2019年01月29日
2018年12月29日
こんにちは
年末年始のお休みに入り、ご家族で楽しい時間をお過ごしでしょうか?
前回に引き続き、ニップルシールドのお話です。
今回はニップルシールドの使用方法についてご案内します。
洗浄
初めてご使用する前に、ニップルシールドと保管用 ケースを洗浄しましょう。
毎回使用後に常温(約 20 °C)の水ですすぎます。その後、洗剤の入ったぬるま湯(約 30 °C)で十分に洗浄します。
市販の食器用洗剤(人工的な香料や着色料を含まないものが好ましいです)を使用しましょう。
最後に常温(約 20 °C)の水ですすぎましょう。
洗浄後は清潔なふきんで水気を拭き取るか、清潔なふきんの上で乾燥させます。
消毒
1日1回は消毒を行いましょう。
まずはじめに「洗浄」に記載されている方法でニップルシールドを洗浄します。
その後、①水に浸して、沸騰後5分間煮沸します。
②電子レンジ用の消毒容器を使用し、説明書に従って電子レンジで加熱する
①あるいは②の方法で消毒した後は、清潔なふきんで水気を拭き取るか、清潔なふきんの上で乾燥させます。
保管
清潔なニップルシールドを、清潔な保管用ケース(付属している場合)に入れてください。
あるいは、清潔な保存バッグまたは清潔な環境内で保管します。
残った水分はすべて乾燥させることが重要です。
密閉した容器/バッグに保管しないようにしましょう。
使用方法
乳房に触れる前、ハンドソープを使用して、手をよく洗ってすすぎましょう。
清潔なタオ ルまたは使い捨てペーパータオルで手を拭き乾燥させます。
濡れた布で乳房とそのまわりを拭きます。石鹸やアルコールを使うと乳首が乾燥しひび割れの原因となりますので控えましょう。
水でニップルシールドを湿らせてください。母乳を使用してもよいです。
湿らせることで、ニップルシールドが皮膚に密着しやすくなります
先端が裏返しになるくらい押して、ニップルシールドのヒダ部分を持ちます。
ニップルシールドが乳首の上中央にくるように装着します。
授乳中、波型のカッティング部分に赤ちゃんの鼻が向くようにセットします。
そうすることで、授乳中赤ちゃんがお母さんの匂いを感じることができます。
圧迫感なく、ぴったりと快適に装着できるサイズを選びましょう。
いかがでしたでしょうか?
ニップルシールドに関してご不明な点があれば母乳外来などでご相談ください
2018年12月26日
妊娠中の方、これから妊娠を考えている方、子育てをしている方に是非摂って頂きたい栄養素の
ひとつに今注目のビタミンDがあります。
ビタミンDといえば、血中カルシウム濃度を高めて、骨の発育を促す作用がありますが、それに
加えて近年わかってきたことでは免疫力を高める、インフルエンザを予防する、認知症、癌など
の病気のリスクを減らす、妊娠しやすい身体つくりなどにも効果があると言われています。
ビタミンDを得る方法には2種類あり、ひとつは魚やきのこなどの食品から経口摂取する方法と
日光に当たることで皮膚からも合成する方法があります。
ビタミンDは唯一自分で生成できるビタミンです。
しかしビタミンD不足が問題になってきているのは、魚の摂取量が減ってきているのと、美肌の
ために紫外線対策をする人が増えてきたためです。
小児でビタミンDが不足すると骨の成長障害が起こり、姿勢が悪くなったり、足の骨が曲がる、くる病
になることがまれにあります。
ビタミンD不足にならないためにも、紫外線対策も大切ですが、東京にお住まいの方でしたら、冬
30分くらいは直接日光を浴びるといいですね。
冬は日照時間も少ないのでより魚の摂取回数を増やすことをお薦めします。
そしてきのこでしたら、天日に30分干しておくだけでも、ビタミンDが増えるので、時間がある
時には日光に当ててから調理しましょう♪
2018年11月30日
六本木にある「natural kitchen yoomi」主催の妊活セミナーが行われ当院の院長林医師・麻酔科:柏木医師・管理栄養師:鈴木が妊娠にまつわる依頼を受けて講演をしてきました。
「natural kitchen yoomi」は、ベビー用品メーカーyoomi とNPO法人「子育て&母乳育児を支援する会」が手がけるカフェ&ダイニング、ママの気持ちに寄り添った子連れでも美味しい料理が食べられるお店です。
ママとお子様向けのイベントも数々開催しています。
出産の歴史や最近の分娩の傾向、食事のアドバイスと子宮温活推進アドバイザー:中園さんなど2時間30分の内容でした。
最近は偏食や体温が低いため、抵抗力や免疫力の低下や体力不足か身体の回復力も弱くなりやすいです。
日々の食事バランスを考えて、リンパの流れを良くして心も体も温かくなるといいですね。
妊娠に備えて、一度食生活や日常生活を見直す時間を作ってみてください。
2018年11月29日
こんにちは
本格的に寒くなってきましたね。
体調崩されていませんか?
