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院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ

2020年12月の記事一覧

当院の麻酔科医について

2020年12月28日

当院の麻酔科医は痛みを取るだけが仕事ではありません。
産科で起こる予期せぬ出血や緊急事態にも対応します。
産まれてきた赤ちゃんに元気がなければ小児科医、産科医、助産師とともに必要な処置を行います。
痛みを取るだけでなく、お母さんも、赤ちゃんも総合的に診る周産期麻酔科医として東京マザーズクリニックで勤務しております。
分娩の進行や麻酔の効き具合を確認するために、足元側にまわり、診察や分娩の状況、産後の出血状況などを確認することがあります。麻酔の効き具合を確認するために胸元やお腹にアイスノンを当てることもあります。これらのことは安全な出産と適切な無痛分娩を行う上で必要となりますのでご理解のほどよろしくお願いします。
当院の医師は麻酔科医と産科医が同じ目線で、共通の認識をもって診療に取り組めるように、科の垣根のない診療を行っております。産科医が麻酔の知識をもち、麻酔科医が産科の知識を持って臨床を行っております。そのため、色々なところで麻酔科医を見かけると思いますがよろしくお願いいたします。

側弯症妊婦さんの無痛分娩について(続編)

2020年12月21日

以前側弯症の硬膜外無痛分娩についてコラムで取り上げました。その影響か、それから外来で側弯症のかたが増えたような気がします。もともと当院で出産を希望される方で、コラムをお読みになって、側弯症のことを告げたのか、あるいは側弯症の方が当院での無痛分娩を受けたいということで当院を受診してくださったのかは分かりませんが、読んでいただけてうれしく思います。
そういうわけで側弯症についてもう少しお話をしたいと思います。
インターネットで調べてみると側弯症や強い側弯症のかたはお断りしている施設も結構見受けられます。強い側弯症のかたでは硬膜外カテーテル挿入はかなり難しいのは確かです。無痛分娩が普及しているアメリカでは硬膜外カテーテルが挿入困難な場合は他の代替手段で無痛分娩を行います。当院でも事前に硬膜外カテーテル挿入困難が予想される妊婦様には当院の麻酔科外来を受診していただき、挿入の難易度、リスク、代替手段についてもお話させていただいております。
痛みゼロの無痛分娩を目指すためにももし不安なことがありましたら是非ご相談ください。

麻酔科外来が始まります

2020年12月19日

2021年1月から麻酔科外来が始まります。
月曜日、火曜日、水曜日、金曜日、土曜日の各曜日午後に無痛分娩担当麻酔科医が外来を担当します(有料診療となります)。
今までは希望者やリスクのある方のみを対象としておりましたが、1月からは無痛分娩を希望される全ての方に受診していただきたいと思います(2021年1月に36週に入る方は必須ではありません。ご希望の方はご相談下さい)。
妊娠週数に決まりはありませんので、どの時期でも受けていただいて構いません。妊婦検診と合わせて予約をお取りすることも可能です。ご不明な点はご予約の際にお問い合わせ下さい。

無痛分娩外来で行うことは、硬膜外鎮痛が可能かどうかを調べるための問診と診察、無痛分娩の説明と副作用についてお話します。既往歴やアレルギーなどの問診や、実際に背骨を触診させていただき、難易度や可否を診察させていただきます。無痛分娩の説明では疑問に思っていることなど、できる限りお答えしますので遠慮せずお尋ね下さい。
また、無痛分娩を迷っていらっしゃる方も受けていただいたうえで判断していただければ幸いです。
入院する前に我々麻酔科医の顔を見て話を聞いていただく事で、分娩に対する不安や緊張を少しでも緩和できればと思っております。

硬膜外無痛分娩の注射は痛い?

2020年12月14日

『お産は無痛分娩で痛くないから怖くないけど、背中の麻酔が怖い』
『入院して一番注射が緊張する』
これらのような意見は少なくないと思います。実際に硬膜外鎮痛のための管を入れる処置の際にお話を知っていると多くの方がこの背中の麻酔に関して不安、恐怖感、緊張感を持たれていますし、血圧や心拍数の上昇もあります。
この硬膜外鎮痛の処置は注射をしますので、『痛みゼロ』とは言えませんが慣れている医師が行いますので、それほどつらい経験となることはないと思います。
実際に終わった後に話を聞いてみると
『思ったほど痛くなかった』
『もう終わったんですか?』
と言ってくださる方もかなりいらっしゃいます。
『予想と同じくらい痛かった』と思う方よりも『予想より痛くなかった』とおっしゃる方のほうが多く感じます。気を使っていってくださっているのかもしれませんが、幸い『予想よりも痛かった』という感想は今のところないと思います。
あとは針を刺す痛み以外に、カテーテル(細い管)を入れるときに、強い違和感が出ることがあり、その違和感が嫌だったということは聞いたことがあります。硬膜外腔という狭い空間に管を入れる際に神経へ圧迫症状で出るのですが、症状はその時だけで、処置が終わればなくなります。
出産だけでなく、無痛分娩のための処置も痛くないように日々考えながら行って参りますので、あまり緊張なさらずにいらっしゃってください。

硬膜外カテーテル挿入の際の姿勢

2020年12月07日

マザークラスなどで指導があると思いますが、硬膜外カテーテル挿入の際は丸くなる姿勢をとってもらいます。体育座りするように膝をかかえ背中を丸くします。お腹に赤ちゃんがいるので可能な限りで構いません。
背中を丸めるには理由がいくつかあります。
一つ目は丸めることで一つ一つの背骨の間隔が広がり穿刺が容易になるためです。
2つ目に丸まることで脊髄神経はお腹のほうに移動するため、万が一の神経損傷のリスクを減らすことができます。
3つ目に丸まるほうが痛みが少ないです。丸まると背中の皮膚が延ばされます。皮膚が伸びれば針で刺す厚みが小さくなるため、皮膚に広がる細かい痛覚神経への刺激も少なくなると予想されます。
安全のためにも、早く終わらせるためにも丸まる姿勢は重要になります。
身体に力が入ると背中の筋肉がこわばり、背骨も触れづらいので、なるべくリラックスしていましょう。消毒と準備に5分ほど、注射をしてから管を入れ終わるまでに5分ほどかかります。実際に注射で痛い時間は10秒ほどです。
カテーテル挿入で痛みを感じる最も大きな要因は不安かもしれません。不安は痛みを助長します。不安が強ければ優しく触れただけでびっくりしますし、押しただけで痛みを感じます。なるべく不安を取り除けるようにお話をしながらやっていきましょう。

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