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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

母子健康手帳について

2018年05月27日

みなさん、こんにちは。
今回は母子手帳健康(母子手帳)についてお話しようと思います。
 
皆さんは、ご自身の母子健康手帳をご覧になったことはありますか?
現代では、妊娠したら当たり前のように母子健康手帳を交付されますが、実は日本が発祥と言われています。母子健康手帳の原形は、妊産婦手帳と呼ばれるもので、昭和17年に交付されはじめ、戦後の食糧難の時も妊産婦手帳を持っていれば優先的に配給が受けられました。
現在では、世界30か国の国と地域で活用されており、今後「母子健康手帳」の導入を検討している国々もたくさんあります。国よっては、書き方の工夫もされており、母親に分かりやすいようイラスト表記の母子健康手帳もあります。
妊娠していることを示すものとしてマタニティマークも活用されていますが、母子健康手帳も妊娠した時から常に携帯するようにしましょう。万が一何かあった際、人物の特定だけでなく、妊娠中であることを示す目印にもなるため、しっかりと内容の記入をしておきましょう。
母子健康手帳は、妊娠初期からお子様が6歳になるまで記録ができます。ひと昔前まで母子健康手帳の記入欄は、ほとんど医療者が記入することが多かったですが、現在ではご自身の妊娠中のお気持ちなど自由に記載できる欄も設けてあります。お子様の成長発達の記録だけではなく、妊娠中の健康状態や産後の母子の状態、さらには妊娠中のお気持ちなど1冊にまとめらた貴重な手帳になるのではないでしょうか。
日本の自治体の中には「父子手帳」というものを発行していうる自治体もあります。内容は母子健康手帳とは異なる内容が多く、妊娠や出産、育児だけではなく、出産や養育にかかる費用や妊娠中や産後の料理レシピなどそれぞれの自治体で個性ある内容になっています。ご自身がお住まいの地域で発行されている父子手帳があれば、ぜひ活用なさってみてはいかがでしょうか。
 
 

発行されている年代でイラストに随分違いがありますね。
みなさんもご自身の母子健康手帳をご覧になってみてはいかがでしょうか。

文責 院長

授乳姿勢 縦抱き編

2018年05月18日

みなさんこんにちは。

5月に入り,とっても暑い日が続いておりますが,いかがお過ごしでしょうか?
紫外線予防や,脱水予防が大事な時期ですね。

さて,今回のテーマは授乳姿勢の「縦抱き編」です。

みなさんは縦抱きをご存知でしょうか??

縦抱きとは,その名の通り「赤ちゃんを縦に抱っこして授乳をする方法」です。

こんな感じ↓ 



生まれたばかりの赤ちゃんをこんな風に抱っこできるの?
と不安になった方もいらっしゃるでしょう。
新生児は首が座っていないので,しっかり首を支えないとグラグラしてしまいます。

しかし,この抱き方,慣れるととっても楽なんです!

縦抱きの利点は・・・
①授乳クッションが必要ない(母と子のみですぐに授乳できる)
②眠りがちな赤ちゃんが起きやすい
③赤ちゃんのお口が大きく開きやすいので,おっぱいを奥まで咥えやすい 
  (写真の赤ちゃんも素敵なアヒル口!!)
④どんどん大きくなっていく赤ちゃんを体で支えられるので手が辛くなりにくい
 (写真では、お母さんのお腹でも赤ちゃんを支えています)

縦抱きをすると、お母さんが前かがみになりやすいですが、
そうすると、肩が凝りやすくなり、リラックスすることができません。
後ろに寄っかかれるようにすると肩の力も抜けやすく、
楽に授乳をすることができますよ!

是非、みなさんもお試しください。

私は縦抱きで一生懸命におっぱいを飲んでいる赤ちゃんの横顔にキュンとします(笑)

文責 院長

はしか(麻疹/ましん)について

2018年04月30日

『はしかが沖縄で流行中…』
というニュースが最近ありました。

はしか(麻疹)は麻疹ウイルスによって引き起こされます。ウイルスの感染力は非常に強くて、
人から人へと感染します。

感染経路は、空気感染・飛沫感染・接触感染です。

空気感染は麻疹ウイルスが空中に漂うことで感染します。
(空気感染の代表は、結核菌・ノロウイルス・麻疹ウイルスなど)
移動中の電車やバス、映画館などで、麻疹ウイルスにかかった人がいると、麻疹の免疫がない人
(麻疹に罹ったことがない人)は、ほぼ90%以上は発症します。

飛沫感染は、感染した人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことで発症します。
(飛沫感染の代表的な病気は、インフルエンザ・おたふく風邪/流行性耳下腺炎・風疹・風邪症候群など)

接触感染は、皮膚や粘膜(眼や口や鼻など)からウイルスに直接触れることで感染します。
例えば、ドアノブ、手すり、スイッチやボタン、便座などを介してウイルスに触れることでも感染します。

麻疹ウイルスに罹ってもすぐには発症しません。感染してから約10日後に発熱や咳・鼻水の症状が
現れますので、最初は風邪と間違えやすいです。2~3日熱が続いたあとに、皮膚の発疹と39度以上
の高熱が出ます。
重篤な場合は、肺炎・脳炎・心筋炎となることがあります。しかし、麻疹に対しての
根本的な治療方法が現在はありません。高熱に対しては→解熱剤、咳に対しては→咳止め薬などで、対症
療法となります。

