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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

基礎体温を測って記録しましょう

2016年08月03日

やっと梅雨が明け毎日暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?
 
今回は、「基礎体温」についてお話しいたします。
 
基礎体温とは、朝身体を動かす前の最も安静時の体温のことをいい、婦人体温計を使って、舌の下で測ります。
基礎体温を測り、記録することによって、ホルモンの変化、排卵の有無や月経の時期、妊娠しやすい時期、体調やストレスなど、ご自身の身体の状態を把握することができます。
 

基礎体温を毎日つけていくと、低温期と高温期に分かれ二層性になります。

    低温期:月経開始日から排卵日まで
    高温期:排卵日から月経開始前日まで
 
身体の状態によって、理想的なグラフにならないこともあるかもしれませんが、「体を整える」ことで変わっていきます。
 
◇測るときのポイント
・毎日朝起きたら、起き上がる前に測る
(寝る前、起き上がらず手が届くところに体温計を置いておきましょう)
・婦人体温計を使い、舌の下で測る
・毎日同じくらいの時間に測る
 
◇記録のポイント
・測ったらすぐに記録する(折れ線グラフになるように)
・その日にあったことを一緒に記録する(例えば、生理の日、夫婦生活を持った日、風邪をひいた日、精神状態、生理以外の出血や痛みなど)
 
体温を毎日測って記録し、グラフ化することに意味があります。
基礎体温表は、ネットでダウンロードしたり、入力するだけでグラフにしてくれる便利な携帯アプリなどたくさんありますので、ご自身にあった方法で記録するとよいでしょう。
 
まずは、基礎体温を測って記録することで、ご自身の今の身体の状態を知ることから始めてみましょう。

文責 院長

搾乳《前編》

2016年08月02日

8月に入り夏本番ですね。みなさまはどのような夏をお過ごしでしょうか?

今回のテーマは『搾乳』です。

母乳育児を行っている方、これから母乳育児を考えている方の中で
・母乳の量をもっと増やしたい
・乳首が痛くて直接授乳ができない
・赤ちゃんを預ける必要がある
・赤ちゃんの体重を増やすために人工乳(直接母乳以外の補足)が必要と言われた
…などの理由で、母乳育児ができなくなってしまうのではないかと
困っていたり、心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

もちろんこれらの理由で人工乳を使用することもできますが、
『もっと母乳を頑張りたい!』という方には搾乳という方法があります

赤ちゃんが母乳を飲んだ後でも乳房の中は空っぽになることはありません。
直接母乳の後でも赤ちゃんが飲みとった量の一割以上は搾乳できると言われています。

搾乳をすることで母乳の生産量を増やすことができ、
搾母乳を与えることで栄養満点な母乳を赤ちゃんに与えることができます。
さらに搾母乳は保存が可能なため、必要な時に搾母乳を赤ちゃんに飲んでもらうことができます。
搾乳はママにとっても、赤ちゃんにとってもメリットがあることなのです

搾乳をすると母乳の生産量が増えるので、乳房の張りや痛みがある時は、
搾乳をすることで症状が強くなることがあります
そのため、搾乳の間隔は3時間以上空けるようにしてください
また乳房の張りが完全になくなるまで搾乳せずに、
乳房の張りが少し軽減したと感じる程度でやめるようにして下さい

搾乳は手で搾乳する方法と、搾乳機を使用して搾乳する方法があります。
◆手で搾乳する場合◆
・いつでも道具なしで搾乳する事が可能(*搾母乳をためる容器は必要です)
・費用がかからない
・慣れるまでは搾乳機を使用する場合よりも時間がかかる
・手が疲れることがある

◆手動搾乳機の特徴◆
・手を乳汁で汚さず搾乳できる
・電源がなくでも搾乳機が使用できる
・電動搾乳機よりも安価
・使用ごとに搾乳機の消毒が必要
・手動のため手が疲れることがある

◆電動搾乳機の特徴◆
・赤ちゃんが乳頭を吸っている状態に近い刺激ができる(母乳量UPに効果あり!!)
・両方の乳房から一度に搾乳できる(*ダブルポンプ搾乳機の場合)
・電動のため手が疲れない
・電源が必要
・手動搾乳機よりも高価
・機種によっては購入かレンタルを選択できる
・使用ごとに搾乳機の消毒が必要

当院では電動搾乳機・手動搾乳機の準備がありますので、
入院中に使用して頂くことが可能です。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、

