります。

梅毒ってどんな病気?
梅毒とは性感染症の一種で、キスやセックスの時に粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。まったく症状がでない場合もあり無自覚のまま病気が進行し、数十年後に心臓や血管、神経の異常が現れることがあります。また、完治しても免疫はできないので感染を繰り返します。予防にはコンドームの装着が必要です。
 
梅毒の症状って?
第1期
感染後3週間~:性器、肛門、口にしこりができる。または症状がなく見過ごすことが多い。無治療でも約1カ月で症状が消失。
第2期
感染後3カ月~:手の平、足の裏に赤い湿疹ができ、無治療でも数週間から数カ月で消失。
潜伏梅毒:無症状のまま何年も経過し脳、目、神経、臓器などに感染症状が進行。
後期梅毒:感染から数年~数十年後に心血管、神経症状などが出現。
 
妊娠と梅毒
梅毒は胎盤を介してお腹の赤ちゃんに感染することがあります。早産や死産の原因となるだけでなく、水頭症や失明、難聴、皮疹、黄疸などの病気を合併することがあります。しかし、妊娠初期に分かれば内服治療を行うことができます。
 
どうやって検査するの?治療は?
梅毒は検査で診断でき、ペニシリンの内服で完治することが可能です。早期に発見することで赤ちゃんへの影響なく安心して妊娠をすることができます。
当院では梅毒を含む感染症などを調べられるプレママ健診を行っております。
これから妊娠、出産を迎える皆様がより健康な状態で妊娠を迎えることができるようお手伝いができたらと思います。

文責 院長

下着の選び方

2019年07月24日

妊活で大事なのは、子宮力です。

子宮は内性器。骨盤の中に膣の上と繫がっています。
子宮の大きさは、縦6~8㎝ 幅は4~5㎝で鶏卵大くらいです。
卵巣の大きさは親指くらいです。
卵巣は2つの女性ホルモンが分泌され、このホルモンの影響で
子宮の内膜が厚くなり、受精卵を迎える準備をします。

日常生活のストレスや緊張により、体の血流が悪くなり
指先が冷えたり、肩こりが酷いとか下肢がむくみやすいなど症状が現れます。
また、体内の臓器では消化器系にも影響があります。
妊娠に欠かせない、女性ホルモンは血液によって運ばれます。
ストレスや緊張、冷えによって、卵巣や子宮にホルモンが届きにくくなります。

日々の溜まったストレスを「ゼロ」にすることは難しいですが、
不規則な生活を改善し、下腹部を温めて、子宮力をUPしましょう。

例えば、下半身を締め付けたり、下腹部を冷やさないような下着(ショーツ)を選びましょう。
”おへそ”まではいるような、ゆったりで大きめなのもを履いてみましょう。
鼠径部の締め付けも避けましょう。
素材は綿や保温性、吸水性がよいものを探してみてください。
下着の色も暖色系やピンク色をチョイスして、血の巡りを改善しましょう。

          

文責 院長

母子健康手帳の交付方法

2019年05月13日

母子保健法は1965年(昭和40年)に制定された法律です。
母性・乳幼児の健康サービスの実施増進を目的としています。
1994年(平成6年)に大改正されました。
母子保健のサービスの実施主体を市町村へと変わり、より身近な地域でのサポートとなりました。

母子保健法には、妊娠の届出、母子健康手帳の交付、妊産婦に対する健康診査、乳幼児健康診査、妊産婦と乳幼児の訪問指導、低出生体重児の届出、未熟児養育医療、母子健康センターの設置などに関する規定があります。

医療機関の受診で妊娠が確認したら、市町村で妊娠の届出をして、母子手帳の交付をして下さい。
市町村では母子健康手帳と一緒に「母と子の保健バック」がもらえます。
バックの中には、健診の際に使用する妊婦健康診査受診票や子育て応援ブックなどの案内が入っていますので、ぜひ活用して下さい。

妊娠の届出には、マイナンバーカード(個人番号)、妊娠週数、出産予定日、妊娠の診断を受けた医療機関名、医師名の記入が必要です。
また、本人の番号確認、本人確認が出来るものを持参します。

母子健康手帳は、妊婦健診時に毎回持参して頂き、血圧や体重、検尿の結果などを記入します。
産後は出産時の記録、新生児の様子や検査の記録を記入します。
乳幼児までの予防接種の記録や成長の記録が出来ますので、大切に活用してください。

引っ越しで地域が変わっても、母子健康手帳は継続使用出来ます。
また、母子健康手帳を紛失した場合は、以前に母子健康手帳を交付してもらった
市町村へ出向き、再交付の手続きをして下さい。
上のお子様がいる方は、母子健康手帳に絵を描いたり、汚れたり破いたりたりしますので
気を付けて保管して下ください。

文責 院長

脂肪の多いものを食べると乳腺炎になる?

2019年05月01日

こんにちは!
GWいかがお過ごしでしょうか?

さて今回も第45回母乳育児支援学会in東京の内容の一部をご紹介します
みなさまは母乳育児を経験した方から、
”脂肪の多いものを食べると乳腺炎になる”
‟焼き肉を食べたら乳腺炎になった”
‟甘いもの・おもち・乳製品をたくさん食べたらおっぱいがつまった”など
授乳中の食事の内容が乳腺炎を引き起こす原因になっていると聞いたことがありませんか?
乳腺炎にならないように、食事の制限をされる方もいるかもしれません。

本当に脂肪の多いものを食べると乳腺炎になるのでしょうか?????

正解はNOです!

実は”脂肪の多いものを食べると乳腺炎になる”という言い伝えには、科学的な根拠はありません。
お母さんの食べたものがそのままの形で母乳に出ていくのではなく、
体内で分解、代謝され母乳の成分がつくられていくのです。
母乳の成分の約87%が水分、約12%が乳糖・脂肪・オリゴ糖・カゼインなどの固形分と言われています。

お母さんの食事が母乳の成分に与えるものとして、魚に多く含まれるDHA(脂肪酸の一種)などは魚摂取量により増えると言われていますが、それ以外の食事内容は母乳の構成成分に影響はないと言われています
DHAが増えることにより乳腺炎を誘発するということもありません。

さらに母乳中に含まれる脂肪球の直径は0.002~0.006㎜に対し、乳管の直径は2㎜程度と言われており、脂肪分により乳管がつまり乳腺炎になるとは考えにくい状況です。

‟だけど私は焼き肉を食べたら乳腺炎になった!!!”、‟おもちを食べたら乳腺炎になったことがある!!!”という経験をされた方もいるかもしれません。
例えばその時に外食をしたため授乳するタイミングがなく、いつもより授乳間隔が空いてしまった…
お正月などに帰省をして普段と違う環境で授乳をしたときに赤ちゃんの気が散ってしまい、しっかりと飲めなかった…
など、もしかすると食事の内容ではなく授乳のタイミングや環境の変化により乳腺炎を引き起こしてしまったのかもしれません。

そのため、これまで乳腺炎が心配で油もの・甘いもの・乳製品などを控えていたお母さんも、食事の制限をせずにバランスよく摂取することをおすすめします

いろいろなことにしばられることなく、楽しく母乳育児ができるといいですね
お困りなことがありましたら母乳外来にご相談ください

文責 院長
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