今回はニップルシールドのお話です。
産科や助産院などでニップルシールドの使用をすすめられたり、
周りでニップルシールドを使用したと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
では実際にどんなときにニップルシールドを使用するとよいのか?
どのような製品を選べばよいのか?
使用上の注意が必要なポイントなどを説明します。
ニップルシールドはどんな時に使用するのか?
ニップルシールドは母乳の分泌が十分あるにも関わらず、
適切な抱き方や含ませ方を行ってみても、
赤ちゃんの口が小さかったり、吸う力が弱い場合や、乳頭の形によって
乳輪部までしっかりと吸いつくことが難しく赤ちゃんが直接母乳を飲みとれない場合に使用します。
ニップルシールドの選び方
市販されているニップルシールドは材質・形がさまざまなものがあります。
薄いシリコン製のニップルシールドを使用した場合、赤ちゃんが乳首を吸う時間や
母乳量を増やすためのホルモンの分泌が直接授乳したときと同じようになると報告されています。
反対に赤ちゃんが口に含む部分に厚みのあるもの、ラバー製のもの、
哺乳瓶に使用する人工乳首のような形のものは赤ちゃんが母乳を飲みとる量を減少させてしまうので、
ニップルシールドは下の写真のような薄いシリコン製のものがおすすめです。
ニップルシールド使用上の注意点
・痛みがある時に使用しない
市販されている製品によっては“乳頭のキズや痛みがある時の乳頭保護目的”と記載されている場合もありますが、
乳頭の痛みを緩和させるために使用するものではありません。
キズや痛みがある時にニップルシールドを使用することで、症状が悪化してしまうことがあります。
痛みがある時は抱き方や含ませ方を見直してみることが大切です。
またニップルシールドを使用して痛みが出る場合も使用を控えましょう。
・使用開始は母乳が十分に出るようなってから
母乳の分泌が少ない時期からニップルシールドを使用すると赤ちゃんの飲みとる量が少なくなり、
母乳の生産量が増えなくなってしまいます。
十分な分泌量とは…?赤ちゃんが必要とする量の分泌がある
(一般的に生後2日以降といわれていますが、分泌が増える時期は個人差が大きいです。)
分泌が少ない時期は電動搾乳機などを利用して乳頭の刺激を行い分泌を増やしましょう。
・専門家のアドバイスの元で使用しましょう
ニップルシールドは市販で購入できるので、簡単に入手することができますが、
使用方法によっては逆効果の場合もあります
またニップルシールドは一時的に使用するもので、最終的にはニップルシールド使用せずに直接母乳を飲みとれるよう
定期的に助産師・看護師に授乳の様子をみてもらい、アドバイスをもらいましょう。
ニップルシールドが必要だと思った場合でも、助産師・看護師のアドバイスにより
抱き方や含ませ方を見直すだけで使用せずに直接授乳ができるかもしれません。
次回はニップルシールドの使用方法をお伝えします