ご自身のライフスタイルや考え方に合わせて

搾乳方法を検討してみてくださいね

次回の搾乳《後編》テーマは『手搾乳の方法、搾乳の保存・解凍方法』です。

文責 院長

栄養士さんからのメッセージ②

2016年02月26日

前回に引き続き、栄養士の鈴木さんに今回は看護師の清水がお話を伺いたいと思います。

清水
前回は妊娠前からのお食事が大切だというお話を伺いました。
では具体的に妊娠を希望する女性はどのような食事を選んで食べたらよいのでしょう?
鈴木
前回は栄養素のお話をしましたね。残念なことにこれを食べていたら妊娠ができるという食べ物はありません。
ただ、食生活から妊娠しやすいからだづくりを目指すことはできます。
そのポイントをお話していきます。
①主食の炭水化物は量より質に気をつけましょう。
白米や白いパン、じゃがいもなど消化吸収の早い炭水化物は血糖値がジェットコースターのように上下します。
この食生活を続けると卵子の成育の障害や卵質の低下を引き起こし不妊のリスクを高めます。
ご飯は玄米や雑穀米、グルテンフリーのパン・うどん・パスタなどがおすすめです。
これらの消化に時間がかかるものは妊娠力を高めます。また将来心臓病や2型糖尿病のリスクを防ぐ効果ももたらします。

②脂質の種類に気をつけましょう。
オリーブオイルやオメガ3脂肪酸は積極的に摂りましょう。
オメガ3脂肪酸とはいわし・あじ・さんまなどの青魚、亜麻仁油、シソ油、えごま油などがあります。
避けたいものはトランス脂肪酸です。ショートニングやマーガリンに含まれています。
市販のお菓子や菓子パンにも含まれています。外食では揚げ物にも多く、知らないうちに多く摂っていることもありますので注意が必要です。

③タンパク質は多くの食べ物から摂りましょう。
肉・魚・卵などの動物性タンパク質は必須アミノ酸を多く含み身体を構成するのに大切です。
手のひらサイズの大きさの量を毎食しっかり食べましょう。
植物性タンパク質の豆類も大切なタンパク質源なのでどちらに偏ることなく摂ることが大切です。

清水
おすすめの献立はありますか?
鈴木
かきのミルク煮、牛肉と大豆のカレー炒め、あじのムニエルソースは鉄分・亜鉛も含まれているのでおすすめです。
清水
他に注意するべきものはありますか?
鈴木
なるべく避けたいものは、砂糖、カフェイン、ジャンクフード、甘いジュース、化学調味料、着色料などです。
清水
加工食品や外食よりも自分で材料を選んで食事を作って食べることが近道のような気がしますね。
鈴木
妊娠する前からのからだづくりが大切だということを知っていただけたでしょうか。
これは妊娠しやすいからだづくりだけではなく、胎児が順調に育つこと、無事に生まれること、さらには産後の健康、家族の健康にもつながっていきます。
清水
ありがとうございました。私も食生活を見直してみようと思います。
文責 院長

インターネットと母乳育児

2016年02月12日

毎日寒く 風邪やインフルエンザが流行っていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今日のテーマは「インターネットと母乳育児」です。

世の中、情報収集は、ネットからという方がほとんどだと思います。

お産後のお母さんたちは、赤ちゃんを抱っこしながら片手でスマホを使って、日ごろ気になることなどを

検索しているそうです。本などを読みたいけど、赤ちゃんのお世話や授乳でまとまった時間がとれないとのこと!

