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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

2021年6月の記事一覧

産後も痛くないように

2021年06月30日

無痛分娩は分娩中の痛みをゼロまで取ります。無痛分娩は硬膜外鎮痛という方法で痛みを取り除きますが、この硬膜外鎮痛は産後の痛みには効き辛く、効かせようと強い薬を入れると歩くことが困難になってしまうためです。
そのため産後の痛み止めは無痛分娩とは異なる方法を行います。
まず痛くなってから鎮痛薬を内服するのではなく、定期的に鎮痛薬を内服することで、痛くないような状態を作って起き、それでも痛い場合はさらに鎮痛薬を使います。この際の鎮痛薬は定期的に内服する鎮痛薬とは異なります。同じ鎮痛薬を使用し、薬の量が多くなると副作用も懸念されるため、異なる作用機序、異なる種類の鎮痛薬を用いて、痛みを取ります。
また、産後の痛みが強いことが予想される場合には半日~1日ほど効果のある痛み止めを分娩後に硬膜外カテーテルから投与することで、早期の除痛を行います。

血液凝固異常とは

2021年06月14日

前回血小板が少なくなると出血しやすくなるというお話をしました。血液を固める成分には血小板以外に凝固因子というものがあります。凝固因子が低下している場合も硬膜外腔で出血を起こす可能性があり、無痛分娩ができなくなります。不足しているかどうかは、外来で採血を行って確認しております。
凝固因子も血小板と同じように血液を固める重要な成分で、ほとんどの方は正常なのですが、凝固異常の代表的なものに血友病、ビタミンK不足、肝障害、出血などがあります。
事前に調べて、合併症のない無痛分娩にしましょう。

血小板減少

2021年06月05日

妊娠中に採血を行いますが、採血項目の中で、血小板というものがあります。血小板は止血の働きがあり、これが少ないと出血が止まりません。
硬膜外無痛分娩を行う場合、血小板の数字が8万/μl以上である必要があります(正常値下限は15万/μ)。8万/μl未満の場合、針を刺した後に、硬膜外腔で出血が止まらなくなり、血の塊(血腫)ができてしまうかもしれません。
妊娠により一時的に低下することはありますが、何らかの病気で低下していることもあるため、事前に調べて問題がないことを確認したうえで無痛分娩を行います。

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