抵抗力の弱い子供や高齢者・妊婦は重症化しやすいです。妊娠中に麻疹に罹ると流産・早産の可能性が
たかまりますが風疹とは違い胎児への影響(先天奇形)は低いようです。

麻疹ウイルスからの予防法は、手洗いやうがい…と言いたいですが、空気感染なので100%防御は
ほとんど難しいです。人混みに出る時はマスクの着用がよいでしょう。
唯一の予防法は、麻疹のワクチン接種しかありませんが「生ワクチン」を使用しているため
妊娠中は予防接種ができません。(胎児への影響を考慮しているため)

幼少期に麻疹を罹っていれば、そんなに心配はいりません。
一度ご自分の母子手帳を確認したり、麻疹や風疹の抗体価を検査するとよいでしょう。
家族の既往歴も確認が必要ですね。ワクチン接獲者は感染しても軽症で済むことが多いです。

当院でも、プレママ健診の中に麻疹・風疹の抗体価を調べる検査があります。
(検査は採血をして血液を調べます)
風邪をひいている時は、無理な外出はせずに休みましょう。
風邪症状が続いて発熱や発疹がみられたら、放置せずに医療機関へ電話連絡してから受診をしてください。

日々の生活で免疫力が低下しないよう、食事や睡眠、運動のバランスに気をつけましょう。

文責 院長

基本の授乳姿勢

2018年04月25日

今回は授乳姿勢についてのお話です。

産まれたばかりの赤ちゃんは3時間以内の授乳が必要になります。
ママは授乳に費やす時間がとても多いので、無理な姿勢では肩こり・腰痛・腱鞘炎などの原因となることも…
授乳姿勢のポイントはとにかくママが楽な姿勢であることです。
それに加えて、なるべく乳頭が痛くならないように、傷ができないように赤ちゃんがより深く乳首をくわえられるような姿勢も大切です。

最初に授乳の時の姿勢を整えましょう。
・ママはリラックスして、肩の力を抜きましょう
背もたれのある椅子やソファ、クッションなどを利用して寄り掛かれる場所があるといいですね
ママの飲み物など、授乳中に必要な物は手の届くところに置いておきましょう
・乳首と赤ちゃんの口がまっすぐになるところに赤ちゃんを連れてきます
・赤ちゃんのお腹とママのお腹は常に向かい合わせになるようにしましょう。
赤ちゃんの顔だけおっぱいの方を向くような姿勢になると、飲みづらく、浅のみになり乳頭に傷ができる原因になりやすいです
・赤ちゃんの体はママに密着させましょう

実際に授乳をしてみるときのポイント
①赤ちゃんの唇を乳首に触れさせ、赤ちゃんの『お口を開ける反射』を誘発します。
②赤ちゃんがあくびをするくらいの大きなお口を開けるまで①を繰り返します。
(140~160度くらいのお口)
赤ちゃんをおっぱいへ近づけます。
この時に、おっぱいを赤ちゃんに近づけると姿勢が崩れてママの体の負担になりやすくなってしまいます
④赤ちゃんが口いっぱいにおっぱいをくわえている事を確認します
乳首だけくわえている状態だと、母乳を効果的に飲みとれなかったり、乳首に傷ができる原因にもなります
⑤赤ちゃんがより深くずっと吸っていられるように反対の手でおっぱいを支えてもよいです。
⑥赤ちゃんがうまく吸いついていない時やママが痛みを感じた時はやり直しましょう。


次回以降は『横抱き』・『縦抱き』・『脇抱き(フットボール抱き)』・『添え乳』の抱き方のポイントを順番にお話しします

文責 院長

子宮頸がん検診について

2018年03月30日

こんにちは
気温も暖かくなり、桜も満開で気持ちの良い季節になってきました。
いかがお過ごしですか?
 
今回は子宮頸がん検診の必要性についてお話します。
女性であれば、子宮頸がん検診を受けましょうと言われる機会が多くあります。
では、なぜ子宮頸がん検診が必要なのでしょう。
・自覚症状がない
・子どもが産めなくなってしまうこともある
・命を奪われることもある
これらの理由から子宮頸がん検診は女性にとってとても大切なものと言えます。
 
子宮頸がんは子宮の入り口の子宮頸部という部分に発症する女性特有のがんです。原因のほとんどはヒトパピローマウイルスで、これは性交渉での感染が多いです。初期の子宮頸がんは自覚症状がないので、定期健診で見つけるしかありません。
子宮頸がんを早期発見できないと、進行度や状態によっては子宮摘出手術を受けなくてはならない場合もあります。
子宮頸がんは20代から増えると言われており、検診率は増加しているものの欧米諸国と比較するとまだ低いと言われているのが現状です
子宮頸がんは癌になる前の状態である「異形成」を発見しやすいがんであり、その「異形成」を発見するための検診はとても有効的です。
妊婦健診では子宮頸がん検診は必須項目となっています。
妊娠を考えている方、現在は考えていない方も自身の身体を守るために受けてみてはいかがでしょうか。
文責 院長
 初診ネット予約  (胎児ドックのご予約はお電話にて承ります)

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