確かにそうだろうな~と思います。

しかし、インターネットはいろんなことが調べられますが、正しいこともあれば、どうなのかな?と思うようなことがあったり、

ブログだとその方の思いが強く表れているので、根拠に基づいた情報ではないな~と思うことがあったり・・・

このような情報を目にするお母さんたちはどんなふうに受け取っているのかな~と心配しています。

ネットは手軽で簡単!!今はブログやツイッター、インスタグラムなどSNSがとても盛んで、前よりもより人とつながりやすかったり、

情報を得やすい環境だと思います。

ネットの良いところは存分に活用し、受け取った情報を鵜呑みにせず、見極める力、選択する力を身に着けることも

必要かもしれませんね。


あとは、深夜のスマホは特に、ブルーライトが原因で安眠の妨げとなります。

ただでさえ、寝不足な日々を送っておられる方も多いと思いますので、深夜のスマホはほどほどに・・・

ネットで検索しても、自分が欲しい情報がない時は、ぜひ、病院にお電話 してくださいね。

ちょっとしたことでも構いません。母乳外来にもいらしてください。

以下は、日本ラクテーションコンサルタント協会のHPの中の母乳育児に関する情報がかかれてあるページです。

お母さん向けのQ&Aなどありますので、ぜひご覧ください。

http://jalc-net.jp/public.html

文責 院長

栄養士さんからのメッセージ

2016年02月04日

今日のキラキラ妊活コラムは、当院で妊産婦様の栄養面をサポートしている栄養士の鈴木さんに、妊活に必要な栄養の知識についてインタビューしてみました。

看護師・久保田(以下久保田)
 妊娠してから食事に気をつけるのでは遅いというのは本当ですか?
栄養士・鈴木(以下鈴木)
 本当です。実は現代の日本において、若い女性の栄養不足が問題になっているのをご存知ですか?この飽食の時代で栄養不足と言われると違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ダイエットのために野菜や果物しか食べない、お菓子を食べる為に食事を抜いてしまっている、コンビニのおにぎりや菓子パンで3食を過ごしてしまっている、など偏った食生活の方が増えています。妊娠には、健康な子宮と卵子、代謝の良い健康的な体が大切です。ですので、妊娠したから栄養に気を配るではなく、妊娠するために栄養に気を配って頂けるととてもいいと思います。

久保田
そうですよね。私も栄養面かなり偏っている気がします。
鈴木
栄養が慢性的に偏ってしまうと冷え性や頭痛、肩こりなど、体の不調が起こる原因になってしまうんです。薬を飲んでその場をしのぐより、原因となっている食習慣を見直すことで、体調も良くなるうえに全身に栄養が行き渡り、卵子の状態も子宮の状態も良くなって、妊娠しやすい体作りが出来ていきますよ。

  久保田
なるほど。では具体的にどんな食事(栄養)を摂ったらいいでしょうか?
鈴木
まずバランスのいい食事が大事ですね。その上で取ってほしい栄養素があります。
①タンパク質…体のあらゆる組織はタンパク質で出来ています。実はホルモンもそうなんですよ。また摂り込んだ栄養を全身に送り届け活性化させてくれるという重要な役目も担っています。アメリカの研究では高たんぱく・低糖質の食事が体外受精の妊娠率を4倍に増加したとの報告が上がっています。具体的に言うと、お肉やお魚では80g/日、卵は1~2個/日、納豆1パック/日、豆腐半丁/日を組み合わせていくと理想的ですよ。
②鉄分…妊娠すると、赤ちゃんの血液を作る材料としてお母さんの鉄分を赤ちゃんに届けるため、貧血になりやすいです。それを予防するために、妊娠前から鉄分を蓄えておくといいですね。牛肉(赤身)やレバー、カツオ、あさり、マグロなどは食事に取り入れやすいと思います。私の経験では、動物性タンパク質をしっかり摂っている方に貧血の方は少ないですね。
③亜鉛…亜鉛は子宮の環境を整え受精卵の細胞分裂を促す働きがあります。亜鉛が不足してしまうと女性ホルモンの働きが低下し、卵子の発育にも支障が出てきてしまうので、とても大切な栄養素だといえます。また妊娠中であれば赤ちゃんの発育がゆっくりになってしまったり、皮膚が弱くなってしまうなどの影響が出ることもあるんです。
④葉酸…葉酸には赤ちゃんの脳の発育を助けたり、神経を作る働きがあります。まだお母さんが妊娠に気づけないような時期からそれらの重要な発育が始まっていますので、妊娠前から積極的に摂取できていることが望ましいですね。葉酸が不足しないことで、赤ちゃんの無脳症や二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発生リスクも抑えることもできます。こちらは食事だけでは補いきれな事が多いのでサプリメントで摂取するのも一つの方法だと思います。

久保田
妊娠前からこれだけ準備が整っていると、安心できますね。他に何か気を付けることはありますか?
鈴木
そうですね。妊娠前の体重管理も大事ですね。痩せすぎていても太っていても妊娠中の健康状態に大きく関わってくるので適正な体重を知ることも大切です。

久保田
では最後にプレママの皆様に一言お願いいたします。
鈴木
今の食事で大丈夫かしら?など、ご不安な事、心配事があれば1人で悩まずぜひご相談ください。ここでは伝えきれない情報もたくさんありますし、プレママ健診ではもっと詳しくご説明させていただいています。そして妊娠された皆様にお会いできる日を楽しみに待っております。

文責 院長
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